FRUITPUNCH AUDIO MIDNIGHT;アダルトビデオ評の地平へ

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　おばんでございます。カクテルです。
　わたくし定期的にアダルトビデオのコメント評をパトロールするんですね。しかしそれらをもとに自分好みのビデオを探そうなんて言うんじゃないんです、ここには普段思いつかないクリエイティビティがあるのです。

　大体が人の好みというものは千差万別、コメント評をもとにしたとて希望通りの作品にはなかなか辿り着けないものなんですね。それよりはコメント評の思いもよらぬ言葉の組み合わせの妙を楽しみたいと思っておるのでございます。

　まず見て行きますとデタラメなコメントも割とあります。文法の間違いや誤字脱字を気にしない人間による投石、みたいな意味の通らない文章はまるで散文詩です。

次に、もしも自分が監督ならこう撮るーーああでない、こうでない、という希望が書かれたものなんか割と多いですね。女優がメガネを外すのが早すぎる、せっかくの制服を脱がすとは何事だーー、裸が見えなきゃ意味がないーーetc…一体どうせいちゅーんでしょうか？

果ては女優の出身地からその地方特有（らしい）の人柄を推量して残念がるのみ、など少々電波的なものなどもございます。一体何を考えて投稿しているのでしょう？

　しかしそのへんの自分勝手具合が、思いもよらない意外さ芳醇さを醸し出しているのです。

ある野外撮影ーーアオカンを謳ったビデオでは、「天気が悪い！」と一言のみの潔いコメント。
乳首責めに特化した作品では「男優の乳首が小さすぎて感情移入ができなかった」ーー。
わたくし笑ってしまいましたが感情移入は大切です、ディティールを制する者が何かを制するのだとも思っています、何かは知らんけど。このジャンルの場合視聴者のニーズに合わせて大小様々、色とりどり無毛有毛の乳首男優を集める事が最重要ミッションかと思われます。

最近笑ったのは、「女優が、私の好きな『キンタマ』という言葉で責めていたのに、男優の野郎が途中から『僕の睾丸を触ってごらん』と言ったので女優がつられて最後までずっとキンタマの事を『睾丸』と言っていました。そんな言葉では興奮できません！」という本人至って真面目なお怒りのコメントでした。
ーーごもっとも！解剖学的な言葉では感情移入ができません！

…わたくしこのキンタマ好きな貴兄に心の底から同情致しました。本当に、1人の脳内ではなかなか気づけなかった事ばかりです、感謝！

　今夜も最後まで、１ミリたりとも役立つ情報はございません。皆様どうぞFRUITPUNCH AUDIO MIDONIGHTをよろしくお願い致します。■