セラギネラ・アポダを復活させたい(現在進行中)
なんとかヘッダー画像のように戻らないか
不憫なクッションモスさんの経緯
・園芸店でふわふわだったため購入される
・モフられていたがある日スカスカになる
・ガサゴソするとそこには立派なヨトウガが!
・その後卵も発見されたので全面的に植え替え
・部屋に戻される
・ただし湿気が嫌いな飼い主の部屋の湿度は30%だった
・悲しみのスカスカへ
・絶好調のアロマティカスと比較して異変に気づいた飼い主が、慌てて湿気がこもるよう設備を建てる
・なんとか復活させたい ←今ここ
シダ植物がどうやって生きているのかわからない
Selaginella apoda
セラギネラ・アポダとは、イワヒバ属の小葉シダ植物。
うちの個体だけかもしれないが、当初からかなり独特の森の匂いがする。ペトリコールに似ていると思う。それほどいい匂いではない。
もともと日本のイワヒバを園芸品種として東南アジアで改良したようだ。ふわっとしている代わりに乾燥には弱くなった。
弱くなったと入ってもセラギネラの中では強い方で、海外産の品種は湿度60%でも干からびてしまうらしい。
飼育方法を調べても、日本語では「漠然と湿っぽくする」タイプの情報しか出てこないので、イワヒバのwikipediaを参照する。
イワヒバの仲間には「担根体」という器官がある。
最初完全に気根だと思いこんでいたが、真面目に調べたら気根ではなかった。詳しい説明は省くが、根っこ的な役割をするが、根っこより原始的な器官であるらしい。古くはリンボクが同じ器官を持っていた説があるようだ。
よく言われる「湿気が必要」というのは、葉っぱが乾燥する以外に、この担根体の保護である気がする。
が、問題が有る。弱って溶けかかっている部分に水を掛けると余計に溶けてしまう。溶けたところをほっておくとどんどん溶けてくちゃくちゃになる。後追いで除去し続けると草がなくなってしまう!
現在の環境と変更点
鉢: プラスチック
用土:山野草の土 → 目減りしていたのでセラギネラと接地するように増量
温湿度(青天):25度、30~40%
温湿度(雨天):22度、50~60%
※飼い主が暑さにめちゃくちゃ弱いので、夏場は24時間冷房が稼働している。
山野草の土、水はけが良すぎた。ものすごい勢いで水が抜けていくので根腐れが全く心配にならない。イワヒバが山野草扱いなので突っ込んでしまったが、セラギネラ・アポダはもっとふわっとして土とか水苔のほうが向いている気がする。
旧管理
・水やり:湿度に応じるがおよそ一日1~2回
・鉢受け皿の水は必ず捨てる
・1日数回霧吹き葉水
↓
新管理
・水やり周りは継続、どうにも腰水の利点が見えてこないので、鉢受け皿の水も捨て続ける
・葉と担根体、その接地面の用土に霧吹き
・茎は乾かす
・温湿度計に応じて簡易テントをかぶせる(後述)
屋内の植物用簡易テント
果たしてセラギネラとアロマティカス(アフリカ南部出身)は共存できるのか?
材料
・100均一の1cm×1cmの細い木材
・OLFA 213B のこぎりカッター
・紙やすり60番
・紙やすり100番
・ボンド(速乾のほうが楽)
・マスキングテープ
①、大体の構造
調整が楽そうなので上部の空間は広めにとった。
・柱 ×4
・手前の梁 ×4
・奥行きの梁 ×4
・下の梁の足 ×8
②材料の切断
機材を置く場所に木材を直接合わせて、鉛筆で印をつけ、目分量で切断する。
これはひどい。でもどうせ削るから。
切断に使うのはOLFA 213B。これはカッター式に収納ができ、引き出しの中などに集のできるミニのこぎり。気が狂いそうに便利なので持っておくといいと思う。替刃がやや高額だが、割と頑丈なので無茶をしなければそんなに傷まないと思う。
材料を切断したら、それぞれ束ねて紙やすり60番で削り、長さを揃える。一番下部分は100番でなめしておく。
③材料の接合
マスキングテープで仮止めしながら、ボンドで接着する。百均の木材なのでどうせもともと歪んでおり、接地面だけちゃんとガタガタしなければ上の方は多少傾いていても気にしないことにする。
自立すればよかろうなのだ。
真ん中にあるのは突っ張り棒に一時的に使用している上部用の梁。
④マスキングテープで補強をしたラップを貼り付ける
湿気が逃げないようにくっついてさえいれば良い。
破れやすいのでお情け程度に補強する。
温湿度計と簡易加湿器を一緒に入れて完成。
出し入れめんどくさそうなのでラップの手前部分は途中まで固定してめくれるようにしておいた。
見た目は死ぬほど安っぽいが、屋内の湿度30%でもこの内部は60~70%が維持できたので、ないよりは絶対あったほうがいいと思う。
右側でアロマティカスさんが見てる。
購入時から比べるとスカスカでドーナツ状に穴が空いてしまった。ここが乾燥するのがあまり良くないように思う。
なんとか復活してくれればいいのだが.……
(2021.6.18現在)