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生まれた時のこと

真夏の日差しが照り付ける正午。
いーちゃんは幸帽児として卵膜に包まれたまま自然分娩で生まれました。

自然妊娠は厳しいかな…それならば仕事に生きるのもよいかな…と新しいプロジェクトに起用してもらって少し過ぎた頃に妊娠が発覚。
仕事をしながらの出産・育児に不安はあったけれど、大きな問題もなくお腹の中で成長してくれました。

私は34歳で高齢出産の一歩手前で(当時は35歳以降の初産を高齢出産と定義していた)、勧められた出生前診断を断って出産に挑みました。
性別も聞きませんでした。

排卵が不定期で、自然妊娠は今後厳しいかも…って考えていたし、男でも女でも、どんな子でも育てようという気持ちが強かったからです。
色々な考え方がありますが、最初で最後の出産になるかもしれない…と思っていたので、私にはこの選択がよかったと思っています。

男女どちらでも着せられるように、オフホワイトやベージュ、クリームイエローで衣類や雑貨を揃えて誕生を心待ちにしました。
名前は男の子用と女の子用で3つずつ候補を決めていました。

出産後、母子同室で慣れない手でお乳をあげたり、おむつを替えながら、決めていた女の子の名前を呼んでみました。
3つあった候補、どれを呼んでもしっくりこない…(どれもキラキラではない名前でした)
愛称で呼んでみてもしっくりこない…
なんだか、名前と娘がマッチしないなんとも変な感じ。

そこで候補には出したけれど最終選考には残さなかった、男女どちらでもいける中世的な響きの名前を呼んでみたところ、娘にどんぴしゃで。
迷わずその名前にしようと決めました。
出産でハイになっていたとも言えますが、なんだか娘が自分で名前を選んだような気がしたのです。
…そして、この名前については娘がもう少し成長した後に、そういうことだったのか!と、私が納得するエピソードにつながります。


とにもかくにも、いーちゃんとかーちゃん、時々おとーちゃんも参戦の、ミラクル満載のドタバタ新喜劇のような生活が始まりました。

#ギフテッド #育児 #凸凹 #2E #浮きこぼれ

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