記憶の蓋
8日は、ひよぽんが脳梗塞で搬送されてから丸2年です
2年間再発しなかったので「何かお祝いする?」とひよぽんに訊いたけどどうでもいいって
でもそれから暫くして
搬送されたときのことをひよぽんは訊いてきました
最初は今みたいに喋れなくて
ジェスチャーも出来なかったのよ
でもひよぽんの興味はそこじゃなくて
最初に入ったSCUのことでした
「あんまりその時のこと思い出したくないんだけど」
記憶に蓋をしていたから
搬送された時にひよぽんは「ごめんね」って言った
ベッドで看護師さんに言われて高々と右脚を上げてた
積極的な治療が出来なかったから
そこからじわじわと 時間をかけて
脳梗塞は拡がっていって
1日15分の面会時間でも
出来ないことが増えていくのが判って
その時のことは蓋をしてたの
もの凄く辛かったから
でも、思い出してしまって
固い蓋だったのに開けてしまって
私は久し振りに声を上げて泣きました
来年までには忘れるよ
私は忘れるのが得意だもの