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yokoichi
落としあうふたり
ケアマネさんが、老健の資料を持ってきてくれました
残念ながらその話をするときには、ひよぽんは前夜の頻繁なトイレの影響で寝てしまっていたのだけど
残り少ないお母さんとの時間を大切にした方がいい、
ケアマネさんはそう言って、ひよぽんの老健入所を勧めて
そしてひよぽんにとっても
リハビリがしっかり出来るところを探してきてくれていました
お腹の具合が悪くなってデイケアにしょっちゅういけないひよぽん
入所したらリハビリもしっかりできるかな
最近は、少しよくなっていた数字に関しても言い間違いが多くなってきて
時間は空いたけど、老健の話をひよぽんにしました
「それは関係ない」
ひよぽんは言いました
お母さんの具合が悪くてそこへ行きたくて入所させたいと思っているだけで
ボクのリハビリはそれとは関係ない
だから「リハビリのため」みたいな言い方はしないでくれ
お腹の具合が悪いのは、私がしょっちゅう泣いているからだとひよぽん
可哀想だな、自分なんていない方がいいな、そんなことを思って
それがお腹の具合に響いているんだと
お腹のことさえなければボクはデイケアに行く
でも、お母さんのところに行きたい気持ちもわかる
だから入所してもいい
でも、延長は嫌だ
そして今日もお腹の具合が悪く「ダメだ」「もう死ぬ」「さようなら」そう言ってひよぽんはベッドに入り背を向けてしまいました
この「ダメだ」「もう死ぬ」も
私の涙の理由なの
私たちはお互いに気分を落としあっているのかもしれない