なぜ「おとといきやがれ」は「一昨日」なのか
どうも、こんにちは。
相手を追い返す時に使う言葉として「おとといきやがれ!」という言葉があります。
時代劇なんかでよくみますね。
気になったのですが、なぜ「おととい」なのでしょうか。
二日前に来ていれば結果は変わっていたのでしょうか。
不可能な要求
調べたところ「おとといきやがれ」の由来は以下の通りです。
目の前の相手に対して「一昨日に来てください」ということは「過去に現れてください」という不可能な要求を提示することになります。
「一昨日来てください、来れませんよね?じゃあもう来ないでください。」
という形で遠回しに「二度とこないでください」という意味を表しているのです。
英語だと二度と来て欲しく無い時は「Never come here again!」や「Get out of here!」と、はっきりいうことが多いようです。
「おとといきやがれ」は物事を直接伝えることが苦手な日本人らしい言い回しなのですね。
昨日ではない理由
ただ、この理屈だと「おととい」ではなく「昨日」でも良いのではないかと思ってしまいますよね。
なぜ「昨日」ではダメなのでしょうか。
その答えを知るために「おととい」の成り立ちについて考えてみましょう。
「おととい」という言葉は「おとつい」が転じた言葉です。
「おと」は「遠方」を意味する古語
「つ」は「の」を表す助詞
「い」は「日」を表しています。
つまり「おとつい」は「遠く過ぎ去った日」を表しています。
逆に「昨日」は一日前なので「近い過去」を表しています。
近い過去よりも遠い過去の方が行くのは難しそうでよね。(どちらも行けませんが)
よって、より拒絶を示す表現として「おととい」が使われるようになったそうです。
あとは、単純に語呂が良いのも理由の一つとなっています。
以上、「おとといきやがれ」の由来についてでした。
なかなか面白い表現でしたね。
それでは、さようなら。