他人にむけている目を自分に向ける 承認欲求がおさまる時
承認欲求とは、最近よく言われる言葉ですね。かつては心理学の勉強をしている人ぐらいしか使わなかった言葉かもしれません。
昔歴然とあった階級差は現代ではかなり薄くなり、誰もが切ったり貼ったりしてそれなりに美男美女になれるようになり、しかも会社至上主義も廃れ個人が起業できる時代にもなった。つまり出自に関わらず、誰もが美しくお金持ちになれる時代になりました。なんて良い時代でしょうか。
その結果みんなが特別になり「meイズム」がかなり過剰になってしまったのは否定できません。何とかして「ワン・オブ・ゼム」から抜け出したいともがく人のなんと多いことか。
でも当たり前ですが、誰もが時代の恩恵を受けるわけではありません。細い目を二重にして、親のように会社の奴隷は嫌だとフリーランスの仕事を持ちyoutubeでいろいろ発信してみたけれど、泣かずとばず…。ふとインスタを見ると自分と同じような内容を発信しているのに、フォロワー何十万というキラキラした人たちがいる。満たされない承認欲求が体にじわっと広がるのはこんな時ではないでしょうか。
言い古されたことですが、自分が自分と仲良くないと何故だか他人からは承認されません。不思議ですね。もっと不思議なことに、自分が自分と仲良くなると他人からの承認が要らなくなります。SNSのフォロワーが一人でも、自分の好きなことを黙々と上げていくでしょうし、別にSNSが必要なくなってさらっと辞めてしまうかもしれません。
最終的には、細い目のままでも、しがない会社の安月給のままでも、楽しく幸せに暮らせるようになります。
それぐらい自分が自分と仲良くなるって大事なことです。
でも自分と仲良くなるのって、やり方がわからないと難しいかもしれませんよね。
では慰めにもならないかもしれませんが、50を過ぎてやっと分かったことを、止まらない承認欲求に苦しむ若者に伝えたいと思います。
フォロワーが何十万人もいるインスタグラマーが決して幸せとは限らないということを。
嘘だか本当だかわからないSNSの誰かに、必死になって向けている目を少しだけ自分に向けて、「楽しい人生を生きようね!」って自分に呼びかけてみてください。きっとその時から人生が変わり始めます。