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わたしが贈るなら1

介護士視点で見る施設入居者様への贈りもの
第1回目は靴下からスタートします。

実用的で数あっても重宝するし値段も手頃。
とはいえ靴下ならどんなものでもいいかというと
そうでもなく、選ぶポイントのある物品のひとつ
だと思う。

①天然素材
やはり肌に直接触れるものは天然素材がよいと思う。
冬などよくモコモコ素材の靴下が登場しているが、入居者様の爪が繊維に
引っかかりやすいこと、リハさん監修のもと靴はジャストサイズのものを
履かれていることが多いので、厚い生地では靴の中で足を窮屈なものに
してしまうか、入らない可能性が高く、介護士からも「今日はこの靴下を
履きましょうか」と適したものとして選ばれない可能性が高い。

②ゴム口が緩いこと
特に女性は下肢に浮腫(むくみ)が出ていることが本当に多い。
そのためゴム口の跡がくっきり残ってしまう普通の履き口の
靴下はおすすめできない。

③クルーソックス丈
短いと足首が冷えてしまうので女性でも足の中くらい、ふくらはぎ半ば
近くまであるクルーソックス丈が理想かなと思う。そもそも運動量が
少ないため血流も悪い上に、空調完備の室内では夏でも足は冷えやすい。
それから車椅子に腰掛けた際、必然的にズボンの裾が大きくずり上がって
しまい、ショート丈の靴下では足が露出しやすいからという理由もある。

④滑り止めがついていること
なぜ滑り止めがついていることが望ましいか?それは靴を履かずに
居室内を歩いてしまう方が多いから。日本の畳文化を思えば納得の
行動とも言えるが滑って転倒するリスクは減らしたい。
モコモコ素材のものはそういう点からもとても滑りやすいので、
単に暖かそうだからと選ぶのは「待った!」を言いたくなる。

以上、誰かの購入時の参考になれば嬉しいです☺️。

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