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メルカリの楽しさは「不確かさ」である。

特に服とか靴など、使用者のサイズが重要なアイテム。

かつては「ネットで服は売れない」と言われていたが今ではそんな声は全く聞かないしむしろネットでしか買わないという人がいるくらいにオンラインで服を購入するのは普通になっている。

とはいえネットで服(や靴)を買うときのリスクはあって、それはやっぱり「試着ができないこと」。

最近のオンラインショップはモデルの体型と着用アイテムが細かく表示されていたり、自分が過去に購入したアイテムと購入を検討しているアイテムのサイズがかんたんに比較できたりするので、実際に着たらイメージのサイズ感と全く違った、というのは少なくなっていると思う。

ただ、それはオンラインでの販売を生業としているショップの話で、メルカリのような個人間取引の場合はそうはいかない。

販売者によっては着用画像と着用者のサイズを提示していることもあるが、まだ少数。アイテムのサイズだけ書かれていることがほとんどのように見える。

情報が少ないことは購入者にとってリスクのように思えるが、楽しみでもある。少なくとも私は楽しみを感じる。

というのも、与えられた情報からイメージしたサイズ感が合っているか確かめる作業が楽しいから。

もちろんサイズが合うことを前提に購入するが、試着はできないし着用画像などがない場合はどうしても合わない可能性も高くなる。

この「もしかして合わないかも」しれない状況がある種の宝くじ的なドキドキ感が合って好きだ。

ポイントは「高確率で勝てる」宝くじであること。

うろ覚えだが、確か漫画の「こち亀」で、ラジオショッピングが人気の理由として「どんなものが届くか映像で見れないから」といった旨のやりとりがあったと記憶している。

これがメルカリのような、「ちょっと不十分な情報提供での買い物」にも当てはまるのではないか。

だからメルカリでの買い物でも本とかバッグよりも服や靴(特に革靴)の方がワクワクする。本やバッグはイメージしたサイズ感の違いが使用感にあまり影響しないから。

高額なアイテムではこういう感覚は持てないが、私の場合は数千円くらいのアイテムにこのワクワク感がある。

もしサイズが合わなかったら悔しいがそれもまたよし。次の買い物でイメージ通りだったときの喜びにつながる。

だからメルカリは楽しい。

この感じをわかってくれる人はいるだろうか。

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コブ
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