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焼きプリンのあった夕方


ある日の仕事帰り、電車が大幅に遅延していたので、久しぶりにカフェでゆっくり珈琲をのんだ。

古典的なプリンの横には、よく空気を含んだ、かるーいホイップクリームが添えられていて、それだけで気持ちがふんわりする。

ふと、職場の人たちに好きな人が多いことに気がついた。
人として惹かれる部分があり、尊敬できて、自然と慕う気持ちが湧き上がってくる。
仕事をする場で、こんな風にのびのびと過ごせるんだと驚く。
こんな世界があることを知れて嬉しい。
そこに自分を連れてきてくれた巡り合わせに、深く感謝した。

周りには魅力的な人がいて、彼らのそばにいることをつい最優先にしてしまいそうになる。
けれど、やはり自分のやるべきことをしっかりと認識しなければならないと、心のどこかで思う。
何のために、今ここにいるのか。いつかこの世界からログアウトするとき、果たして私は安心して、満足した気持ちでその場を離れられるのか。

壮大な夢や目標を掲げると、気後れして足を前に出せなくなる。
もっと、ささやかで、わかりやすい何か。自分の根っこに繋がる感覚的な何かを頼りに、一歩一歩進んでいく方が、きっと性に合ってる。
多くなくて良いから、縁のある人たちとの時間を大切にして、
目には見えないけどいつでも感じられる世界を大切にして、
一歩ふみださないといけないと思う。
そして、踏み出す先は、自分だけがわかる方向。

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co.ayu
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