喫茶めしの研究③

今回は2020.5.16～2020.5.31の写真です。

前回に引き続き、冷蔵庫の在庫消費を兼ねてドリアを作った。

ドライカレードリア。

前日に型から外せなかった固めプリンは、カラメル部分を温める方法でなんとか外れたが、一部が欠けてしまった。

変わり種で、うどんナポリタングラタン。これがすごく美味かった。ホワイトソースとチーズさえあればこれまで作った料理をアレンジできるから楽しい。

固めプリンはもうあきらめた。

自分は猫舌ではなくて熱いものもバクバク食べるので、この数日間ずっと舌をやけどしていた。舌がひりひりし続けて辛かった。

次はどうしようかと考えていたところ、スーパーで2.2mmの太麺スパゲティを見つけた。そういえばナポリタンはうどん麺でしか作っていなかったことを思い出したので、正式なナポリタンを作ってみた。

やはりナポリタンは太い麺でもったり作るのが一番だ。アルデンテなどもってのほか。

ナポリタンは1食で満足したので、残りの麺はカルボナーラに使うことにした。カルボナーラに生クリームを使いたくなかった（チーズケーキに使いたい）のだけれど、調べたらホワイトソースを使うレシピがあって、大喜びで試作してみた。

めちゃめちゃうまくいった。
大学時代はカルボナーラに何度かチャレンジしたことがあったけれど、ここまでうまくいったことはなかった。ホワイトソースさまさまである。

前に作ったものや使った食材がその後のレシピに活きてくると楽しい。ちゃんと在庫消費を考えてメニューが構成されていることを感じる。

前日のカルボナーラは上乗せのものも含めて3つの卵黄を使っているのだが、2つでも十分な気がして、この日は2つで作ってみた。
味は十分おいしかったけれど、見た目が白すぎる。卵黄1個でここまで色が変わるものなのか。

卵黄を3つに戻した。色は黄色くなったけど、ホワイトソースの量の関係か１つめほどのもったり感は出なかった。味は十二分においしいのでよしとする。
ホワイトソースの作り方を会得して本当に良かったと感じる3日間だった。

喫茶店のメニューはひと通り作り切ったような感じになってきたが、実はある重要なメニューを見て見ぬふりをしていた。

オムライスである。

喫茶店のオムライスといえば「喫茶you」のふわトロオムライスだが、昔からあの手のオムライスを作るのが苦手で、一度もうまく作れたことがない。

ご覧の通りである。
「とにかくかき混ぜる」という工程を踏むと、ただのスクランブルエッグができてしまう。これをちゃんと外側で包みたいのだが、どうすればいいのか皆目見当がつかない。

兎にも角にもお手本の動画などを見ながら練習しまくるしかない。

フライパンを熱してから作ると焦げ目がついてしまう。中も固まってしまって、ただの卵焼きだ。

途中でクリームソーダを挟んで気持ちを落ち着ける。ファミリア初めて食べたけどなかなかおいしい。そして掬いやすい固さ。

そろそろ緊急事態宣言が解除されるということで、勤務先でも6月からは週に何度かの出勤体制になった。
これから出張もできるようになって昼食を作る機会は減るだろうから、5月いっぱいでこの企画を終えることにした。とにかくそれまでに、オムライスを形にせねばならない。

だんだんと形は整うようになってきた。しかし、中はまだ卵焼きのままだ。
そして成形の時点でこぼしまくりでコンロが汚れまくりだ。

トロトロを意識したら形が崩れてしまった。

真ん中は割れたが、かなりいい感じになってきた感触がある。

そして終了直前最後の土曜、昼夜オムライスという力業に出た。

ここではっきりとコツをつかんだ気がする。
フライパンは熱しすぎず、卵を返すときは思い切って大きく返すこと。

きれいに開いた。もっとトロトロ具合が欲しい。

悪くはない。悪くはないが……といったところ。
おそらくは形を整えている間に余熱で固まってしまっているので、あとは手際のよさを磨いていくしかない。

最終日。なんとか形になったというところだろうか。
形もよく、トロトロ具合も一番いい感じに仕上がったが、スプーンで割るのが下手で見た目が悪かったので開いたところは撮らなかった。スプーンでうまく割れないようでは、まだまだだ。
最終日だけたっぷりのバターを溶かしてから焼いたら、圧倒的に美味かった。

本当は薄焼きのオムライスも作りたかったけど、そこまで手が回らなかった。ふわトロよりは簡単だと思うので、折を見て試してみよう。

この6週間で作ったもの一覧。
もともとはナポリタンだけを作り続けるつもりだったけれど、気づいたらいろいろなものに手を出していた。

これだけのメニューがあれば喫茶店が開けるだろう。
家賃のかからない土地を手に入れたら。