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◆凸凹ギフテッドの生態◆ 創造性-文章 「入り口の影」


「わあ、気持ちよさそう。日向ぼっこかぁ・・」
「いいねぇ。」

この光景を見た人は、全員そう言うだろう。

・・・だが、実際、このカエルの心境はこうだ。

「やけしぬ・・だめだ・・体が動かない・・もう勘弁して・・・」


カエル、実は、アリの親分にこき使われているのだ。

少し前カエルは、ジャンプしようとして、
後ろにいたアリの子分を跳ね飛ばしてしまったことがある。

それから、毎日毎日日が沈むまで巣の入口を体で影にしているというわけだ。

・・口で言うと簡単だが、この暑いのに、お日様に背中をむけ、
一日中体をジリジリジリジリ焼かれているのだ。


・・カエルはぶっ倒れる寸前だった。


そいていよいよ、午後2時ほどになった時、カエルは倒れた。
パタン、と小さな音を立てて、小さなカエルの体は崩れ落ちた。

その時、「ドっっっっっっスン」とすごい音がした。
それと同時に、燃え盛るような光が、上からおし寄せてきた。
カエルは意識朦朧としながら思い出した。

「ああ、そういえば、クマさんが僕の巣の入り口に影を作ってくれていたんだ。
 クマさん、もう限界かぁ・・・」



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2023年4月9日より、1日1話ずつ執筆し、ブログに投稿。
主にショートショートや掌篇に自作のイラストやオリジナル写真を添えて。
小学生で自費出版。中学1年生になった今も連日投稿記録更新中。

こあの掌篇集「こあのみずたまり」/note(中1)編 2024年11月現在で500作以上!
*今作は、小学生時代に執筆した、こあの掌篇集「こあのみずたまり」/Fc2編 2023年6月投稿文より抜粋。

写真・文・絵/ coaqua



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