◆凸凹ギフテッドの生態◆ 創造性-文章「あの星」
「おばあちゃん、この植物はなあに。」
小学三年生の私は言った。
「ん?これはねぇ、神様がお造りになった草だよ。」
「カミサマ?何で神様が作ったってわかるの?」
「そりゃぁ、この植物の役割を知ったら誰でもそう思うさ。
なぜならこの草はね、宇宙に浮かんでいる小さな星が
終わりを告げた時、自分の体の中に取り込むんだ
そして星たちは神様の一部となるんだよ。」
おばあちゃんの言っていることはよくわからなかったけど
何だか素敵だな、と私は思った。
「それはいつ起こるの?」
私は聞いた。
「いつでも起こるさ。でも、人に見られている時は
そりゃあ見せてくれないけどねぇ。
・・・ちょっと見てみるかい。」
「みたい!みたい!できるの!?」
「ああ。じゃあ、そこの柱に身を隠して見てみよう」
「うん!」
胸がドキドキした。
「ほらほら、来たよ。よく見てごらん。」
「わあっ!」
見ると、空から、たくさんの
とっても綺麗で宝石みたいな丸い粒が
落ちてきた。
見惚れていると
その中でも一番綺麗な星が、目に入った。
何だろう、エメラルドのような、サファイアのような・・・
・・それが地球だと気づくのに、
さほど時間はかからなかった。
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2023年4月9日より、1日1話ずつ執筆し、ブログに投稿。
主にショートショートや掌篇に自作のイラストやオリジナル写真を添えて。
小学生で自費出版。中学1年生になった今も連日投稿記録更新中。
こあの掌篇集「こあのみずたまり」/note(中1)編 2024年10月現在で495作目!
*今作は、小学生時代に執筆した、こあの掌篇集「こあのみずたまり」/Fc2編 2023年5月投稿文より抜粋。
写真・文・絵/ coaqua