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◆凸凹ギフテッドの生態◆ 創造性❷「文章」 「無重力世界」



2050年、この世界は無重力になっている。


最初に気づいたのは37歳のフランス人。
日に日に体が軽くなって来ているような気がしたのだと言う。

最初、世界は大混乱に陥った。

食事は難しいし
睡眠だって取れたもんじゃない。

ただ、ある程度慣れてくると、人類は
無重力=楽だと思い始める。

気づけば全人類が無重力世界を謳歌していた。


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2064年、この世界には重力が戻って来ていた。

ただ、いつもは騒がしいはずの
町から何の音もなくなっていた。

唯一あるのは
整備する者がいなくなり
朽ちかけた道路の上に横たわっている
無数の人間の骨だけだった。


ある時突然戻って来た重力。

しかし、人類は
筋肉が無重力生活でとても弱くなっていたため
皆一斉に地面に打ち付けられ
そこから誰も動けず
全員仲良く骨になったのだ。



後でこの有様を発見した宇宙人は
こう言い捨て、行ってしまったという。

「こいつらの骨には筋肉があった形跡がない。
よほど楽をしたがる連中なのだな。」



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2023年4月9日より、1日1話ずつ執筆し、ブログに投稿。
主にショートショートや掌篇に自作のイラストやオリジナル写真を添えて。
小学生で自費出版。中学1年生になった今も連日投稿記録更新中。
こあの掌篇集「こあのみずたまり」/note(中1)編 2024年10月現在で495作目!
*今作は、こあの掌篇集「こあのみずたまり」/Fc2(小学生)編 2023年5月16日投稿文より

写真・文・絵/ coaqua

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