大きなかぶの苦悩
大きな大きな大きな大きな大きな大きな大きな大きなかぶ
を見たことはあるかい?
いやもう、それはそれは中に太い筋が入ってて旨くねえんだ。
だが、それを食ってみようっていう物好きもいるもんで、博物館に展示されたかぶをこっそり削り取って、食い荒らす奴らも数多いるのさ。
そうなると、どうなるかってもんだが、まあ見るも無惨なことになるんだ。
削り取られたところは黒く変色し、嫌な匂いと、みたこともないようなカビが生えてくる。
それに、そこへみたこともないような巨大ウジムシが行列を作っているもんだから、溜まったもんじゃない。
博物館の入場口には、人間よりウジムシの方が大勢並んでいるのさ。
そしてそれだけでかいウジムシがいるとなると、それを博物館に展示しようとする奴らが出てくる。
まあ、みたこともないような巨大ウジムシが剥製になって展示されていたら、どうなるかっちゅうことだが。
ま、かぶの時とおんなじようなことさ。