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「チャレンジしたいけど、怖い」という心の正体と、僕が見つけた「決断」に必要な2つのこと
こんにちは。
ライフキャリアコーチMasakiです。
今日もこちらの記事に出ていた事例のなかから、
「事例2」「事例3」の頃について詳しく掘り下げてみます!
noteでは何度も言及してますが、僕はやりたかった「キャリアカウンセラー」にチャレンジするまでに7年悩み続けていました。
本当は「チャレンジしたい」という気持ちを持ちながら、その気持ちから目を逸らし続けていたんですね。チャレンジが怖かったからです。
でも、決断をする大きなきっかけは、ある人の「些細な一言」だったんです。その一言で僕は決断できました。
自分が長い期間悩み続けたこと、そしてその割に「あっさりと」決断できてしまった経験。
そこから分かった、「チャレンジしたいのにできない」心の正体と、その対処法について書き残してみたいと思います。
「決断をしたいのになかなか踏み出せなくて、モヤモヤしている」
そんなあなたの参考になったら嬉しいです!
では、スタート!
やっていることに誇りを持って生きたかった僕
僕は新卒の就活時代に決めたことがあります。
それは、「いくつになっても自分のやっていることをキラキラとした表情で語っているような大人になる」ということ。
それまでの人生で人に誇れるものがなかった僕は、
「仕事を人に誇れるものにしたい!」
と強く思ったのでした。
その手段として、自分が苦労した経験から「キャリアについて悩んでいる人の力になれるようなキャリアカウンセラー」になりたいという目標を設定しました。
ただ、就活は大惨敗の連続。
希望の人材業界には入れず、人事としてキャリアのスタートを切ることになりました。
もちろん人事としては沢山の貴重な経験をさせてもらって、社会人としてのベースはここで培ったのだと言い切ることができます。
でも、心のなかはいつもモヤモヤしていました。
人事をし続けていたら、本当にキャリアで悩んでいる人の力にはなり切れないということが分かっていたからです。
分かっているのに、決断ができない。
結局僕は7年もの間悩み続けたのです。
情報は、時に言い訳をつくる格好の材料になる
なぜ僕はこんなにも決断に時間が掛かってしまったのか。
今思えば、最大の要因は自分の「あり方」を間違えたまま情報収集をし続けたことでした。
つまり、20代の僕は完全にビビっていたんです。
背景には1年間面接に落ち続けたことや、もともと自分に自信がなかったことなどがありますが、結局は「自分にはできない」という気持ちを常に持っていたんですよね。
そんな自分が、せっかく手に入れた就職先を投げうってまで違う道にチャレンジするなんて、リスクが大きすぎる。
自分を欲しがってくれるところなんて、自分が活躍できる場所なんて、今の場所以外にはないんじゃないか。そんな疑いにも似た思いです。
そんなあり方のまま、情報収集をするとどうなるか。
自分のチャレンジを否定する材料だけが、
目につくようになってしまうんです。
例えば、僕はキャリアカウンセラーを目指していましたが、人事という仕事をしていると、人材業界の人と関わる機会が結構あるんです。
そうすると、人材業界の嫌な部分も見えてくる。
「人事からこんなに辛く当たられるんだぁ」
※辛く当たってたのは僕なんですが笑
とか
「なんか、人をモノみたいに扱ってるなぁ」
とか。
本当はいい部分も見えていたはずなのに、あり方が「自分には無理だ」なので、それを証明する材料ばかり記憶に残るんですよね。
ちなみにこれ、心理学的には「カラーバス効果」と言います。いわゆる「人は自分が見たいものしか見ない」ってやつですね。
当時の僕には、やりたい気持ちよりも「チャレンジしたら、居場所を失うんじゃないか?」という不安の方が大きかったんでしょう。
だから「やらなくてもいい理由」になりそうな情報ばかりを、無意識に自分のところに集めて、安心をしていたんだと思います。
そうして、僕は一度キャリアカウンセラーの道を諦めることになります。
「どうやら、キャリアカウンセラーになっても自分が望む自分にはなれなさそうだぞ・・・」
なんて、自分を納得させちゃっていました。
それでも、「今の場所では本当にやりたいことはできない」というモヤモヤは残ったままです。これはこれで、無視できないんですよね。
じゃあ、そのときの僕はどうしたか?
「選択肢がないなら、選択肢を探すぞ!」という大義名分のもと、100人の起業家に会うことで、自分にとって理想の選択肢を探すことにしました。
といっても、心の「あり方」は依然「きっとできないだろう」が支配していたので、どんな話を聞いても「自分には無理そう・・・」という気持ちになり、楽しくないので結局4人会ったところで終了。
※3日坊主ならぬ4日坊主!
ちなみに、その中のひとりに就活塾を経営する社長さんがいました。
就活塾であれば、純粋に頑張っている就活生を応援できる。これが自分のやりたいことなんじゃないか?なんて思いを持って社長さんと会いました。
ただ社長さんは、
「給料安いよー。」
「まぁ学生からの支払いだけでビジネスを維持し続けるのは難しいから、結局人材業界に吸収されると思うよー。」
など、結構ネガティブなことを言っていました。
今思えば僕の覚悟を試していたんでしょうが、できない理由を探していた僕はその言葉を聞いて「就活塾も違うかなー」と結論付けるのでした。
※ちなみに就活塾業界はかなり伸びていて、あれから10年近くたった今でも単体のビジネスとして存在し続けています。
つまりあの頃の僕は、自分が触れた一部の情報だけを見て「キャリアカウンセラーじゃないなぁー」「就活塾も違うなぁー」と、悩むふりをして自分の可能性を潰す作業を、ひたすらやっていたんですよねー。
僕が「仕事を人に誇れるものにしたい」「キャリアに悩んでいる人の力になりたい」という想いを持っていたことに嘘はありません。
ただその一方で、「自分にはできない」「今の場所にいた方がいい」という思いが、より大きなパワーで存在しました。
アクセルを踏みながら、同時にブレーキをそれ以上の力で踏んでいる状態ですね。これでは前に進むはずもありません。
情報収集もアドバイスも、あなたの背中を押してはくれない
間違ったあり方で進んだことも、悩みから解放されなかった大きな要因ですが、行動にも原因がありました。
僕は、「自分が判断できる情報を集めきったら決断しよう」と思っていたんですが、これが大きな間違いです。
まず、これだけの膨大な情報が存在する世の中において、適切な判断ができるほどの情報を集めきることなんで個人では物理的に不可能です。だから情報収集は、選択に必要な「最低限」のところだけで本当は十分なんです。
また、あるチャレンジが正解であったかどうかなんて、最終的にはその個人が判断するものなので、やってみる前に確実に答えが分かることなんてないんですよね。
これが分かっていないと、僕みたいに情報収集だけで大切な時間を浪費していってしまうことになります。
これと同様に、「他人からのアドバイスに従う」というのも非常に難しいです。だってあなたの決断に対して「おぉ、いいね!」と言ってくれる人もいれば「いやー、難しいんじゃない?」って言う人もいますよね。
聞く相手ごとにアドバイスが違うので、応援してくれる人に当たったらちょっとやる気が出て、否定する人に当たったら「やっぱりなぁ」とできない気持ちが強くなる。
これを繰り返したところで何も進みません。
つまり「過度の情報収集」も「アドバイスを受ける」のも、あなたが決断することの後押しにはならないんです。
じゃあ、どうしたらいいんだよ!
ってことで。
冒頭にも言いましたが、僕がおススメするのは「自分をその気にさせる」ことです。
僕を「その気」にさせてくれた、カウンセラー役の人
情報もちょっと調べたりしてみたし、
たくさんの人にも相談してきた。
だけど、決断ができない!こわい!!
だから後回しにしてる・・・
って人、、たくさんいると思います。
僕もそのひとりでした。
ここからは、そんな状態のまま20代後半を迎えた頃の話です。
ダラダラと悩みながら、気づけば30歳も近づいてきていました。焦りを感じた僕は、ついにひとつの決断をします。
キャリアカウンセラー資格に申し込む!
もうね、これだけ焦ってもまだ環境を変えることを怖がってるんですよね。しかも「やらない理由」ばっか集めてた僕には、どの職業がいいのかという選択肢もほぼなくなっていたんです。
ただ、時間が掛かることにはなりましたが、この行動はよかったんだと思います。ビビりながらも、自分が行きたい方向に少しは近づこうとしていたんですから。
資格を取って自信を付ければ、何らかの決断ができるんじゃないか?とも思ってました。
資格講座は半年間で約40万円と高額でしたが「もうこれくらいしないと、道は拓けない」という思いもあったんでしょう。
「あり方」がちょっと変わってきてますよね。
前に進むための考え方を、持つことができはじめています。
さて、そんな資格スクールも半年近く通って、最後の数回というときに「カウンセリングワーク」というものがありました。
生徒の一方がカウンセラーになり、もう一方がクライアントになってロールプレイするというものです。
クライアント役は、自分の悩みをそのまま打ち明けるのです。
僕は当然、「やりたいことがあるのに、なかなか決断できない。どうしたらいいでしょう?」と相談しました。
カウンセラー役の方は、僕の話を一生懸命聴いてくれました。
そして、僕の人生史上最も記憶に残る一言を放ってくれたのです。
「Masakiさん、やりたいことの話をされているときの表情、ほんとにキラキラされてますね~。よっぽど、やりたいんでしょうね。」
正直、そのカウンセラー役の人が誰だったのか、他にどんなフィードバックをもらったのか一切覚えてないんです。
でもこの一言だけは、10年近く経った今でも一言一句覚えています。
僕はそのとき、雷に撃ち抜かれたような気持になりました。
「あぁ、僕はこんなにキャリアカウンセラーがやりたかったんじゃないか。なのになんでここまで悩んでいたんだろう。人の悩みに寄り添う仕事は、こんなに素晴らしいのに・・・。」
泣きたい気分でした。
でも、本当に大げさでなくこの一言で僕は進む道を決断できたんです。
キャリアカウンセラーという道は、確かに嫌な部分もあるかもしれない。でも、僕はそれでもやりたいんだ。
なにか新しい情報が入ったわけでもありません。
「やった方がいいよ」とアドバイスされたわけでもありません。
ただ、目の前の人が僕の「やりたい」という気持ちの方を受け止めてくれただけなんです。
それだけで僕のなかにある「キャリアカウンセラーをやりたい」という想いが怒涛のごとくあふれ出してしまいました。
そして、「誰になんと言われようと、自分は絶対に挑戦するんだ!」と気持ちが燃え上がりました。
これが、「その気になる」ということなんです。
※ちなみに今はコーチとして、僕がクライアントさんの心に火が付く瞬間を何度も見る側になりました。ほんと、たまらんです。あの瞬間は。
現実は何も変わっていない。
変わったのは、自分の内面だけです。
僕はその後、すぐに転職活動をはじめ、なんと資格を取り終わる前にキャリアカウンセラーとしての転職を決めてしまいました。
※なんのための資格やねんw
僕が学んだ「決断するのに必要な2つのこと」
キャリアカウンセラーとして、キャリアに悩む人の力になる。
実際にやってみたその仕事は本当に楽しかったです。
事前に描いていたイメージとは、いい意味で大きく違っていました。
あらためて、自分が見ていたのは「やらない理由」になる情報の方だけだったんだなということに気づけたことも、動いてみた大きな収穫です。
ということで、僕がこの7年の経験で学んだこと。
それは、以下の2つ。
①やり方を考える前に、心の「あり方」に目を向ける
僕はずっと、「自分には無理だろう」という気持ちを持ったまま、情報収集や相談を繰り返していました。結果「やらない理由」に繋がる情報だけを受け取って自分のなかに取り入れ続けていたんです。
心の「あり方」がマイナスなまま動くのは、アクセルとブレーキを同時に踏んでいるような状態。そりゃあ、前に進めないはずです。
僕の場合、決断の後押しになったのは「カウンセラー役の方の一言」ですが、その環境を呼び寄せたのは「資格スクールに通ってみる」でした。
本文でも触れましたが、「もうこれくらいのことをやらないと、道は拓けない」という想いがあったからです。この辺りが、僕の心の「あり方」が変わってきたタイミングですよね。
だから受け取る情報も変わって、決断の方向に自分を持っていくことができたわけです。ちょっと精神論的な話ですが、芯を食っていると思います。
②やると決めたら、自分をその気にさせる
行きたい方向がみえたら、あとはいかに自分を「その気にさせるか」です。言い換えると「やらざるを得ない環境をどう作るか」ってことですが、今回のケースでいうと資格講座に通ったことですね。
「40万円も払ったんだから」
「資格取ったんだから使わなきゃ」
みたいな、「プラスの言い訳」のようなものを自分のなかにつくる作業ですね。この前置きがあったので、「やりたいことをキラキラと語っている」という一言をもらって、更にその気になれたわけです。
ちなみにこの手法は最近も使っていて、今回独立を決意できたのも1年以上コーチングを受け続けながら、自分のなかに「その気」を作ってきたからです。
「独立したい」「やりたいことを実現させたい」とさすがに1年以上も言い続けているとやれる方法が見つかってくるもんです。
やれる方法が見えてくると更にその気になって、実現へのスピードが加速する。僕なりの、コーチングの使い方です。
あと、福岡に30万円置いてきた話もそうですね。うん、学びをちゃんと活用してます。えらいぞ、自分!!笑
※まだの人は、よかったら後で読んでみてください。
ということで、モヤモヤしながら悩んでいるあなたに、なにかひとつでも残るものはあったでしょうか?
「自分をその気にさせる」とは、思い込みの力に頼ることじゃねーかと思うかもしれませんが、どれだけ才能のある人でも、自分がまず「できる」と思い込まなければ何もはじまりません。
有名な話ですが、Mr.Childrenの桜井さんは子どもの頃、お姉さんのギターを弾いていて「あんた、天才かも」と言われその気になって、ミュージシャンを目指したそうです。
まさに、「その気になった」ことからMr.Childrenは誕生したんですね。お姉さんありがとうーー!(←ただのミスチル好き)
ということで、あなたが色々調べたり相談したりしながら、それでも「踏ん切りがつかなくてモヤモヤしている」状態なのであれば、今日の記事は参考になるはずです。
あなたのことを待っている人が、あなたの道の先にいるかもしれません。その人たちの喜ぶ顔を想像してワクワクするなら、そろそろ自分をその気にさせるタイミングなのかもしれないですね。
あなたのチャレンジを、応援しています!
Masaki
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