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語られたこと・語られていないことをきちんと聴きとるには?

(文字通りマイペースで書いているのでだいぶ間が空いてしまいましたが笑)前回、傾聴の段階について書いてみました。

今回はその中でも「語られたことをきちんと聴く」「語られていないことを聴きとる」ことについて、どのようにすればより良く聴くことができるようになるのか、について書いてみたいと思います。注:経験も踏まえた私の独自の解釈です!


1.知識

まずは当たり前すぎて?案外傾聴の本などに書かれていないことですが、最低限の話として、語彙力やクライアントの仕事・業界等に関する(最低限の)情報などの「知識」が必要です。非言語情報も含めて聴き取る・読み取るうえでは心理学に関する知識もあると良いかと思います。なぜかセッション・対話がうまく進展しない・・・という場合には、そもそも知識として足りない点がないか、見直してみると良いかもしれません。

2.態度

そのうえ、どのような態度(スタンス)を持って聴いていくと良いのかというと、相手が同じ世界に生きていない(同じように世界やその事象を見ていない・視点や前提が異なる)可能性を踏まえて聴くことです。
言い換えると、知っている、予想できる話であっても「知らない前提」で丁寧に聴くことが重要です。具体的な方法としては、話の流れを邪魔しない程度に都度、確認することです。(一言一言に対して「〜〜ってどういうことですか?」と言われると相手はイラッとしてしまうかもしれませんが、経験豊富なコーチなどは「普通の話・単語」に対してあえて「それって〇〇さんにとってはどういう意味?」なんて確認をしたりします。)

3.「同じ画を見る」

以上を踏まえ、「同じ映像を見る」、一緒にクライアントの方が感じていることや経験したことをキャンバスに描いていくように聴いていきます。鏡として映し出すとも言えるかと思います。あくまでこれは例えですので、より具体的に言うならばできる限り相手の目線・見えている世界をリアルに想像する、と言うことです。つまり、大切になってくるのは想像力というわけですが、それってどうやって鍛えるの?というと、これは1つには経験、すなわち、セッションの場数と、日常生活の中で地道にやっていくしかないという側面があります。
一方で、疑似経験・体験も有効です。本やドラマに没入する、あるいは、登場人物のカウンセリングをするように読む・見るという方法でも結構鍛えられると思います。

4.さらに大事なこと…

さらに。想像力を超えて大事になってくるのは、直感力/直観力です。コーチングセッションでも、仕事など日常生活における対話でも、限られた時間の中でより深く聴いていくことを意図するならば、「あれ?おや?ここは大事な感じがする」とか「きっとこうなのでは・・・」という感覚をもとに本質に迫っていくことが必要になってきます。(注:決めつけ、当てずっぽうではありません。)
この力もセッションの場と日常で磨いていくことが中心となりますが、その精度を高めるには、非常に単純で、(余分な考え・雑念的なものを取り去って)今ここ・相手に集中して聴く・見るということに尽きるのではないかと思います。その意味で、セッション前に瞑想などを行うのも良いかもしれません。深い話になりそうなので、一旦このへんで!

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