愛そのもの。
布団から起き上がれなくなった僕。
理由は特にわからない。
でも、これまでの生き方が変わる
大きな出来事だった。
忘れていた君のことを
思い出して
いつのまにか
役割を交代した僕
しかし、
君もまた僕だということを
思い出して、
朝日と共に散歩することを
始めた。
僕は自分を理解することと、
この世界を理解することのために
この時があるように思えた。
早朝、太陽が昇る。
その時間と空間に
ただただ何者でもない僕。
全てが平等で
同等に価値があり
何かをしていること
何かを得ていることは
何も関係がないこと。
僕はただただ
愛そのもので
全ての存在は
愛そのものだと思えた。
僕は何かをしなければ
ならないわけでもなく、
何かを足さなければならないわけでもない。
ここまでサバイバルをしてきた僕も
何かに怯えていた僕も
それらはそのままでよく
それ自体が愛そのものなんだ、
と思えた。
同時に
全てのことが
愛そのものだから
そのままでよく
また、その世界を創っているのは
自分自身で
ずっと自分が世界を
創り続けていた。
ずっと自分が創ったその物語を
生きていた。
太陽が昇る。
ただただ太陽は太陽でいて、
ただただ陽の光という愛を贈り続けている。
だから、僕も
それと同じであることを知った。