【承認】勉強会についての振り返り
こんにちは。コーチェットCOO兼プロダクト責任者の吉田です。
「エンジニアのためのコーチング勉強会 vol.2【承認】」を開催しましたので、その内容についてお伝えできればと思います。
まずはじめに、エンジニアにとってのコーチングとは、単にコミュニケーションをよくするもの、ということではなく「開発プロジェクトをよりよく前進させるための、合理的かつ、習得可能なスキルの集合である」としました。
vol.1でとりあげた「傾聴」についても軽くおさらいをします。
どこかで見たことのあるような会話ですが、どう感じるでしょうか。勉強会ではZoomのチャットにコメントをあげていただきました。
もちろんこれは「傾聴」できていないケースですね。
「傾聴されていない」は、思っていたより辛く伝わる
しっかりと聞き、聞いていることが信号として相手に伝わることが必要
といったことを復習した上で「承認」の内容に入ります。
承認とは「褒めることや賞賛」ではなく事実を事実として認めることを指す
承認は、相手との信頼の土台を築き、リーダーの成長に対する認知を促進したり、意欲を向上させたりして、自発的・主体的な行動を促します。
といった前提をお伝えした上で今回もケースを見ていきます。
今回の上司はどうでしょうか。こちらも勉強会の中ではチャットでいろいろと感じたところ、気づいたところについてコメントいただきました。
胃が痛くなるようなシチュエーションですが、うまく「承認」しながら対話できている、と思います。先ほどの上司とは別人かもしれませんね。
勉強会では上の資料を見ながら承認を意識して参加者同士1体1で対話するというワークを5分ごとに交代して行いました。
承認には「存在承認」「行動承認」「成果承認」「成長承認」と種類があり、多くの人は成果承認や成長承認を「褒める」ことと同義で捉えて行っているのではないかと思います。
「褒めなくちゃいけないと思うんだけど、褒めるの苦手なんだよね」といった声を聞くことがありますが、褒める=評価であるのとは違い、承認≠評価です。あったことをあったと認める。成果として届いているか、期待を満たしているかという評価とは別に行動を認める、しんどかったという気持ちを認める、ということはできますよね。
相づちをうつ、挨拶をする、目を合わせるといったシンプルなことも「相手が相手として存在することを認める存在承認」になります。逆にいうと「目も合わせず、相づちもない相手」に話を続けるのは辛い体験ですよね。
チャットでのコメントや、実際に1体1で対話をしていただくワークなど、積極的にご参加いただいたことで有意義な勉強会になったと思います。
レクチャーだけでなく演習を通して承認を体感出来た
最初は座学でスライドを聞く会かと思ったら実践が多くちょっと驚きました。ただ、実践で得られるものは多かったと思います
「承認」は、どのような方向であれ何かしら行動したこと、目に見える行動はしていなかったとしても心の中で何かを感じ取っていたことを、事実として受け止めることと理解できたことが大きいです
「オウム返し」に何の意味があるのだろうと常々思っていたのですが、実際にオウム返しを受けてみると、自分の話したことを客観的に受け取ることができるのだなと身をもって感じました。自分が話しているから理解しているつもりの内容でも、他人の口から出てきた音を聞くことで、改めて自分の中に少し違う形で取り込めるというのも大きな発見でした。複雑な設計をしているとどうしても混乱しがちなので、そういった打ち合わせでも有効な話し方だなと感じました。
事後にいただいたアンケートでは上の様なコメントをいただきました。
また、「傾聴」や「承認」を意識して実践する場について、もう一度練習したかったというお声もいただいておりました。
いったん次回の第3回【質問】で1セットと考えておりますが、今後も勉強会やイベントを通じて、エンジニアやプロダクト開発に関わるみなさんにとってコーチングが身近になっていくといいなと思っております。
引き続きよろしくお願いいたします。
第3回勉強会告知
4月22日(木)開催の次回勉強会についてはこちらをご参照ください
https://note.com/coach_ed/n/n02864f058c67