未経験の僕が仕事を辞めて学習塾を開校する話その11―WEBSITEをつくろう
WEBSITEは必要か。
WEBは必要か。
―必要です。
中学生を対象とするなら,そのご両親,とりわけお母様は40代を想定。であれば,とりあえずWEBSITEで情報収集するのは自然な流れです。
しかし実を言えば,学習塾の集客においてもっとも重要なのは口コミです。
繰り返しましょう,口コミです。
老舗学習塾がWEBSITEを持っていなくても,また持っていたとしても手作り感満載で,これで大丈夫かな,と思うようなものでも相応に客が集まっているのはそのためです。
とりたてて宣伝をしなくても,ある程度の生徒が集まります。
すでに学習塾として地域に認知されている学習塾はそれでよいのです。むしろWEBSITEなんかにお金掛けなくても,他に使うところがたくさんあるはずです。
ただし,これから開業するひとは別です。
そして,老舗学習塾があぐらをかいているときこそチャンスです。
認知がいくら進んでも,時代は変わりますからWEBやSNSを利用しないのは結局のところマイナスです。広告費を抑えることにもつながりますし。
地域での認知はゼロ。
地域じゃなくても生まれたての学習塾はゼロ認知。
あたりまえです。
そうするとやっぱり情報収集しようと思ったらまずはWEBSITEをチェックするでしょう。それがまたなんか残念な感じならたぶんその塾は選びません。40代ママのオシャレへの感度をふまえれば,それなりに見栄えが良いものが良いです。
授業の内容や質。
そういうのは入り口でチェックできないので,そこに達する前に選択肢から消えてしまっては,授業や講師の質に自信を持っていても,まったくそのことに気が付いてもらえない。したがってWEBをオシャレに仕上げるのは令和時代においてはかなり重要な戦略と言えるでしょう。
Web serverはレンタルサーバーでOK。
ドメインはオリジナルを持ちましょう。
そこに自分のサイトを置くのです。WordPressが使えるひとはWordPressのテンプレをつかってお手軽に作成するのもOKですが,予算が掛けられるのならできればデザイン重視で業者さんにお願いするのがよいと思います。
今はIT関係で市などから補助金がでるケースが多いので,商工会議所とか市が運営している無料コンサルなんかに相談して補助金を探しましょう。
めんどくさがってはいけません。
僕はWEBSITEつくるのに50%助成(上限20万円)を受けました。
2,3回コンサル受けてそれを参考に計画書つくるぐらいなものです。それで+20万円のWEBをつくることができるなら安いもんです。
WEBSITEの作成金額はまちまちなところがありますが
1ページ10万円ぐらいを見積もりましょうか。
全部お任せで5,6ページのしっかりしたWEBなら50万円~100万円ぐらいでしょうか。
(個人的には,WordPressを使おうと思っているならWordPressを使ってつくってくれる業者さんがいいと思います。あるいはHTMLを直書きしてくれるひとでもいいです(探せばいます)。動的な制御を自由につくられてしまうと,メンテもその業者さんに頼まなくてはいけなくなってしまうからです。お金があってしっかり毎月のメンテナンス料金もWEBSITEは必要か。
予算が割けない人は,自分でつくるしかないのですが,
もしもあなたがWEB制作やSEOや独自ドメインやレンタルサーバーやHTMLやWordPressといった単語にまったくピンと来ないのであれば,個人で安くWEB制作を請け負ってくれるサービスもあるので,できればそういうのを探した方がいいと思います。
ここケチるといつまでたってもマーケティングの入り口が固まらないし,WEBSITEは学習塾の顔みたいなものなので。
ご新規さんが最初にチェックするのは結局WEBです。
塾の前を通りがかって,あら気になるわ,電話しましょ。よりも
あら気になるわ,WEBみましょ。の流れです。
名の知れた大手FCや二号店,三号店,であれば参考にするものや口コミがありますが,新参者にとってはここを手抜きすればチャンスが激減しますから,それなりにお金かけてもよいところだと思います。
WEBの内容は
シンプルにわかりやすく,です。
イマドキ,文章は読みません。ホント読みません。
ホームページ(ここではとりわけSNSやチラシからの流入場所,最初の着地点であるランディングページのことです)はとにかくキレイにオシャレにわかりやすく。
塾長のキャラと情熱
WEBには塾長の想いをしっかりとのせてください。
ご自身の顔をのせて,僕がこういうスタンスでこういう考えでやりたいという想いを熱く語りましょう。
こういうストーリーにのせるのがいちばん伝わりやすいです。
ぶっちゃけ,学習塾に週1,週2通うぐらいで当該教科の成績がそんな派手に変わることはありません。生徒たちがいかにして学習への向かい方を考え始め,いかにして自身で変化しようとするのか,がカギです。そのカギとなる部分にどう切り込むのかが学習塾独自のメソッドであると僕は考えています。
連立方程式の解き方をどう教えるのか?なんてそんなかわんないです。教科書に書いてある解き方,学校で先生が教えてくれる教え方,がいちばんわかりやすくて,シンプル。
いわゆる補習塾では,その補完をするに過ぎません。
ならば,その補完手順や,結果を熱く語るよりは,いかにして子どもたちと向き合おうと思っているのか?どんなふうに子どもたちにアプローチしていきたいと思うのか,あるいはどれぐらい手厚く子どもたちに寄り添う覚悟があるのか,を真摯に誠実に書き連ねることが大切です。
(あ。そういう学力向上技術とかメソッドみたいなものを書いてはいけないということではないです。書いた方がいいです。個人塾においては,最優先に訴えるべきは塾長のキャラや想いだよと言いたいだけです。要するにフランチャイズとかのWEBSITEとの差別化ですかね。無味無臭のWEBはやめましょうということです。)
広告の目的
広告媒体には基本的にひとつの目的だけ設定しましょう。
チラシ一枚で認知から入塾契約を目論むのは贅沢です。
ひとつひとつの方が目的に特化できますし,導線のうちどこで失敗しているか判別しやすくて便利です。
チラシ ☞ WEBSITEへ
WEBSITE ☞ 無料体験 or 説明会など
無料体験など ☞ 入塾
SNS広告 ☞ WEBSITEへ誘導
SNS広告 ☞ メアドGET
メルマガ ☞ 顧客育成 ☞ 問い合わせ
塾の前を通りがかった ☞ WEBSITEへ
道路沿いの看板をみた ☞ WEBSITEへ
みたいなカンジです。
たとえばチラシ広告をうつのなら,WEBへの誘導だけを目的としますから,チラシに書かれる文言はWEB誘導だけを意識します。入会方法や難しいカリキュラムの説明は不要です。そういうのはWEBで観てもらえばOKです。
とにかく興味を持たせてWEBSITEへ誘導することに特化するのです。
WEBへのアクセスが増えなければ,広告のどこかに失敗がありますし,アクセスが増えれば広告の作り方は間違ってなかったことになります。
宣伝の話は僕も四苦八苦してます。
コツコツデータ取りをしたり,コンサルを受けたりしました。
そこで得た知識を総動員して,また創意工夫して,あきらめずに広告し続けましょう。
まとめ
と,まぁ
そんなことを考えてWEBSITEをつくりました。
僕は最初のWEBは40万円ぐらいかけました。うち20万円は補助金です。
予算規模としては40万円は安いほうです。
毎月の固定費は払いたくなかったので,メンテナンスは断りました。
でもやっぱり中身をコテコテにコーディングされると,自分では触れなくなってしまうので結局メンテナンス費用を払ってスポットで修正してもらったり,不具合があったら直してもらったりしなくてはならず,正直,あとから自分が自由に触れるカタチでつくってもらえばよかったと思っています。
とにかくWEBSITEは必要です。
あってもなくてもいいと言うかたもいらっしゃいますが,僕にはWEBナシという選択肢はありませんでした。かつキレイにオシャレに仕上げたほうがいいです。イマドキです。
(オシャレなだけで中身がないというのはちょっと…ですが。)
自分の塾のWEBSITEができると,なんだかワクワクしてきますよ!
その12へ続く
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