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大西先生は日本を救う

今日は2024年12月15日金曜日。英語でいえばFridayである。
NHK『ラジオ英会話』の毎週金曜日は「今週のReview」だ。
月曜から木曜までの4編のダイアログを聞いて、3択の質問に答えるというもの。

俺は、長い間この問いで満点をとることができなかった。
それがある時、全問正解を成し遂げた。
実際、ラジオ放送で大西泰人(おおにし・ひろと)先生はこう言う。

「正答率が低くても気にしないでくださいね。続けていれば満点が取れるようになります」

なんと言う優しい声掛けであろうか?
しかも毎週必ず言ってくれるのだ。

英語学習者というのは、なぜか「できなければいけない」「出来ない自分はダメ」だと思っている。
英語に触れる唯一の場所、学校で、いちいち自分の英語に点数を付けられるからではないかと想像している。

俺が人前で英語を喋るのが恥ずかしいと感じるのも、まさにこれが理由だ。
だが、点数を付けられること自体にはそれほど抵抗感はない。
これは、多分中学、高校と英語のテストの点数が決して悪いわけではなかったおかげだと思う。
良きにつけ悪しきにつけ、英語にまつわるこれまで体験の総体が、現在の英語に対する態度を決めるのだろう。

「学校の英語教育は罪作り!」と言わざるを得ない。

教科としての英語で「5」を取っているのはおよそ15%程度。
「4」まで含めても上位35%程だ。
つまり、過半数の65%は「できない自分はダメ」と思わされてしまうのではないか。
英語は必修だし、入試にも必ず登場する。
そうやって国民の過半数に「出来なければいけない」気持ちを押し付けてきたのが学校教育での英語だったのではないか。

だから、大西先生の「出来なくても気にしないでくださいね」が心に響くのである。

私が「大西先生は日本を救う」と思う理由である。