推薦入試で多くの人が勘違いしているたった一つのこと
推薦入試の3種の神器は、「志望理由書」「小論文」「面接」です。
今回は「志望理由書」について。
将来こうなりたいから、この学校に入りたい。
一般的に、志望理由とはそういうものだと理解されています。
A「家から学校まで地下鉄で一本なので貴校を志望しました」
こんな理由では入学は許可されないのは自明のこと。
大学は、公立小学校とは違って近くに住んでいる人に通ってもらうためにあるのではないからです。
海外からわざわざ留学してくる人だっているわけですから。
では、これではどうでしょう?
B「将来は、建築家になって世界各国に自分の設計した建築物を建てたいと思っています。なので工学部建築学科のある貴校を志望しました」
やりたいことと、学校で学べる学問が一致していて、悪い感じはしません。
でも、これもダメです。不合格理由書です。笑
あなたがもし受験生なら、大学のアドミションオフィス(入試事務局)が、どんな基準で学生を取りたがっているか、を考えてみることをお薦めします。
①「成績のいい人を取りたい」
もし、高校時代にしっかりと勉強をして、良い成績を取っている人を取りたいのなら、これまで通り一般入試で取ればいい。
難しい問題を作って、答えさせ、正答率の高い順に合格させればいいのです。
ま、これは従来までのやり方で、入試といえばこのやり方を指していましたね。
つまり、推薦入試という選抜方式を採用するのは、一般入試では取りきれなかった学生を入学させたいと考えて行われている入試制度なのです。
「今まで取れなかった学生」とは、どんな学生かを考えることが合格につながる近道だと思いませんか。
その答えがこれです。
②「自分がどう生きたいのかをわかっている生徒を取りたい」
なんだ、そんな事当たり前じゃないか!と思われるかも知れませんが、ここに多くの人が勘違いしているたったひとつのことがあります。