「保育園の連絡帳もメディアのひとつ」 保育を学ぶ白梅学園大学でコマロンの授業①
授業の中で、新聞記者である私(コマロン編集長)がインタビューする際に心がけていることなどをお話しいたしましたが・・・
学生さんから「インタビューの心構えは、保育者が子どもと関わるときの心構えに似ている」という鋭い感想が届きました。
また、1年ほど前、コマロンをはじめるときに書いたこちらの記事についても、話しました。
ここでも触れたのですが、転勤族でママ友が極端に少なかった私(コマロン編集長)は、各地で出会った園の先生が書いて下さった連絡帳やおたよりの文章が、心の大きな支えとなりました。先生方の文章が生々しく、子どもが園で過ごした様子、小さな変化が、手に取るように分かったからです。我が子との関わり方、声のかけ方なども勉強にもなりました。そして、気付きました。
「保育園の連絡帳やおたよりは、身近なメディアなんだ」と。
授業では、園の先生方がつづる言葉の素敵さ、細やかさについても、熱弁してみたりもしました・・・(山内の分析込み)。
私は、コマロンを始める前に、保育を専門的に学ぶことができる白梅学園大学子ども学研究所に、コマロンとの連携をご相談しました。学生さんや先生方のお力をお借りして、「保育の専門性や、日本社会に足りない『子どもの育ちへの優しく・細やかなまなざし』を、コマロンを通じて伝えたい」と思ったからです。
関連する、学生さんの感想をご紹介します。
大学では、このような授業もあるのですね。勉強になります。
園の先生方が書いて下さる文章などもまた、大切な子育て支援の一つなのだなと改めて感じています。
また、コマロンは、「当事者が発信する」ということを大切にしてきました。コマロンの書き手は、「くらしの当事者」。広い意味では、親も、保育園の先生も、すべての人が「くらしの当事者」です。コマロンでは、親である私(コマロン編集長)一人では伝えきれないことも、皆さんと一緒に言葉を重ねていくことで、じわじわと、共通言語が育まれているように感じています。
学生さんたちが社会に出たときにも、さらに「当事者が発信する」機会があると思います。企業や団体に就職したら、そこでのありようを自ら言語化して発信する機会もあるでしょう。幼稚園や保育園に就職したら、「園だより」を書く機会もあります。そのことについても、学生さんから感想が届きました。
うれしいし、心強い! 私は新聞記者で、学生の皆さんが目指す職業(保育士、教員など・・・)とは違いますが「同士だ!」と勝手に思ってしまいました。
白梅学園大学で学んだみなさんが、日本のあちこちで、「困った」と言えない、言葉にならない気持ちを抱えている誰かに優しく、深く寄りそう。その重なりが、日本を少しずつ、変えていくかもしれません。
なお、学生の皆さんは、この授業で文章をまとめるコツなどを学んだ後、(大学のある小平市の)「子どもの居場所マップ」の制作に取り組まれたようです。
次回は、学生のみなさんの思い・・・保育を学ぶ白梅学園大学へなぜ入学したのか? どんな仕事につきたい? について、掘り下げていきたいと思います。
【制作した小平市・子どもの居場所マップ写真集】