2024年10月1日:北海道安平町に移住し、地域プロジェクトマネージャー(LPM)として教育委員会に入る
7月から長らく無職でしたが、10月1日より、再就職が決まりました。
北海道の安平町という自治体で、「地域プロジェクトマネージャー」という立場となって働きます。
安平町は「子どもにやさしいまちづくり」というプロジェクトを進めていて、このプロジェクトに参加するために教育委員会に入って一緒に安平の教育を良くしていくという仕事をします。
※でも上記の家族写真は、安平ではなくて支笏湖です(笑)
地域プロジェクトマネージャーは、総務省が行っている地方再生事業によって生まれた役職です。安平町では、教育に関わるプロジェクトを立ち上げているので、私は教育委員会に配置されます。
「安平町(あびらちょう)?」と聞き馴染みの無い方も多いと思うので、この記事の最後にいろいろなリンクを紹介していきます。
職歴は、公立小学校教員→ベトナム現地インター校教員・管理職→私立小学校管理職→行政職(地方再生)となります。教育というテーマでずっときていますが、激動だなぁと振り返っても思います。
日本が現在かかえる課題は、突き詰めていけば多くのものが「人口減少」という課題に集約されていきます。加えて、少子化が極まれば、公教育は消滅します。教育という分野で生きている以上、この国全体が抱える「人口減少」に向かっていきたいと思っていました。
今回の転職で安平町を選んだのは「小さな規模の自治体だからこそやれること」を感じたからです。これからの教育を形作っていく上で、実行する組織の小ささとその組織の地域および現場への近さはとても重要だと思っています。
これから先の教育について、多くの人が何とかしなければという感覚を持っているとは思います。ただ、教育というワードが大きすぎて、日本という国レベルで議論をすると、大きすぎて何からどう手を付けていいかわからなくなります。また対象が広すぎて議論がかみ合わないこともしばしば見られます。その点、機動力のあるコンパクトな組織は、実行力が伴っていてやれることが多そうだと考えました。
さらに、意思決定をするためには、目指すべきゴールの設定と共有が必要ですが、安平町はそのゴールを「こどもにやさしいまちづくり」と定義しています。2021年からCFCIの実践自治体として認定され、町全体が教育を軸に町をよくしていこうという姿勢が表れています。
“Child Friendly Cities Initiative = 「子どもにやさしいまちづくり事業」のこと。子どもにもやさしいまちでは、子どもたちがまちの活動に活発に参加し、彼らの声や意見が考慮され、まちの決定や手続きに反映されることが重要と位置づけています。
安平町では、2021年12月17日、日本で初めて「日本型子どもにやさしいまちモデル」実践自治体として、承認されております。”
https://www.town.abira.lg.jp/kosodate/anshin-kosodate/cfci
町として向かうべき方向性は決まっていて、それが「教育」を中心にした街づくりで、それに向かってもう既に走り出している安平町を8月に見学しました。その町で取り組んでいる人々、住んでいる人々と話して「ここに住みたい、ここで一緒に課題解決をしてみたい」と思うようになりました。これから現地に入り、住むからこそ見えてくる色々なものを見ながら、教育と町づくりをやっていきます。
「幸せに生きる」ということにフォーカスしたとき、お金と時間と周囲との関係性のバランスがとても大切だと感じています。全てはトレードオフなので、全てを満たすことは難しいですが、ちょうどいいところのバランスを目指すことはできるだろうと思っています。こうしたとき、現代で中々作りずらいのは周囲との関係性のように感じています。周囲の人と、地域をしっかりやっていくということが、幸せにつながる予感がしています。
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仕事とは直接関係無いのですが、小学校高学年のころの山田家は家族旅行で北海道に行くのが好きで、3年ほど毎年夏は北海道に出かけていました。そのころは涼しくて、美しくて、おいしい北海道にあこがれていて、いつか自分は北海道に住みたいと思っていました。
高校生1年生の頃は、ペットの猫が亡くなったことと、少女マンガの「動物のお医者さん」の影響で獣医になるために北海道大学に行くんだと言っていました。化学の授業が全くわからなくなって、理系を諦めてその希望は結構すぐに無くなりました。
こんな形で、北海道に住みたいという憧れは、原体験といてあるので、それが達成されることは感慨深いものがあります。一方で、つい先日までベトナムにいて、いきなり秋の北海道に行くので、寒暖差におびえています。冬が怖いです。
この安平町の地域プロジェクトマネージャーという役職の募集を知ったのは、あるご縁がきっかけでした。公務員の募集なので、もちろんHPで広く募集がされているものでしたが、紹介してもらうまで私は知りませんでした。こういった募集があるということを教えていただけて、実際にその場所の様子のことを教えて下さった方がいなければ、この未来はありませんでした。本当にご縁でいろんなことがつながっていく人生を送っています。
思えばベトナムに行ったときも、その後瀬戸に行ったときも、全部人との出会いが先にあって、行く場所を決めるという順番でした。きっとこういう生き方しか私はできないのだろうなと思っています。
生活拠点が北海道に移るので、これまで出会えなかった人とも出会える可能性があります。
こうして交友関係が広がっていくのも楽しみです。
また、これまでお世話になった方も、もし北海道に来る機会があればぜひ連絡してください。一緒に遊びましょう。
心機一転がんばるぞー!!楽しみー!!
【参考資料】
安平町について紹介しているブログ
https://kurashigoto.hokkaido.jp/life/20230315080000.php
安平町で活動している「ファウンディングベース」という企業の記事
https://foundingbase.jp/n/n3bdb48305be0
https://foundingbase.jp/m/me53c461273f3/hashtag/497304
安平町HP
https://www.town.abira.lg.jp/
あびら観光協会
https://www.abikan.jp/