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GOODなおせっかい文化をつくる「ふるまい市」(兵庫県尼崎市)

「ふるまい市」の始まり

ある日、コーヒー好きのAさんに、おせっかいBさんが声をかけました。「こんなにおいしいコーヒーを作れるなら、まちの人にふるまってみる機会を作らないか?」と。その一言がきっかけになり、「ふるまい市」が始まりました。
Aさんはコーヒーセットを持ち込み、約100杯のコーヒーを地域の方にふるまいました。子どもも楽しめるようにクラフトコーラも提供されました。
「やりたいことを、やりたい人が、やりたいだけ」という考えのもと、ふるまい市は、お金を介さず「ふるまい」のみで行われるお祭りとなりました。誰でも参加できる、ユニークで温かな交流の場です。ここでは、年齢や障害に関係なく、みんなが「個」としてつながり、生きている実感や自分の存在意義を感じることを目指しています。


誰もが「ふるまい」をできる場所

ふるまい市では、地域の人々が自分の得意なことや好きなことを発揮し、それを共有することで、互いに支え合う温かな場所を作っています。
高校生は「話を聞く」というふるまいで地域の悩みを聞いたり、他の高校生はパフォーマンスで場を盛り上げました。学童保育の子どもたちが射的をふるまい、地域全体が楽しめる場を作っています。おじいちゃんおばあちゃんは音頭をふるまい、知的や視覚の障がいがあるとされている方々はテント設営や片づけを手伝いました。
お金を介さず、心からの「ふるまい」が人々をつなげていくことで、自分のできることで誰かを喜ばせたい、そんな願いが形になって、みんなが温かく支え合っています。


おせっかいが次のおせっかいを生む

ふるまいの中には、温かさとゆるやかな関係性があります。お金を介さないことで、相手の温かみを直接感じることができ、受け取った温かみが次のふるまいを生み出します。 例えば、カレーをふるまったおじいちゃんが「お返しをしたい」と言い、家の野菜を分けてくれたことがありました。また、親子で参加した方が感謝の気持ちを込めて、民族楽器を演奏してくれました。こうしたふるまいが、次々とつながり、地域の温かい縁を育んでいます。


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