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NHK 100分 de 名著 ブルデュー『ディスタンクシオン』(#195)

昨日から読み始めていた本の中でとても惹かれた文章があったのでご紹介します。

まずはじめに、あまりにメジャーすぎるものが好きだということが、だんだん恥ずかしくなってくる段階があります。「よくわかってない素人」だと思われる危険性があるのです。でも、その次の段階に進むと、自分の位置が切り下げられる心配をすることなく、のびのびと「ベタなもの」の価値を宣言することができるようになります。自分がどのポジションにいるかに従って、それは「恥ずかしくて言えない」ようなものなのか、それとも「逆にいい」と言っても大丈夫なものなのかを、瞬時に、反射的に、身体的に把握する感覚。それがブルデューのいう「実践感覚」(のひとつ)です。

NHK 100分 de 名著 ブルデュー『ディスタンクシオン』
NHK出版

誰しもに実感のあることじゃないでしょうか?
NHK 100分 de 名著の一節なので、著書の原文ではなく解説者の説明の一部ではありますが、心当たりがありすぎて紹介せずにはいられませんでした。
こういうことを昔の人も考えていたのか、と。

ちなみに『ディスタンクシオン』という本は1970年代に書かれているので、いまから50年代近く前の書籍です。興味持たれたら是非手にとってみてください。

今日はこの一節に出会えただけで、この本を読み始めて大正解だと思えた日でした。

おわり

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