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2024年夏アニメの評価と視聴予定の秋アニメ作品

前置き

前クールは、ひっさびさに週6本も新作アニメを見たので、せっかくだから感想をまとめておこうと思う。

週6で新作アニメを見たのは、2022年春アニメ以来らしい。

夏アニメ

以下、評価が高い順に紹介。
基本的には、Filmarksに書いた批評を一部加筆・修正して転記している。
一部ネタバレを含む感想があるため、閲覧ご注意を。

ATRI -My Dear Moments-

原作が原作ということもあり、泣きゲー好きのエロゲーマーが好む要素がたくさん詰まったアニメだった。
ATRIちゃんかわいいよATRIちゃんというシーンと、重くてシリアスシーンの匙加減が絶妙でお見事。

ATRI以外のキャラクターも、
・ヒロインに出会って、やさぐれ状態から気力を取り戻していく主人公
・負けヒロイン臭満載の幼なじみ(個別ルートで救われる)
・ミステリアスお姉さん
・最終的に主人公の良き理解者となる男友達
など、いい意味でエロゲのテンプレみたいなキャラがゴロゴロ出てきて、最高だった。

ただノベルゲーが原作である関係上、毎週1話ずつ見るよりも、一気見した方が世界観に没入出来て良かったかなと、己の視聴方法を少し反省した。
1週間間が空くのに向いていないアニメだったと思う。

また肝心のラストの締め方に、少しモヤっとしてしまった。
個人的にラストに関しては、幻想のATRIが消えて、“泣き”ムードのまま作品を締めてほしかった。
せめて、音楽をBGMにエンドロールでカットを見せて匂わす程度にするか、どうしても後日談に数分尺を割く場合には、最低限EDを挟むかたちにしてほしかった。
即70年後に入る演出だと、消えたATRIを見て「うあああああ」と、視聴者が泣きモードに突入する時間的余裕がない。

原作ゲーはあえてプレイせずにアニメを見たので、ストーリーを忘れかけてきた頃にプレイしたいと思う。
7割方良かった時思うが、やはりノベルゲーのアニメ化は難しい。

小市民シリーズ

神戸守の常人ではまず考えつかないトリッキー絵コンテ大好きマンなので、3話分もそれが堪能できて非常に楽しかった。
話の性質上どうしても推理の長台詞が多くなる作品のため、推理中のぶっ飛んだ背景を始め、非言語部分の演出面に意識して力を入れているんだろうなーと感じられた。

EDでは、ラパントラックお得意分野の実写背景にアニメキャラを落とし込む演出が見られ、非常にうれしかった。

「続きは半年後か……」という〆方だったが、原作勢は十数年レベルで続きを待っていた訳なので、半年なんてすぐなんだろうな……。

義妹生活

セリフを始めとした言語表現にあまり頼らず、非言語表現で登場人物の心情を描き切る攻めた演出が多く、制作陣の気概を感じた。
流し見や倍速視聴では確実に物語を理解できないと思われるし、令和にここまでハイコンテクストなアニメを作るか……!と感嘆した。

フィクション的なストーリーの起伏をあえて作らず、写実的に義兄妹の生活を描くことを狙いとした作品のため、人によっては「あまりにも何も起こらない」とつまらなく感じる危険性もはらんでおり、好き嫌いは別れると思う。

客観的に見ていい作品だとは思う反面、主観的な感想としては、作品にのめり込むほど好きという感情が湧いてこなかった。
良くもなく悪くもなく、「普通」という一言に尽きる。

恋は双子で割り切れない

1話にて、双子の姉が両思いの状態で主人公を振る時点で、「ドロドロした三角関係おもしろ〜〜い!」と感じたら、12話ずっと面白いだろうし、「この女は一体何がしたいんや???」とイラついたら、以降もずっと視聴するのがキツいと思う。
私は後者だった。
主人公の態度も終始煮え切られず、結局何がしたいのか意味不明だった。

私は2話時点で、作品の主題となる主人公と双子の恋愛模様には興味をなくし、双子の父親の異常行動を楽しむことに視聴目的を切り替えた。
父親おもしろアニメとしては、星5だった。
6000字超えのnoteを書くくらいにはどハマりした。

あと内田真礼のOPと、ORESAMAが楽曲提供したEDも最高だった。

異世界失格

全体を通して、「多分原作漫画の方が面白いんだろうな」という印象を受けてしまった。

私自身本作の原作は未読で、同じ作者の「恋は世界征服のあとで」が原作漫画・アニメ共にめちゃくちゃ好きという理由で、本アニメを視聴した。

鑑賞動機がコメディー強めの恋せかということもあり、本作もギャグに期待していた。
しかし、その肝心のギャグ要素が「漫画で読んだら、もっと面白いんだろうけど……」と感じる演出ばかりで、正直消化不良だった。
漫画のギャグをベストな間や演出でアニメ化するのはやはり至難の業なのだなと、改めて痛感した。
これに関しては主観的な好みの問題になってしまい恐縮だが、私自身異世界転生ものもバトルものもそもそも興味がないので、ギャグがイマイチとなると、視聴意欲が低下してしまう。

唯一世界樹の精のエピソードは非常に好みだったので、あの手の「何が善で何が悪なのか」と考えさせられるお話がもっと多かったら、楽しく視聴できたのだろうなと思った。

魔王軍最強の魔術師は人間だった

OPのボーカルがyahyelで、EDがTHE ティバという謎人選が、音楽担当の趣味全開で無性に面白かった。
まさかなろう系アニメの主題歌で、この2バンドの名前を目にすることになるとは……。

ジャンルとしてはダーク・ファンタジーなはずなのに、物語を通して全く緊張感がないのが、もはや一周回って面白かった。
最終回Cパートの強引な大団円には爆笑するしかない。

アフレコの時点で映像が完パケしていたというだけあって、画作りは非常に丁寧。
かといって作画いいかと言われると微妙なところで、なんというか「とにかく予算がないんだろうな……」と切なくなってしまう。

視聴目的がラスボスの敵将(CV:間島淳司)だったので、その点において物語終盤はめちゃくちゃ楽しかった。
キャスティングありがとうございました。最高でした……。

秋アニメ

以下、タイトル五十音順で紹介。
1話視聴済みのものは、簡単な感想も添えている。

結婚するって、本当ですか

若木民喜先生のファンなので、1話掲載時から原作を追っていた作品。

背景が大変きれいで感動した一方、1話にしてキャラの作画が若干微妙で、一抹の不安を覚えている。
これ以上作画クオリティーが下がらなければ、そこまで気になるほどのものではないが……。

シリーズ構成の兵頭一歩さんがおっしゃっているような理由から、1話はかなりテンポ良く物語が進んでいった。
2話以降はどのくらいのスピードでストーリーが進んでいくか、いち原作ファンとして注視したい。

あと、サビで原作表紙の伝統衣装を再現しているOP映像は、いち原作ファンとしてかなりグッと来た。

ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインⅡ

1期の時点で「間島淳司出てるわ~」と思いながらも、本家SAOを全く見たことがないため結局スルーしていた。
※ちなみに本家の方では、間島さんはアスナのお兄ちゃんを演じている。
劇場版でしか出番がないので、こちらも結局スルーしたままになっている。

「本家見なくてもまあ大丈夫らしいし、2期が始まるまでに1期を見るぞー!」と思っていたものの、後述の「わんだふるぷりきゅあ!」自主一挙に時間を取られてすっかり存在を失念しており、気が付くと2期が始まっていた……。
まず1期を見ます……。

チ。 ―地球の運動について―

原作未読。
元々有名な作品のため気になっていたのと、声優的な意味でもうまみがある(少年役の坂本真綾&間島さんのナレーション。後者は今後どれほど出番があるか分からないが……。)ので、視聴することに。

私はちょっとのグロい描写も無理な人間のため、爪をはいだり人が焼かれたりする拷問シーンがちょいちょいあり、かなりしんどく感じた。
ただ「今後も何度か拷問シーンがあるけれども、原作には1話以上の残酷描写はないから切らないで!!」と懇願している原作ファンのポストを見掛けたので、もう少し視聴してみることにする。

妻、小学生になる。

「瓜を破る」のために週刊漫画TIMESを定期購読しているオタクのため、連載開始当時から気になってはいた作品。
「作品の性質上、1話からちゃんと読みたい」と思っているうちに、なんだかんだ機を失して原作未読のままアニメが始まってしまった。

1話を見た感想としては、とにかく悠木碧の二役(個人の妻と転生した小学生)の演じ分けがすさまじかった。
今後物語がどう動いていくのか、期待しながら視聴していく予定である。

ちなみに原作者・村田椰融先生の新連載「雲上に歌いて、君を待つ。」は、ちゃんと1話から読んでいる。
1巻の発売が待ち遠しい。

星降る王国のニナ

3年前の深夜アニメのCM枠でこのボイスコミックに遭遇し、原作を2巻まで図書館で借りて読んだ。
ただ面白いとは思いつつも、普段あまり女性向け作品の漫画を読まないこともあり、結局3巻以降は読んでいなかった。
主人公の声優が田中美海、OPが坂本真綾という布陣にも惹かれたため、今回改めて履修してみることに。

絶妙に話を忘れている状態で視聴したので、「アニメ化した!」という感動と、初見の驚きがちょうどいいバランスで襲ってきている。
またEDでキャストクレジットが中盤に表示されるのが、印象的だった。

村井の恋

原作未読。
山川吉樹監督作品という点に大きく惹かれ、視聴することに。

Disney+には未加入のためBS放送を録画しているのだが、今週は居間のテレビのチャンネル権がないため、まだ録画した1話を見られていない。
※筆者の両親は二拠点生活をしており、両親と同居している期間はテレビのチャンネル権がない。

シュールなギャグラブコメらしいので、なにげにめちゃくちゃ期待している。

とりあえずOP映像の気がふれているのは把握している。

継続・再放送作品

カウボーイビバップ

大名作なのはもちろん存じ上げているのだが、いかんせん生後半年のタイミングで放送されていた作品のため、なかなか視聴する機会を逃していた。
現在新作アニメの視聴を優先しており、まだ録画を崩せていないため、これから視聴するのが楽しみである。

わんだふるぷりきゅあ!

女児アニメの男女CPに真剣なオタクなので、デパプリ以来2年ぶりにプリキュアを見始めた。

アニメ視聴意欲が復活した今年の7月あたりから、「そういえば今年のプリキュアは、シリーズ構成:成田良美で、恋愛要素もあるんだよな……」と気になっていた作品。

「劇場版を映画館で見たい!」という思いと、「布教したいから、うちで自主一挙しよう」という、プリキュアオタクの友人からの誘いに乗り、なんとか2週間で最新36話まで追い付くことができた。
最終回放映後の2月上旬に、また感想noteを書ければと思う。

ちなみに評判のいい劇場版は、今週末にやっと見に行く予定である。


秋アニメは再放送・継続作品を含めて、今のところ以上週8本視聴予定である。
果たして挫折することなく完走できるのか!

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