ワークショップの模様から公演に向けて
ワークショップ&クリエイションを経ての民話劇、クリエイションの模様をです。
10月29日(日) 13:30開場 14:00開演
目安1時間半+30分(アフタートーク)
ヴィオパーク劇場(松本市(四賀地区)刈谷原町392-1) 駐車場あり
2,500円(当日3,000円) 小学生無料
というわけで、まずはクリエイションで見えてきた舞台の様子を軽くご案内。
ベースは長野県内の民話たち。これを、以前より県内でも活動されている演出家の仲田さんが親しみやすく小さなお芝居たちに仕立ててくれました。そして、その表現の中心にある音と声!
…って感じでしょうか。とかく、ダイナミックな音たちが圧巻でして、身体を震わす感覚に自然へ帰るような触れるような気分になります。
お子さん含め軽い気持ちでお話を楽しみに来ていただけるかな、って思います。その延長として、自分たちが生活を営む場や自然、その脅威への備えについて思いが馳せられれば、十分。それこそが民話の良さかな、とか。
託児所こそないですが、自然と地続きのヴィオ・パークの庭ではしゃいぐだけでも開放感を味わえるかと。
クリエイションでは、ワークショップ参加者としてクランシー京子さん、演者の葛目さんの二人が合流。
京子さんは県内でも女優として活躍されているお方。仲田さんのリクエストもみるみる形にしていく勢いで心強いです。
葛目さんはホーメイの使い手。南シベリア・トゥバ共和国の唱法と楽器をたずさえての参戦。その技術もさることながら、震える音の表現が奥深く素晴らしい。
これに凛子さんの声、大隅さんの音…さらに当日はドラマーがもう一人加わる予定。
二日目のワークショップ参加者の方は当日参加が難しいとのことで、録音での参加を検討中。
本番が楽しみです。
一方のワークショップでは、凛子さんの声と大隅さんの音を堪能。
声の方は凛子さんのワークショップでお馴染みの声で絵を描く挑戦。上へ下へ広げて閉じて、その動きに声を合わせていく。決まりはなく、自由に。今回は皆で彫刻を作る…いや、体感していただきたい。
音の方では音程とリズムの不協和音を探る実験となりました。通常『音楽』と言えば、調和の取れたハーモニーを奏でるために音感やリズム感、演奏技術を磨くもの…と捉えていますが、今回はそこを敢えて外していく。ドとレの間の無限にある音。180bpmと181bpmを刻む無限のテンポ。その気持ち悪さの面白さ、それを体感していくことで可能性と自由に気付く。
それを踏まえつつ、民話の朗読に合わせていきます。前回の『蛇抜け』に変わって『赤い牛の顔』。皆で輪になり、無心で無秩序に奏でる音は、不思議な一体感と心地よさを味わえました。
ピアノ経験者の方は、やはり音程を外れることの自由さに感動していました。
あとは、『子供に返った」と言う方と『大人だから楽しめる』って方の両方がいたのが印象的でした。
とかく「また、やりたい」とキラキラした目で皆さん語っていて、今後の活動も期待出来そうです。
では、あらためて10月29日(日) 旧四賀村でお待ちしております。→終了しました。
https://www.quartet-online.net/ticket/1029meidou
文 としえ
令和5年度 信州アーツカウンシル助成事業
ちいさがた未来民話研究会
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