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『蛇と竜が交わるところ』蛇抜けの旅 番外

 木曽への遠出の翌日、上田犀の角で『羽衣』のリサーチ報告会がありました。予定には無かったメンバーの参加と話の派生で思わぬ収穫がありました。

 こちらのリサーチでも塩田平民話研究所の稲垣先生を訪れたらしく、蛇と竜の違いについて熱いお話を聞いたようです。

インドからのメンバーであるシャンタルさんは竜に魅せられ、日本側メンバーの美加里さんはすっかり蛇に染まった様子。

「羽衣のリサーチで採取された水たち」
竜の水だったり蛇の水だったり…を妄想。

その対比も面白かったですが、報告会後の歓談中に観客側にいらした方から興味深いお話が聞けました。上田周辺の地名や民話の分布について、川の右岸と左岸で違いがある、と。詳細は失念しましたが、蛇にまつわる土地は水害、竜にまつわる土地は日照りが多いとのこと。

普段のお仕事は異なるようですが、そのデータ量たるや。どうも昨年の活動でもニアミスしていたらしく、メンバーとの話が盛り上がっておりました。

この方は、地図やデータの見える化でも十分的に楽しめるものの「他の人にも伝えるとなると、演劇のような分かりやすいものが必要」と話されてました。

いや、犀の角のプロジェクトを意識してたんだと思うんですが、我々にも励みになります。

すっかり蛇まみれな二日間。深さも広さも底なしに思えます。あっという間に秋になりそう。まだ見ぬ仲間との繋がりも楽しみつつ…まずは一歩。


文 としえ


令和5年度 信州アーツカウンシル助成事業
ちいさがた未来民話研究会

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