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頼るのにも技術が必要

最近,転職活動を勧める動画が多い。
人生100年時代,転職なんて当たり前といわれている時代である。そんな動画が多くあふれているのは至極まっとうなことであるのは,筆者も重々理解している。

転職エージェント制度について思うこと

転職活動には転職エージェントというものがつきものであるようだ。業界の人から見て解釈が異なっていたら申し訳ないが,筆者も数社登録をしてみて「こんな求人がありますよ。」と教えてくれる人程度のことは聴いている。

今回の活動を通じてただし「今のままの働き方でいいのか。」「今の会社のままでいいのか。」という相談はぶっちゃけこの転職エージェントの方にするには向かない内容と推測する。

活動の収穫

転職活動は実際に動いてみないとわからない面が多い。筆者が転職活動,というか厳密にいうとキャリア見直し活動を始めたのはとある事件に巻き込まれたことがきっかけだ。内容はここではちょっと言えないので伏せるが,その件について動いたことはすでに別の記事で述べている。

結局今は転職しないという結論に至ったのだが,正直転職サイトの人との話だけで納得いく結論にたどり着けたかといわれれば,答えは否だった。

当たり前かもしれないが,転職サイトや転職エージェントの方は働き方としてこうした方がいいという意見や,業界の特質,社会のマクロな動向までは見えているが,個人がそこにマッチするか否かの判断まではできない。また意思決定におけるもやもやを晴らすことはあまり得意でないと感じるのだ。

実際今回の見直し活動で得た収穫は以下のとおりである。

現在の仕事内容にはそこまで不満を持っていない。
自分にとって人間関係は仕事内容より優先順位が低い。最低限コミュニケーションが取れれば問題なし。
現在の仕事のスキルと並行してもっと肌に合いそうなスキルも磨いていく必要がある。
働き方,特に働く時間と体調との兼ね合いについてはさらなる見直しが必要。

これだけである。なんだこれだけかよ,と思われそうだが数か月間必死こいて頑張ってこの程度である。所詮人間には限界があるのだ。

頼り方を間違えた

今回自分が迷走した理由の一つがおそらく精神面の部分だ。

以前別記事でも話したが,少し前まで筆者は仕事を遂行するのに気持ちやメンタルの部分はそこまで重要でないと思い込んでいた。お恥ずかしい話,メンタルや気持ちに左右されるなんて子どもみたいな真似が許されていいはずないなんて思っていたのだ。

しかしいい仕事をしなければお金も時間も手に入れることはできない。またいい仕事をするにはそれなりのメンタル構造が必要であることを学んだ,という内容がこの記事だった。

さて,このメンタルの部分をどうしようか悩んでいた時,転職エージェントの方は正直相談するのには不向きだったなあと感じる。実際転職活動における軸の話をしたのだが相手にはスルーされた。

自分は相手への頼り方を間違えてしまっていたようだ。おそらく求人や社会の動向の話はできても自分との接点の兼ね合いについての話は全くできない。求人や動向の質問にとどめておく必要があるという結論に至った。

メンタル面の見直し

このメンタルの部分を見直さないと,おそらく今後も生きていくのに支障が出てくる。そんな気がした。

そこでキャリア見直し活動と並行して自分の本音を掻きだすためにカウンセリングをお願いした。noteをよく書いているひらやまさんで有名なcotreeさんである。

自分が本当にしたいこと,本当に大事にしたい気持ち,体も大事だけどそれ以上に大事にしたいものがないか。いろいろと話をさせていただく中で自分なりの結論に導くことができた。

正直今後このままでいいか悩んでいる人はいきなり転職サイトにいくより
まずカウンセラーさんや,そこまでいかなくとも職場以外の身近な人と話してみて気持ちを整理することから始めてみる,そこで必要という結論になったら転職サイトを使うという方がうまくいく方もいるのではないかと思う。

もちろん個人差があるし人によっては事情も異なるので断言はできないが,悩んでいてそもそも悩みのとっかかりが見えない人は,転職関係ないカウンセラーさんを使ってみるほうがいいように感じた。おそらく悩みが見えづらい段階だとこちらの方々の方が相談相手としては得意分野なのかなと思ってしまう。

人に頼るのにも技術がいる。これもここ数か月の収穫だった。

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See May Jack
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