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やじろべえ日記 No25 「安定感」
今日は雨が降っているので屋外での練習は不可能になった。そのため今日は近所の練習場で弾いていた。
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私は野良のキーボード弾きをしている学生だ。いつもは公園や屋外で弾くことが多いのだが先補と話した通り今日は雨である。しかも朝からとんでもない土砂降りが続いているので屋内での練習にせざるを得なかった。
つい先日までボーカリストの浅井さん・キーボード弾きの伏見さんとセッションをしていた。だが二人とも用事で昨日から練習に参加できなかったので今日も一人で練習に挑む。
3人でセッションをしていた曲は相変わらず難航したままだ。
最初はボーカルに合わせようとしすぎてキーボード組が破綻した。そして伏見さんが浅井さんに対しある誤解をしていたためそれを解く必要もあった。それもあって試しに浅井さんに全く合わせずにただ一緒に私と演奏してもらったところこれがなかなかどうして。浅井さんはボーカルだけど結構伴奏に合わせに来るタイプであることが証明できた。
そこで浅井さん・伏見さんの提案で私の演奏に二人が乗っかる形をとるという結論でまとまった。しかしいうのとやるのとでは難易度は違う。
結局一昨日上手く演奏できずに…というより二人の演奏の土台になるだけの安定感が足りないことを思い知った。それで今日はメトロノームを使ってひたすら練習である。
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メトロノームとは,テンポを一定に刻む機械のことだ。音楽室で見かけたことがある人もいるだろう。よくある三角形のねじで巻くタイプが一般的には認知されているが,私は持っていないので電子メトロノームを使っている。人によっては絶対に三角形の機械でないとだめ!という人もいると聴くが,私の場合過去に落として使い物にならなくしたことが何回かある。できればねじ巻きタイプには触りたくない。
安定感を決める要素は私も模索中だがその一つはテンポである気がする。ほかにもいろいろあるだろうが,まずはここを安定させたい。というわけで今日はひたすらメトロノームに合わせて練習を行う。
特に序盤に関してはほかの二人への提示となるので重要だ。ひたすら練習あるのみ。
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だいぶ形になってきた。そして,これなら乗っかることはできそうな気がする。後半部分についても太い音色で弾けるようになってきたので,次回こそは形になるだろう。
かなりの時間弾いていたのでそろそろ終わりにしよう。もう夕方だし。帰るために楽器を片付けようとしたら,連絡が来た。浅井さんからだ。
『明日,ちょっと相談があるんだけど…』
明日は伏見さんも模試が終わって復帰するといってた。話し合いなら可能だろう。私は返信した。
『わかりました。』
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