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共依存と8050問題について


ども!ケアパンです!


GW最終日に書いておりますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。


私はGWの方が忙しい状態でした!笑


5月病なんて言われる5月もいつの間にか幕開けしておりますが、


体調を壊さず、楽しくやっていきましょう!


・・・ブルーサーズデーが少し怖いですw



今回はタイトル通り、共依存についてのお話です。


共依存とは?

依存者共依存者に分かれる。


依存者

1つのことに没頭。その為、生活が疎かになり、周りに迷惑をかけることが

日常になってしまう人の事。

例:好きなことが止まらない。恋をして相手のことばかりで何も手に付かない


共依存者

自分を犠牲にして過度に世話をしたり、対象の行動をコントロールしようとする。

ほとんどが、共依存者の親が依存者の子を作るという構造。

子供が依存しているのを黙認し、炊事・洗濯・掃除等、

身の回りのことを全てやってしまう。


共依存の親

子供の世話をなんでもしてしまうので、子供自身が責任を持つことを

先回りして取り上げてしまう。

その為、子供は責任を負うことが苦手になってしまう。

また、親は世話をすることで自身の価値を見出している。

その為、それが生きがいとなり、子離れが出来ません。

離れて暮らすことや、他の人に行ってしまう事を強く嫌います。


依存の子

親が全てやってくれるので、大変楽です。

その為、当然ながら自立しなくなります。

何かをしてもらうというのが至極当然となり、感謝の気持ちがなくなります。

また、自立を妨げられていることで、「親から信頼されていない」

と考え、自己肯定感が低くなることもあります。

共依存で育つと依存型の大人になり、

自立すべき年齢になってもそれがすごく難しくなってしまいます。


また、親から自立出来たとしても、その依存先が変わるだけです。

タバコ・ギャンブル・ゲーム・食事・恋愛 etc...

強い依存体質から抜けるのにはかなりの時間と自覚が必要となります。



なぜ、共依存について書いたのか。


今回私は改めて共依存について調べ、自分のためにもなると思い、


この文章を書いています。


では、なぜこの記事を書いたのか。


理由は2つ

①共依存のご家族・ご利用者様の対応でめちゃくちゃ苦労したから

②私の親自体が共依存体質だったから


です!


まず①

これは忘れもしない私のケアマネ人生で最大に悩み、

一時本当に「辞めよう」と思った困難事例がまさに共依存だったからです。


詳細は当然ながら書けませんが、お伝え出来る部分を抽出して

書かせていただきます!


担当した利用者さんは認知症の既往がある80代女性

直接的関わりのあるご家族は娘さん


包括よりいわゆるDVのケースで相談がありました。


本人が家から追い出されたところを保護。

緊急的に老人ホーム入所となったケース。


その際に担当として関わらせていただくことになりました。


DV加害者は同居されている50代の娘さん。

無職で母である利用者さんの家に住まわれています。


本人の認知症に理解を示されず、度々暴力をふるうようになり、

また、携帯ゲームをやる為に本人の年金を使い込む等の問題行動がありました。


本人は認知症があるとはいえ、そこまで進行はしておらず、

娘さんからされた事等はほとんど覚えておりました。


しかし、問題はここからなんです。


ご本人にとっては娘さんは本当に心の拠り所というか、


まさに共依存者そのもの。



最初は家から追い出され、悲しんでいたのにも関わらず、


数日後には「娘に会いたい」と言い、娘さんに自身の携帯で連絡。


今いる場所を娘さんに伝えると、次の日にはお迎えに来られました。


来られた際、娘さんからは

「なぜ、こんなところにいるのか?」

「頼んでもないのに余計なことはするな」

「私も忙しいんだ」

「ここに連れてきたやつを出せ」


等、他の方もいる中で大声で怒鳴り出し、


それから約4時間程、様々言われ、本人を連れて帰って行きました。


帰った後も、度々事業所に電話にて長時間罵声を浴びせるようになり、


結果として、警察に相談。 それ以降はかかってきておりません。



・・・本当はもっと色々あったりしたのですが、だいぶ内容を短くしました。

これが①です。



そしてもう一つが


②私の親自体が共依存体質だったから


これはもうそのまんまです。


上に書きました共依存者をそのまま具現化したのが私の母です。


特にコントロールが凄まじく、


20代を超えても家から出してもらえず


監視下に置くような行動が常にありました。


私も依存があったことは間違いありません。



しかしながら、一人暮らしをしている人たちや


仕事をしている人たちを見て、


「私もそういう環境に行ってみたい」


という希望が強くあった為、


外に出ることは出来ました。


ただ、今まで色々なことに対して監視されていた事もあり


それがなくなった事の反動は想像以上に大きく、


1年ほど堕落した生活を送っていましたね。。。


今はやめましたが、タバコは増え続け、

酒に明け暮れ、遅刻は常習犯。


とにかく今考えると、ひどい有り様でした。



私はかなり周りに恵まれていました。


自身が依存の子になっている事を自覚してからは



少しずつ改善を続け、今日の私が出来上がっています。



もちろん、まだ完全に抜け切ったわけではありません。


これからも戦い続けていくのでしょう。



注意すべき事など


一般的に私の母はいわゆる良妻賢母と言われる部類だったと思います。


中身はどうであれ、そういう風に周りから見られていました。


日本は家族の助け合いや美徳が他の国に比べ強いのではないかと思います。


その為、この共依存者を見つけるのは中々難しいのではないでしょうか。


一説では、日本は精神分析を行う機関や機会が少ない為、

アメリカと比べ、30年ほどこの分野で遅れを取っているとのこと。

発見が遅れる事が多く、40〜50代で実家暮らし。

親の年金で暮らすニートやフリーターになっているという事も。


いわゆる「8050問題」


そして「9060問題」


にこの問題は繋がっていくというわけです。


「8050問題」


皆さんはこの2つの事件をご存知でしょうか。

元農水事務次官長男殺害事件

2019年6月1日、元農水事務次官の父親K(当時76歳)が東京都練馬区にある自宅において、無職の長男E(当時44歳)を刺殺した事件である。
犯行の動機は、一審公判では長男Eからの家庭内暴力とされたが、3日前の2019年5月28日に川崎市登戸通り魔事件が起きており、父親Kが逮捕時に「この事件が頭に浮かんで不安に思い長男を殺害した」と供述したことから、マスメディアでは相次いで起こった2つの殺人事件を結びつけ、引きこもりの高齢化による「8050問題」として報道されることが多かった。


川崎市登戸通り魔事件

2019年(令和元年)5月28日に神奈川県川崎市多摩区登戸新町で発生した通り魔殺傷事件。結果として被害者のうち2人が死亡し、18人が負傷した。犯行の直後、容疑者は自ら首を刺し、その後死亡した。

事件発生後、数日に渡る神奈川県警察本部多摩警察署捜査本部の捜査により、加害者の犯行時の年齢は51歳であることが分かっている。自宅捜索の結果として、自宅では伯父夫婦と同居していたが、トイレや食事のルールを作り顔を合わせないようにしており、長らく引きこもりを続けていたことが分かっている。

(共にwikipediaより引用)


この2つの事件から8050問題は大きく取り上げられるようになりました。


8050問題とは

引きこもりの若者が存在していたがこれが長期化すれば親も高齢となり、

収入に関してや介護に関してなどの問題が発生するようになる。

これは80代の親と50代の子の親子関係での問題であることから

「8050問題」と呼ばれるようになった。

該当している親子の親には収入がなくなっている状態であり、

様々な理由から外部への相談も難しく、親子で社会から孤立した状態に

陥っている。


この8050問題に該当する50代のひきこもりは一体どのくらいいるのか。


内閣府の40〜64歳の中高年を対象に調査したところ

回答者のみで61万3000人が引きこもりをしている事がわかりました。


これは15〜39歳までの同調査での人数

54万1000人よりも多い人数です。


ただ、この数字はあくまでも調査に協力された氷山の一角とも言われ、

一部では100万とも200万とも言われております。


また、性別の比率としては

男性が76.6% 女性が23.4%

と男性の方が圧倒的に多いのが現状です。


引きこもりのきっかけは

退職 と 職場の人間関係 がおよそ50%を占め、

次いで病気、職場に馴染めないがそれぞれ20%程度となります。


原因のおよそ70%が仕事関係であり、

職場のメンタルヘルスの重要性が垣間見える結果となっています。



当然、生きていくには生計を立てていくしかありませんが、

本人自身が何らかの形で生計を立てている人は全体のおよそ3割で

残りの7割程度は支援をもらって生活をしています。


うち、35%は父母等から支援をもらっているようです。



これから先、どう足掻いても生き物は歳を重ねていきます。


今80代が90代になった時、その親世代はまだお元気でしょうか。


もし万が一のことがあった場合、子は無収入の独居老人となり、


生活保護受給者となる方向となるでしょう。


そういう人たちが必然的に増えれば社会保障費を圧迫する事も増え


自ずと現役世代にも更なる負担が背負わせることとなってしまいます。


それが「9060問題」です。

また、この問題で厚生労働省では、最悪のシナリオに基づき、更に深刻化した

「9060問題」が本格化することを確実視しています。

例を挙げると、

・全国的に孤立死、無理心中が発生

・親の死体遺棄

・親の年金、生活保護費の不正受給、自身の生活保護費の需給が増加

等が挙げられています。


そうならない為にも、今からの対策が必要です。


対策:助けを借りる勇気を


統計では引きこもりとなる方の約半数は

7年以上の引きこもりをしている

とのデータもあります。


そんな状態の人に軽々しく、

「改めて社会との接点を」

なんて言えないと思います。


ただ、それで諦めずに解決への道を模索するのは重要なのではないでしょうか。


まずは、兎にも角にも自身の住んでいる市町村の福祉課に相談しましょう。

行けないのならまずは電話でもいいでしょう。

自分で行くのが難しいなら、家族や友人を通じてまずは1歩を踏み出せれば

それはとても大きな事じゃないかなと思います。


相談すれば、担当しているソーシャルワーカーさんが社会復帰への協力と

後押しをしてくれるはずです。

また、現在の就労では一定規模の企業で多様な雇用も積極的に行っております。


今、相談できる人がいる。話せる友人や家族がいる人はもう一歩

歩みを進められるようにしましょう。

周りも喜んで協力してくれるはずです。


そして、まだ部屋の外に出てくることさえ困難である場合、

まずは人と目を合わせて話を聞くことから始めていき、信頼関係を

徐々に深めていければ良いのではないでしょうか。


引きこもり支援を専門に行うNPO団体も数多くあります。

このような専門性のある人たちの知恵や経験を借りて、

人と関わり合う楽しさを思い出してもらうことが

今後の社会でも重要になるのではないでしょうか。


他人事じゃないから本当に思うこと


長く書いてきましたこのnote。


いつもよりも若干熱量が違うように自分でも感じています。


なぜか。


それは、

共依存の問題も、8050問題も

私自身が今経験し、直面している問題であるからです。



多くは話せませんが、

以前、第二の患者について


という記事を書かせていただきました。



今現状私ども家族で支えているのが


まさに8050問題そのものなんです。


この8050問題は何かあった時に一気にその大変さが襲ってきます。


本人が大変であるのは当然ですが、支える周りのメンタルを

尋常じゃないスピードで削っていきます。


もちろんまだ解決には至らず、日々色んな葛藤と需要の繰り返しです。


本当に他人事じゃありません。

どこでどんな話が急に来るかなんて誰にもわかりません。


だからこそ、皆さん自身も備えを磐石にしつつ、


何かあった時にダメージを最小限にする為に対策が本当に大切です。



もし、この記事をみて何か心当たりがある人がいらっしゃいましたら


今からでも遅くないと思います。


転ばぬ先の杖です。絶対に今から動いておいた方が良いです。



どうか、大変な思いをする方が一人でも多く減りますように。



今回は長文、また話があっちこっち言ってしまいすみませんでした。


ここまで読んでいただきありがとうございました!



この他にも試験当日の事や他のkindle出版についてなど、色々と書いております。

是非、見てみてください!


あなたの一助になれますように。 ではまた。

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