APIの定番!「Web API」とは??
皆さまこんにちは。2020年に新卒として株式会社コンピュータマネジメントに入社し、Webマーケティングを担当している入社4年目のMです。
前回記事では、API(Application Programming Interface)についてご紹介しました。
「API」とは、異なる2つのソフトウェアやプログラム同士を「繋げる」ための窓口であり、外部サービスが持つ機能をわざわざ1から開発しなくても、自社のWebサイトやアプリケーションへ簡単に組み込めるものでしたね。
そのAPIにもいくつか種類があり、現在最も広く使われているのが「Web API」です。今では、APIと言うとほとんどの場合「Web API」を指します。
そこで今回は、APIの中でも特に代表的な「Web API」について取り上げてみたいと思います。
Web APIとは?
「Web API」とはWeb上で実現されるAPIの一種で、インターネット上での情報のやり取りに広く使われている「HTTP/HTTPS」の通信方式を利用して異なる2つのアプリケーション同士を繋ぐ仕組みを提供しているものです。
異なる言語間でも通信が可能なため、使用するプログラミング言語の仕様に左右されず、汎用的に利用できることが大きな特徴となっています。
Web APIの種類
Web APIの種類としては、「REST API」と「SOAP API」の2つが代表的なものになります。
REST API
「REST API」(REpresentational State Transfer)とは、「RESTの4原則」という考え方に沿って設計されたAPIのことで、「4原則をすべて満たしたWeb API」という意味を込めて「RESTful API」と呼ばれることもあります。
仕様がシンプルで、開発を簡単かつ効率的に行えることから、現在では様々な分野で広く普及しています。
SOAP API
「SOAP」(Simple Object Access Protocol)とは、HTTPの呼び出し(リクエスト)と応答(レスポンス)に「XML」を使ってデータのやりとりを行う通信プロトコル(規約)です。
2000年代前半まではWeb APIとして「SOAP」が主に用いられていましたが、仕様が複雑なことや、扱いにくいXMLのデータ形式に依存していることもあって近年では敬遠され、シンプルで扱いやすい「REST API」のほうが主流となっています。
「SOAP」のSが「Simple」なのに、仕様はシンプルでないのが何とも不思議ですね。
Web APIの代表例
世の中で広く使われているWeb APIの身近な例をご紹介しましょう。
Google Maps API
「Google Maps API」は、自社のWebサイト上にGoogle Mapの機能を埋め込めるWeb APIです。
Webサイトを訪れたユーザーは、わざわざ別ページに移動することなくGoogle MapをWeb上で表示し、目的地周辺の地図を確認したり、地図を拡大・縮小したりすることができます。
Twitter API
「Twitter API」を利用すると、投稿やフォロー、いいね!といったTwitterアプリと同じ操作ができるようになります。
さらに、自動投稿などTwitterにはない機能を付けることもできます。
Amazon API
「Amazon API」は、Amazonの商品情報を取得できるWeb APIで、大きく分けて以下の2種類があります。
YouTube API
「YouTube API」は、YouTube動画を自社のWebサイトに埋め込めるWeb APIで、以下3種類が提供されています。
PayPal API
「PayPal API」は、Webサイトやブログから簡単にオンライン決済が行えるWeb APIです。
別ページに画面遷移することなく、PayPalアカウントの登録情報を呼び出して決済ができるため、ECサイトでも多く用いられています。
天気予報API
「天気予報API」は、アップフロンティア株式会社と一般財団法人日本気象協会が共同事業で運営する、天気予報や様々な指数情報をWebサイト・スマートフォンアプリに組み込めるAPIを提供するサービスです。
直近の2023/8/22には、新たに「1時間ごとの天気予報」もデータ取得できるようになりました。
乗換案内オープンAPI
「乗換案内オープンAPI」は、ジョルダン株式会社が無償提供しているWeb APIです。
自社のWebサイトに、鉄道・空路・高速バスを利用した経路検索機能を追加できます。
まとめ
今回は、サービスやアプリケーションの機能拡張に広く活用されている「Web API」についてご紹介しました。
Webサイト内でのGoogle Map確認やYouTube動画再生など、普段何気なく使っている機能にもWeb APIが活用されていると思うと、ちょっとした親近感が湧いてきますね!
それでは今回はこの辺で。次回のnoteもお楽しみに!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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