【整備記録】 オシ25-901(夢空間ダイニングカー / JR東日本)
こちらの種車は、TOMIXの「92792 JR 24系25形特急寝台客車(夢空間北斗星)セット」から捻出しています。
1989年に開催された横浜博覧会(YES'89)の開催に合わせて公開され、「北斗星トマムスキー」として他2両の夢空間車両と一緒に組み込まれて1991年3月から運行を開始しました。
夢空間は、このダイニングカーのオシ25-901と、寝台車デラックススリーパーのオロネ25-901、ラウンジカーのオハフ25-901の3両で構成されていました。
施工前
ダイニングの6テーブルと、個室、廊下が再現されていますが、厨房は壁以外何もありません。座席は別パーツになっていて取り外すことが可能です。
テーブルランプを点灯させるために床が高くなっているのは他のスシと同じです。
壁面が多くないのでそこを再現しつつ、ダイニング部分をうまく再現しながらそれっぽい感じに仕上げたいと思います。
施工後
ダイニング
テーブルを着色するのにテーブルランプのパーツが邪魔になるので、座席や床下パーツを全て分解してから加工をはじめました。
テーブルはテーブルクロスをイメージして白色で塗り、椅子はアイボリーの色乗りが悪かったので肌色で塗ってみました。ちょっと彩度が高すぎですかね…もう少し落ち着いた感じが良かった気がします。椅子の縁は金色で塗っています。
あと、細かいですがテーブルランプの足?の部分は金色で塗ってみました。ほとんどわかりませんが。。
展望窓手前のところは焦げ茶で着色しました。ポスカを使っているのですが、ここはボディ取り付け時によく削れて剥がれてしまうので、ちゃんとした塗料のほうがストレスがないかもしれません。
床部分はマステではなく印刷で再現しています。ワインレッドをベースに、線路方向に紺色で線が入っていたようなのでその模様を再現し、○で描かれたエンブレム?は○のみ再現しています。採寸しながら作らないといけない床面は面倒なのであまりやりたくないのですが、うまく行った思います。
カーテンは、内側から見るとワインレッドの単色、外から見るワインレッドのカーテンと白のレースで見えることが多かったようなので、そうなるように作ってみました。基本的には開けっ放しだと思うので開いている状態だけを作っています。
車端部側から、最初の柱は細くてカーテンに埋もれて柱が見えないのでそんな感じで作り、2つ目の柱は大きな柱が室内に設置されていたのでそれを印刷で再現しました。3つ目の柱には非常口のようなハッチがあったので、室内側にもそれを書き込んで再現しています。
厨房
厨房は外からほとんど見えないので、カニの機械室と同じように銀色のテープを貼り付けることでそれっぽい色になるようにしてみました。それ以外は特に何も再現していません。
通路
通路の床はトビラまでが線路方向の縦線、トビラからラウンジ側までは格子模様になっていたようなのでそれも再現してみました。通路に合わせて細くカットして取り付けたので、せっかくデザインしたのも半分しか使っていませんが…
壁面も、水飲み場を再現したり、柱と柱の間に絵が来るようにデザインをしてみましたが、実際に貼り付けたらちょっとずれてしまいました。
ガラスのトビラも開いている状態で再現していますが、同じくちょっとずれてしまっていますがご愛嬌ということで。気になるようだったら作り直したいと思います。
車端部TNカプラー
車端部ですが、製品状態ではダミーカプラーが装着されています。うちの機関車はほとんどがTOMIX製なのでTNカプラーに変更したいのですが、おあつらえ向きにJC6376というカニ24-500用のTNカプラーが発売されていたので、今回はこれを使うことにしました。
なお、このJC6376は北斗星1・2号セットのカニ用に作られたパーツのようです。まだ整備してないので、そんなものが付属しているとは知りませんでした…
オシ25-901はオハネフ25のようなジャンパ栓もりもりの連結面ではなく、パット見ではカニ24のような感じだったのでこのパーツを使うと雰囲気をバッチリ再現できます。
取り付けは簡単で、ダミーカプラーを取り外してこのJC6376を取り付けるだけです。加工は一切ありません。
もちろんTNカプラーですので機関車との連結もできますし、なんと言っても通常のTNカプラー+カニ用パーツの組み合わせであった野暮ったい感じというか厚みがなくスリムでスッキリとした感じがとても良いです。元のTNカプラー+カニ用ジャンパ栓の組み合わせもそれっぽく見えるので今まで不満に思ったことはなかったのですが、これを見てしまうと元の組み合わせが野暮ったく見えてきます。。
加工するのとか面倒だったので、ポン付けでここまで再現できるなら文句なしです。かなりそれっぽい感じになりました。
これで夢空間北斗星ニセコで見られたDD51によるプッシュプル運転や、夢空間を機関車次位にした運転も手軽に再現できるようになりました。とても満足です。
ただ、ボディがちょっと浮き気味?になるのか、テールランプの高さがほんの少し合っていないのですが、これがカプラー交換の影響なのか自作した室内灯の影響なのかまでは確認できていませんのでその点だけご留意ください(ボディを外すたびに室内灯を調整しないとならず、面倒で…)。
遠目には全然わからないのですが、写真を取るとちょっと気になるという感じです。
しかもこのJC6376はマニ24にも装着できるようだったので、自分の手持ちのカニやマニといった電源車に標準として取り付けることにしたいと思います。実売で1つ270円程度なので、0374の密自連TNカプラー6個入りよりちょい高いぐらいですし、外したTNカプラーは他の中間車に回せますし何も問題ないですね。
室内灯
以前、ツイッターで見かけた加工に触発されて、照明も一工夫してみました。
普通に室内灯を入れるだけでもそれっぽくなるのですが、窓が大きくてとても目立つので、天井もデザインを起こしています。
紙で印刷した天井のデザインを、光が透過しないように裏に銀色のテープを貼り付けて遮光した上で透明なプラバンに貼り付けています。照明のシャンデリア部分はポンチでくり抜いてから丸のプラ棒を差し込んで適当な長さで切ることで再現しました。
余談ですが、太いプラ棒の在庫がなく、3mmの中空プラ棒に2mmのプラ棒を刺したものを使っているのでいつ中が抜けないか…と思ったりしますが今のところは大丈夫そうです。そのうち手に入ればちゃんとした3mmのプラ棒にしようかと思います。
電球色にするために、他の車両ではプラバンにマスキングテープを貼り付けて色分けをしていましたが、今回はデザインを書いた天井をプラバンに貼り付けるため、LED照明側にマスキングテープを貼り付けて調色しています。
私にはLEDとか知識がなく専用照明を作ることができないので、室内加工レベルでどこまで行けるかなと思ったのですが、結構それっぽくなったような気がします。
ただ、照明器具代わりのプラ棒の直上にLEDがあるわけではないので、全体的にかなり暗めで落ち着いた明るさになってしまいましたが、ダイニングですし煌々と輝かなくてもこれぐらいのほうが落ち着いて見えるかもしれません。テーブルランプもうっすらついているのがわかるぐらいですし。
あと、天井がクーラー部分だけ低くなっているため、無加工だと室内灯の天井パーツが窓枠より少し下に下がってきやすいです。寝台側から見るとあまり気にならないのですが、通路側から見ると結構わかりやすいのでそこがちょっと残念なポイントです。とりあえずぱっと解決策も思い浮かばないため、一旦このままにしつつ、一段落したら加工するなり工夫をもう少し凝らすなど色々考えてみたいと思います。
室内灯を保持する足も、細い部分が邪魔なのでそこだけカットしました。全部カットは一旦保留です。
全景
食堂車は、色が入ると単色よりも断然に引き締まって見えます。
特にこのダイニングカーは窓も大きく中がとても良く見えるので、効果は抜群です。他の夢空間2両は内装を頑張って再現してもカーテンが降ろされているところが多いため、肝心の室内があまり見えなくて残念でしたが、ダイニングカーはやったことが全て報われる感じがしました。
TOMIXの食堂車は床面が高いので、今回印刷で再現した床面の模様もよく見えてやってよかったかもしれません。
あとがき
普通の室内再現にあわせて、今回は天井の再現まで初挑戦してみました。
電飾系の加工技術があれば天井裏の室内灯ももっとスリムにできていい感じに再現できるかもしれないのですが、お手軽にやるにしてはこのぐらいでもとりあえずは良いのかもしれません。
同じ方式を使えばオハフ25-901でも同じようにワイングラスも含めて再現できるかもですが、手間がリターンに見合わなそうなのでとりあえず保留で…
なにはともあれ、最難関と思われていた夢空間3両を整備し終えることができましたので、このまま夢空間北斗星のJR北海道編成を組成すべく整備を進めていきたいと思います!JR東日本車両の整備が一向に進みませんが…それはそれということで。