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#5 Media Studies)TeamLabの強さ

猪子さんは生命とは何かということに興味があるらしい。ボーダレス。その表現の肝を感じに行ってみた。

「チームラボリコネクト アートとサウナ」に行ってみた。

ととのった。完全にととのった。何も考えられなくなりつつも,周りの人のことははっきり認知していた。ただ光のある方へと目が向かった。

意味がどうでもよくなるような脳になった。

花が高解像度にプロジェクションされている壁を眺めているだけでよかった。咲いて,増えたり減ったり成長したり。何回もみられるとかどうでもよかった。球体浮揚は日の出のような記号的感動があった。大きさと色彩が気持ちよかった。どうして浮くのかとか材質は何か,などの疑問を認知しながらもそこに重要性を感じなかった。ととのった。

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余談:メガネの有無で見え方が変わるから2重で楽しめた。というのも,サウナと水浴びの往復で急熱・急冷されたからか,細かい傷がついた結果,ソフトグローのエフェクトのように白ボケしてあの世みたいに見えるメガネになった。


ボーダレス=「危機的感動」

ボーダレスとは同じだという体験だと思う。それは,何かと何か,それも別のものだと認識している2つが同じだという知覚体験。そのような認識の書き換わる危機的な体験の中に感動を伴う。
つまり,認識が崩れていくとともに,気持ちいい・心地いい・美しい・神聖だからそれでいいや,となる認識と感性の体験。ここが強い表現であり,ボーダレスの世界だと感じた。

もう一つ,面白いと思ったことがある。チームラボの展示は圧倒的にインスタ映えするが,これは集客を誘う経済的財産であるだけでなく,表現としての価値もあると思う。
というのも,自撮り文化はボーダレスと親和性が高い。それは自撮りで自分は変容し,その変貌を楽しむ文化だからだ。ボーダレスの表現と共通するところがある。今回の展示の協賛がTikTokであることも含蓄がある。
このように現代の文化に通じるところもボーダレスの根本的な強さに思えてくる。

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