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クラスターならテクニカルのトップランナーを目指せる。スタジオチームの変遷と魅力について深掘りしてみた。

エンタープライズ事業部 スタジオチームのインタビューを前半・後半に分けてお届けいたします。

後半の本記事ではチームリーダーの中川さんに、具体的な案件の進め方やスタジオチームの変遷、魅力などについてインタビューしました!

▼前半をまだ読んでいない方はぜひ前編から読んでみてください。

【こちらの記事ではこのようなことを話しています!】

スタジオチームの立ち上げメンバーに:
 2021年5月にクラスターに入社。当時スタジオチームは存在せず、イベント制作のディレクターとして入社。その後スタジオチームの立ち上げメンバーに

 チームとして成長:
 チームメンバーが2022年から2023年にかけて4人増加。
 現在、中川さんがリーダーとしてメンバー5人のチームを統括。

リーダーの業務内容:
 全案件の設計監修、メンバーのマネジメント、予算管理が主要業務。
 チームメンバーの主な仕事はイベントのテクニカル設計、スタジオの保守・整備、イベントのオペレーションなど。

 仕事の面白さとやりがい:
 イベントごとに違う要件が出てくるので様々な機材に触れることができる。
これからスタジオやテクニカルの領域でトップランナーとして開拓できる分野はメタバースだし、クラスター。
 

 求める人物像:
 音響・映像両方の経験がある人。
 未完成の環境を改善し、スタートアップのチャレンジを楽しむ人。
 メタバースの可能性を信じている人。

プロフィール
中川 凜央(なかがわ りお)

高校在学中からXR専門メディア「Mogura VR」のライターや個人で音楽活動を行う。その後、株式会社イザナギに入社。店舗の運営から在庫管理、EC構築、営業など幅広く担当する。2021年5月よりクラスターに入社。現在はスタジオチームのリーダー。



ー中川さんは2021年5月に入社されたと聞いていますが、当時のスタジオの様子について教えていただけますか?
中川:実は僕が入社した時はスタジオチームがまだ存在していなかったんです。なので僕は、イベント制作のディレクターという役割でクラスターに入社しました。

前職の経験や個人での音楽制作進行の経験、Mogura VRというXR専門メディアで記事を書いていてメタバースの知識があったのもあり、そのスキルが活かせるだろうということで入社しました。実際にMogura VRではclusterを使ってイベントを開催したこともあったので、その経験も評価していただいたのかなと思います。

当時のクラスター社はワンフロアで片面が執務室、片面がスタジオ。入社初日にスタジオを見て「結構やんちゃなスタジオだな」と思ったのは覚えています(笑)


ーやんちゃなスタジオとは?(笑)
中川:
正直、手作り感というか、みんなで知識を出し合って一からDIYで作り上げてきたという感じが否めないスタジオでしたね!

その後、僕が入社して2か月くらいで、オフィスを増床する話になり、それに伴ってスタジオも2面に増えました。元々あったのがAスタジオ。新しく作ったのがBスタジオです。その際、Bスタジオの設計は僕が担当させていただきました。合わせてAスタジオの課題だと思っていた点は、予算の許す範囲内で改修したつもりです。それが2021年下半期の話ですね。


ー当時の業務内容としてはどのような感じだったのでしょうか?
中川:
スタジオの構築や管理と並行して、イベントやCGの制作進行も担当していました。まだチームも存在せず、ディレクション業務と並行して毎週何件もののイベントにテクニカルの統括として関わる状態。日に日にイベント数も増える中、正直「今の体制で全てのイベントを丁寧に見きるのは難しいよね」って話はしていて、2022年にスタジオチームがスタートした流れです。僕は立ち上げメンバーとしてジョインしました。

その後、1年くらいはずっと2面のスタジオで回していたんですが、それこそ2022年も僕ともう2人しかメンバーがいなかったので、ほぼ全てのイベントのテクニカルディレクションに入りました。かなり忙しかったですが、その分、最先端のメタバースイベントの現場経験を短期間でたくさん積めたのは良かったなと思います!

それから2022年下半期に増原さんが入社して、2023年頭には齊藤さん、2023年末には稲田さんが入社。2022年上半期〜2023年でメンバーは4人も増えました。2023年はさらにスタジオを増床することになり、Cスタジオが出来たことでかなりスタジオとしての規模も大きくなりましたね。

2023年からは、僕がプレイヤーとしてがっつり動いていたところから手を離して、最悪、僕がいなくても回るような組織づくりに注力していった感じです。

ーTHEスタートアップって感じですね!今はチームもかなり出来上がってきたのでしょうか?
中川:
そうですね!もう本当に2年前からは考えられないぐらいしっかりとしたチームになりました!今は僕がリーダーで、メンバーが5人。この1年チームビルディングを強化しつつ、制度や指示系統を整えて、安心して任せられるチームになってきたと思います。

チームの雰囲気は前編にてご覧いただけます!

ー先ほどチーム作りとともにスタジオもパワーアップしたとのお話が出ましたが、スタジオを増やした理由についても教えていただけますか?
中川:まずAスタジオだけだった状態からA・Bスタジオの2面にしたのは、コロナ全盛期で案件数が非常に増えていて、特に土日はスタジオの取り合いになってしまうことが増えたからです。また、出入りのある執務室に隣接しているスタジオにクライアント様や出演者様を入れるのはセキュリティ的にも良くないという理由もありました。
その後、Cスタジオを作ったのは、A・Bスタジオは基本的にはエンタープライズ事業部の法人クライアント様用のスタジオだったので、社内用として使いたいという理由です。当時マーケティング部の施策も増えてきて、土日や月金などいわゆるイベントをやりやすい曜日だとバッティングしてしまっていたんです。それを防ぐためにも社内用スタジオを作ろうということで、新たにCスタジオを作りました!


ーマーケティングの施策は、アバターの日やワールドクラフトなどクラスター社主催のユーザーさん向けイベントのことですよね?あとはスタジオが2つあることで、冗長化の意味合いもあったのでしょうか。
中川:そうですね。案件によっては予備として2面抑えておいて、基本は片方のスタジオしか使わないけど、何かあった時にはすぐ移動できるように準備する場合もあります。

ーありがとうございます。続いて、スタジオチームのリーダーとメンバーの業務内容の違いについて伺いたいです。リーダーはどんな仕事をしているのでしょうか?
中川:スタジオチームのリーダーの仕事は大きく3つあると思っています。1つ目は全案件の設計の監修。これが一番大きな役割かと思います。僕一人で動いていた時は、自分で設計してそのままディレクターに上げて、技術的なレビューが入らないこともありました。どんなに気をつけていても細かなミスは起こってしまうものなので、レビュー制度は非常に大事だと考えています。今はメンバーが設計したものを、僕がしっかりレビューすることでミスが起こりにくい状況を作っています。


2つ目はメンバーのマネジメント。日々の進捗の管理や精神面含めてのケアですね。3つ目は予算管理。スタジオには予算がついているので、どのタイミングで機材を買い換えるかなどの管理をしています。


ー中川さんの目線でのメンバー(スタジオエンジニア)の業務内容についても教えていただけますか?
中川:メンバーの仕事も大きく分けると3つかなと思いますね。1つ目は先ほど言ったイベントのテクニカル設計。2つ目は日々のスタジオの保守・整備。最後に、イベントのスイッチングや音響などのテクニカルオペレーション。
比重としては1つ目のテクニカル設計が一番多いです。普通にクラスターにログインしてトークしたり歌を歌う程度の既存設備で出来るイベントだと設計はいらないんですが、クラスターの強みとしては毎回要件が変わっても柔軟に対応できることなので、「弾き語りやりたいんだけどどうにかならない?」とか「1スタジオにブース5個しかないのに演者7人出したい」とか出てくるんですよね(笑)
大きいイベントであればあるほど追加要件も入ってくるので、その吸い上げと設計、予算管理などは僕らが担当しています。 

ー本当にスタジオチームはclusterのイベント運営で欠かせない存在ですよね!中川さん自身はスタジオチームの役割として会社から期待されていることについてはどのように考えていますか?
中川:やっぱりclusterやメタバースでイベントをやるってなった時に、どんな機材を使ったらいいのか、どんなルーティングをしたらいいのか。もっと言うとどんな演出ができて、どんな演出をするのが、最適解なのかってまだまだ正解はないと思っているんですよね。
clusterのアップデート一つとっても、機材構成がガラッと変わることもあり得るわけですし。だから、「スタジオ作ったから終わり!向こう10年は触らなくて良し!」なんてのは絶対ないわけです。もちろんお金をかけて作れば作るだけ、あまりいじらなくていいようなスタジオにはできると思うんですけど、世の中の流れやclusterのアップデートもあるなかで、どう最適解を探していくか。常に現時点で僕らが作れるスタジオの最適解を模索することが、僕らスタジオチームに期待されていることなんじゃないかなと思います。


 ーclusterも週1でアップデートされてますもんね(笑)
中川:そうそう。「急に仕様が変わったな〜」と思うこともありますが、逆に僕らがお願いしていたことが反映されたりもするので、そこは面白さでもありますよね!
やっぱり自社がプラットフォーマーで開発陣と距離が近いのはすごく良い点だと思います。イベントをやる中でこの機能はもっと別の仕様にしてほしいとか、この機能がないと厳しいってこともあるわけですが、それってイベントをやってみて初めて分かることだったりもするんですよね。例えば、今はサブ音声機能として、ステレオでマイクとは別系統で音声が入るようになっているんですが、あれはまさに僕がずっとお願いしていた機能です。
現場が望んでいる機能が実際に実装されて、より使いやすくなっていくのが自社プラットフォームの良さだなと実感するので、そういった点も仕事のやりがいに繋がっていますね!


ーそれこそスタジオで使われているclusterって、ユーザーさんの使われてるclusterと変わらないというか、特別な機能とかもないですもんね。
中川:そうですね、ユーザー環境と全く同じでやっているので、ユーザーさんにとってもより使いやすい環境にアップデートされているのではないかと思います。そしてclusterのイベント機能を一番触っているユーザーは我々かもしれないと思っているので、今後も積極的にフィードバックしていきたいと思います(笑)


ーclusterを一番触りつつ楽しんでいる印象はありますね!実際、クラスターのスタジオチームだからこその面白さ、魅力についてもう少し教えていただけますか?
中川:
クラスターはイベントごとに全然違う要件がポンポン出てきて、環境も機材も何もかも正解がないのが特徴です。なので、さまざまな機材に触れることができるというのは、スタジオエンジニア的なお仕事をしている人にとってはすごく面白いというか興味を持っていただけるようなポイントなんじゃないかなと思います。
今までのイベントの具体例を出すと、グリーンバックでリアルの演者さんをcluster上に映す演出をするときに、IPスイッチャーのTriCasterを手配して本来のオペ卓とは別にもう一つオペ卓を仮設したり、そもそもスタジオではなくイベント会場の会議室に全ての機材を仮設して現地でイベントをしたこともあります。
作ったスタジオを運用していくだけでなく、要件に合わせて機材を手配して仮設する経験ができるのもうちのチームの楽しいところですね!


ースタジオエンジニアとしてイベントをより良くするために、機材を追求することも出来るんですね!
中川:そうですね。予算の問題はもちろんありますが、もっと面白いことが出来ると思っています。あと最近だと、「clusterゲーム革命前夜」という企画で、スタジオの一角にゲーム配信スタジオを作りました。clusterでイベントをするだけでなく、レガシーな配信や撮影など幅広い要件と向き合う必要があり、それに最適な機材やオペレーションを追求していくのも僕たちの仕事です。

ゲーム配信用にセッティングされたスタジオ


ー中川さんが今後チャレンジしてみたいイベントとかもあるんですか?
中川:
完全に僕の趣味なんですけど、リアルとメタバースの音が完全に同期したイベント、特に音楽ライブをやってみたいですね!例えばVTuberさんのイベントをリアル会場でやる際に、モーションデータをそのままclusterに流してもらって、照明とかまで完全に再現した会場を作れたら楽しそうだなと思っています。
最終的には、clusterは代表の加藤さんが当初から言ってる「家から出たくはないけどライブに行きたい」みたいな欲求を叶えられるプラットフォームであって欲しいと僕は思っていて。ライブって会場まで遠くて行くのが面倒だったりしますし、なによりチケット争奪戦がすごく嫌いなんですよね(笑)
リアル会場のチケットが仮に手に入らなかったとしても、配信でリアル会場と同等の雰囲気が味わえる。それが普通の2Dの絵で見るのではなく、cluster上で没入感を感じて楽しめたら本当に素敵だなと思うので、そういうことをやりたいと思っています!


ーこれこそクラスターが目指すべき世界観ですよね。最後に、スタジオチームではメンバーを積極募集中なので、求める人物像についてもう少し深掘りさせてください!スキル面は前半でも触れたので、スキル面はさらっと性格面をメインでお願いします!
中川:スキルで言うと、業務レベルでなくても大丈夫なので、音響・映像両方触ってきた経験があると良いなと思います。例えば本職は映像屋さんだけど趣味で音響をやっているとか!クラスターはまだまだ大きな組織ではなく、全部やってもらう必要があるので、自分の専門分野はありつつも、他のスキルも磨いていきたいという方がマッチすると思います。
性格で言うと、未完成の環境を改善していくことにやりがいを感じる方はすごく合うと思います。スタートアップなので、不満に思ったことは口に出して自ら改善していく。それを楽しめる人は向いています。逆に、完成された環境で規定のお仕事をしたい人にはあまり向いてないかもしれません。
あとは真面目すぎない人ですね(笑)楽しく、仕事に対して笑顔で向き合えるかどうかはかなり重視していたりします!


ーなるほど、ありがとうございます。ちなみにメタバースへの素養はどの程度必要でしょうか?
中川:メタバースでお仕事をしていたとかは全く見ていないですよ!むしろそんな人はそうそういないと思っているので。ただ、メタバースについて可能性を感じている人、未来を信じている人というのは大前提ですね!
技術面がどんなに良くても、メタバースひいてはclusterでイベントをやることに対して、可能性を感じられないなら合わないと思います。


ーやっぱりメタバースのイベント会社として先陣を切るみたいな気概は必要なんでしょうか?
中川:そうですね……気概が必要というか、そこにやりがいや面白さというのは詰まっていると思います。これからスタジオとかテクニカルの分野でトップランナーとして開拓できる領域って、メタバースだし、クラスターだと思うんですよね!
例えば今からYouTube配信で技術の世界一を目指すのってすごく難しいじゃないですか。それがクラスターのスタジオエンジニアだったら、僕は今のところ世界で一番メタバースイベントを仕事としてやってきた人間だと思うので、トップランナーとしての誇りみたいなのはあるんですよね。
間違いなくメタバースイベントの現場をたくさん経験出来ますし、何でも出来る環境なのが、クラスターの魅力です。少しでも興味を持ってくださった方とお話しできたら嬉しいです!


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