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7月① 念願のふるさとの山 白山に登って

自分史上初、標高差1200mの山に完遂できるのか・・登りたいという願望とは裏腹に体力はなかなか追い付かず。梅雨明け前の3連休、自信がないまま、いよいよその日を迎えた。これまで目標としてきた故郷の霊峰白山へ。
何日も前から登山天気予報とにらめっこして一喜一憂。せめて天気だけは味方してほしいと念じてきた。その甲斐あってか、まず初日は晴れてくれた。

一日目

ツアーバスはガイド、添乗員を含む13人で名古屋を7:00すぎに出発。車内は2席利用でゆったり気分。ところが急遽ルート変更のアナウンスが。砂防新道ではなく観光新道から登ると・・わたしは登りが苦手なのでせめてイメージをつかむためにと砂防新道ルートからのログや動画配信を見てきた。見たところで・・ではあるが(^_^;) 観光新道ルートの方がキツく、コースタイムも約1時間ほど長くかかる。登山教室はコースタイムより1.2倍以上はかけてくれるのに室堂には夕食までに到着って。。しまいこんでいた不安がまた湧いてくる。でも登るしかない!!

別当出合登山口

市ノ瀬BSでシャトルバスに乗り換え別当出合登山口へ。水場の水は冷たくて気持ちがイイ。実家の地下水も水道水と違って冬より夏の方が冷たくて素麺がとても美味しかったことを思い出した💛少し緊張がほぐれた。
準備体操を終え、最初に渡るはずだった釣り橋を横目に11:40すぎに観光新道ルートからスタート。

登山口 標高1260m
最初の休憩。標高1390m ここまで0.6km、130m登った。
不動滝

別当坂分岐

ここまで2.0km。時間は13:30。急登でかなり疲れた。ここから白山禅定道(旧越前禅定道)に入る。天気が良く景色は最高だが、陽を遮るものがなくかなりの汗が体力を奪う。

仙人窟 大きな岩をくぐった。
シモツケ(下野)やニッコウキスゲ(日光黄菅)がきれい

殿が池避難小屋

到着したのは16:00。ここはトイレのみで水場はない。今日はここで泊まるという人が夕食を作っていた。いいなぁ・・わたしたちはやっと半分。。休憩を長めにとって再スタート。ハクサンシャジンが可愛い💕

ハクサンシャジン(白山沙参)
+

黒ぼこ岩

ようやく砂防新道ルートとの合流点にきた。確かに名前の通り黒くてボコっとしている(笑) 時間は17:30 。だいぶ陽が翳ってきた。

弥陀ヶ原

いよいよ動画で見た長い木道にやってきた。弥陀ヶ原と言えば立山のことだと思っていたが、ここ白山も下界からは想像できない清々しい世界が広がっていた。青空のもと白山の頂を仰ぎながら平原を歩くのは幸せだった。体力は限界にきていたけれど、あと少し、もう少しとを言い聞かせながら進んだ。

五葉坂

木道も終わりここから室堂まで最後の登り。添乗員さんが室堂に連絡して夕食は18:20~と決定。というわけで18:10には到着するようスピードを上げていくと・・。でももうみんなと同じペースでは登れそうにもない。あとは気力しかない。精一杯ふり絞った。

白山室堂

何とか18:09に到着(^_^;) チカラ尽きました。。追い越してもらったみんなから目標の18:10に間に合っているから大丈夫よ!と声をかけてもらいありがたかった。すぐにザックを下ろし食堂へ。

室堂入口(ビジターセンター)
室堂山側(白山奥宮)奥には明日登る白山

夕食

肉OR魚を選択できるが時間が遅いため全員魚🐟 ご飯とみそ汁はお替り自由。みなさんビール🍺、わたしはお茶で(_´Д`)ノ~~おつかれー!!

こざくら荘

お泊りはココ↓。13人同じ部屋で2段式のボックスタイプ。
わたしは上になったのでハシゴを昇降。ひとりっ子状態だったので2段ベッドはうらやましかったなぁ。。消灯は20:30。

二日目

一日目ですでにチカラ尽きたのにご来光だけは見に行きたかった🌄けれども雨の予報のため昨夜の時点で断念。照明は4:30に点灯。朝食は5:30~出発は6:15、神社側に集合。本日はいよいよ山頂へ。でも天気は☔ 予想通り寝不足。就寝時間が日常とずれ過ぎていて・・

朝食

白山三峰 最高峰 御前峰(ごぜんがみね) 2702m

雨の中でも山頂まではスムーズに到着。予想通り真っ白なパノラマ(^_^;) まず奥宮を参拝し登らせていただいたことに感謝。続いて三角点、石碑にタッチ✊!!ここに立つことを目標にしてきたのだと思うと目頭が熱くなった。ただ夢にまで見た登頂の瞬間は思っていたものとは違い不思議な感じがした。周りの景色が全く見えないからなのか、達成感はあったが、自分が幼いころから見ていた白山のあの頂にいるという実感はその場ではなぜか湧かなかった。。

きました~☆彡

お池めぐり

これがウワサのお池めぐり。こんなに池があるとは知らなかった。そして雪渓も。幻想的ではあるができればスカッとした景色が見たかった。。

紺屋が池 雪庇?
油ケ池
翠が池
血の池
五色池 雪になっています
百姓池
雪渓がすごい

白山三峰 大汝峰 2684m

白山は御前峰、大汝峰、剣が峰の三峰の総称で、剣が峰には登山道はないらしい。この2山を登ることでコンプリート☆彡 お池めぐりの途中で大汝峰へ。前日の疲れもあり目の前の岩の急登に圧倒され、登れる気はしなかったが勢いで着いていった。。でも昨日の辛さと比べればキツさはさほど感じなかった。

暴風雪除け?の石積み

山頂で出会ったお花たち

山頂以外でも他にも本当にたくさんのお花と出会いました。さすが花の百名山🌸ここではほんの一部をご紹介。お花だけをまとめた記事はコチラ⤵

アオノツガザクラ(青の栂桜)
イワカガミ(岩鏡)とチングルマ(稚児車)
クロユリ(黒百合) 石川「郷土の花」 

深田久弥さんのポスター

夕食後ポスター発見。石川県生まれの深田久弥さん、日本百名山の「生みの親」。山の文化館にも以前おじゃましました。「・・その山だけは昔のままで、あたたかく帰郷の人をむかえてくれる。私のふるさとの山は白山であった。」この一節に共感💕そして年を経るほど思いが強くなるのはわたしだけだろうか・・

ふるさとの山は白山

三日目

夜中は荒れ狂う暴風雨で何度も目が覚めた。明日下山ができるのだろうかと不安をかかえながらウトウト。ありがたいことに朝起きると心配もよそに風はおさまっていた。雲海の中の静かな光景はなんとも神々しい。この景色が見られただけでもラッキー💛朝食後この日開設した白山山頂郵便局で記念グッズを購入して自分宛てにハガキを投函!!昨夜の雨で黒ぼこ岩周辺がウォータースライダー?状態との情報があり急遽エコーラインから砂防新道に入るルートに変更。ミスト状の小雨の中、雨具を着て下山スタート。

神々しい雲海
ヤマハハコ(山母子)

甚之助小屋

ここまではお花を眺めながら写真をとりながらのゆっくりペース。雨も上がってここで雨具を脱ぐ人たちも。

不動滝 登りの時より近い
この川は手取川となり日本海に流れ出る そこがわたしの育った町
ゴールはそこ↑
最後の吊り橋 

ゴール!!お天気も回復してよかった。下りの方がヒザのこともあって嫌いな方が多いがわたしは逆。下りの方が登りよりはいいかな。とにかく頑張りました~☆彡

道の駅 越前おおの 荒島の郷

恐竜のまち勝山を通過してようやく昼食タイム。先にお風呂に入りたかったけれど。。越前名産おろしそばはさっぱりして美味しい。そして石川県ソウルフードの土産!!

怖い(笑) できたと当初は和紙だったとか・・
越前おろしそば
ハチバン

九頭竜温泉 平成の湯

3日間の疲れを癒し汗を流してスッキリしました。水風呂が筋肉の回復を早めると聞き、ひざ下だけ試してみました。冷たすぎるぅ。エリア的に荒島岳登山の人でにぎわう温泉だそう。帰りは九頭竜湖沿いを通って帰路へ。

九頭竜湖  夢のかけ橋

今回の山行記録とヤマスタ

スタンプゲット

帰宅後

自分への土産

早速、買った土産をお披露目!御朱印、奥宮お守り、登山証明書、バッジ、記念切手、日本手ぬぐい。買いすぎです(^_^;)

翌朝のできごと

筋肉痛がやってきてロボット歩き状態(^_^;)。でも水風呂のおかげかふくらはぎに痛みはない。ところが翌朝のトイレでビックリ!!色が紅茶?コーラ?これはただ事では無いと思い、急いで腎臓内科へ🏥 結果、筋肉細胞の破壊・・ミオグロビンが過剰に排泄されているとの説明でソリタ点滴。いわゆる脱水と過剰な運動によるものらしいが重症になると急性腎不全になるらしい。以後5日間カフェイン以外の水分2Lを飲むように言われて帰宅。体力に見合わない登山だった証・・ふるさとの山に「無理は禁物!!」と諭されたようです。

下山から四日後

山頂で投函したハガキが届いた。いい記念💕 ミオグロビンも順調に回復!
カラダは正直です。

山頂で購入した絵葉書
スタンプは何種類もあって自分で押印!

いろいろありすぎた白山登山。まだ余韻に浸っています。本当に登ったんだなぁと。そして今度は眺めに行きたい。きっとこれまで見ていたあの白山とは違って見えるはず。今はその日が楽しみ💕 登ったと言う実感が込み上げてくるかなぁ。きっともう二度と登れないと思うけれど心残りがあるとすればご来光🌄 でももう欲は言いません(^_^;)
よくがんばった・・これでじゅうぶん!と自分に言い聞かせよう。


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