実は街中で見かける旭山桜の盆栽
この間まで何も気が付いていなかったのに、バオバブ桜を育て始めると街中で盆栽を扱っているお店が結構あることや時節柄もあるだろうが、旭山桜が並んでいることに気が付く。意識って面白いなと思う。そして、自分の目が普段大して何も見てないんだなとも。。。
他の子たちを見ると、立派な鉢に入っているものや枝ぶりが大きいもの小さいものなどいろいろあり(当たり前だが)、つい我が家のバオバブ桜と比べ「これはこれでカッコイイ(立派、かわいいなどなど)けれど、まっうちのバオバブがいいかな」などと親バカ状態になる。盆栽でこうなのだから仔犬や子猫を飼っている人たちの「親バカ」度合いがもっとパワフルなのうなづける。
「早く芽を出せ柿の種、出さぬとハサミでちょん切るぞ!」昔絵本で読んださるカニ合戦のカニのセリフがしみてくる。3月末ころに咲き始めるらしいと聞いていても、ついつい毎日のように芽をみてしまう。ほんの少し先が開いて淡い色になってきたような気がする。もっと開け!と思う一方このギュッと固まった、重なった状態も妙にいじらしい気がして、このまま頑張ってていいんだよとも思う勝手な育ての親である。ああ、変なプレッシャーを感じずにすくすく育ってくれと思いなおし、水をやる。
狭いベランダでは、ガーデンシクラメンやムスカリが花をつけ始めた。どちらももう何年も何年も咲いている。どちらも花の季節が終わると植木鉢の中が一回土の塊のようになり、もうおしまいかぁという印象を醸し出す。そして、ある時に緑の葉がでて、そして葉が生い茂って、そしてそして花をつける。それをちゃんと毎年繰り返してくれる。勝手なもので芽がでて、花が咲きそうになるととたんに愛おしくなってくる。植物の種の保存への執念とはいえ、花が咲くってすごいなあと思う。
バオバブ桜の観察日記は「変化なし」としか書きようのない今日であるが、見えないところでものすごい動きがあるのだろうと想像し、待ってるよと声をかけ、そしてまた明日要らぬプレッシャーをかけることになりそうだとの自覚をしているところである
神保町の交差点の街路樹として咲いていた先輩