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Club Q オンライン勉強会「哲学者、加藤和哉さんと哲学対話 Vol.13「感情を哲学する」(2021-11-25)」はいかがでしたか?
「感想」
今回は、加藤 和哉さん(東京大学大学院で哲学 (大学専攻科目)を専攻)の感想です。
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テーマと関係ないのだが、このところ使っている「哲学とは、自分の足元を掘り返して耕すこと」という比喩について考えています。
一方で、わたしたちは、現実世界で「踏ん張る」ためには、しばしば確固とした足場を必要します。だから、常に足元を掘り返したままにしておくこともできない。懐疑主義が陥る自己相対化、判断停止の誤りはそこにあるのでしょう。
でも時々は足元を掘り返し、足場を確かめ、作り直す必要はある。新しい空気を入れ、新たな根を広げる余地を作る必要はある。そんな場が、日常的な哲学の場の意味なのだと思います。
比喩をもう一つ。ある哲学者は、科学と哲学を対比して、科学は、顕微鏡や特別な機器を使ってものを観察するのに対して、哲学は、いわば目で見える鏡のようなものだと言っています。確かに、誰も、顔を含めた自分の全身の姿を直接見ることはできません。ただし、あらゆる鏡がそうであるように、鏡に映る姿は、実物そのものではありませんし、実際にはその一部しか映し出していません。そこで、対話が必要なのだと思います。
現実世界について、そしてそれぞれの考えていることについて、互いの目に映る姿を言葉で表すことで、「より」実物(リアル)に近づいていく、そんな完結することない漸進的な営みであると言えるのかもしれません。
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加藤 和哉さんの回答は以上です。ありがとうございました!
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