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リヒャルト・ワーグナーの妻 「コジマの日記」(東海大学出版会)
久しぶりにワーグナーの奥様である「コジマの日記」を拾い読みしました。コジマは筆まめな方で、子育ての悩みや、お金の心配、ニーチェ教授のこと、だんな様の作曲の進行状況などいろいろ書き綴っています。同じ女性として共感できる部分があります。
一番興味深いのは、ワーグナー夫妻は、本を朗読しあうのが習慣で、いろんな本をお互い読み聞かせていることが日常から見えること。夫婦で本を読みあうなんて素敵だなぁとおもいます。ワーグナーはセルバンテスの「ドンキホーテ」を結構評価しているんですよ♪
日記を読むとコジマは几帳面で、ワーグナーの有能な秘書だったんだなぁと思います。ヴェーゼンドンクのマティルデさんはワーグナーの芸術のミューズで、コジマは現実を一緒に生きるのに適した女性だったんだろうと思います。
注)2016年7月27日過去投稿記事です。