57577展へ行きました(前編)
はじめまして。神乃です。
友人と57577展へ行ってきました。
前編ではワークショップのこと、後編では展示のことを書きます。
57577展とは
「57577展 - 訪れてくれたあなたの足跡と共に続いてゆく物語」とは町田市民文学館ことばらんどで行われている短歌の展示会です。
ワークショップに参加しました
天野慶さんのワークショップ、「57577展で遊ぼう!」に参加しました。
自分の判断で、できるだけワークショップ内でなさっていたお話は公開しないように記事を書きました。
57577(ゴーシチゴーシチシチ)で遊ぶ
57577という「カードを並べ替えてオモシロ短歌を作るゲーム」で遊びました。(展覧会の名称とゲームの名称が同じなのは偶然らしいです)
デフォルトのカード+参加者が書いたオリジナルのカードでゲームをしました。僕の書いた「フロントガラス」のカードも短歌の一部に使ってもらって嬉しそうに輝いていました。
友人が「神様でさえ」「既読無視する」という最高な下の句を作っていました。良すぎて悔しかったです。2回戦目でそのカードがセットで自分の手札に来てしまい、パクりたくないから使えないし思考は引っ張られるしでさらに悔しかったです。
ゲームの製作者の方に制作秘話を聞きながらゲームができる、貴重な経験をしました。たのしかったです。
普段歌を作るときに推敲を意識していなかったのですが、57577は単語を入れ替えて短歌をより良くすることの入口として分かりやすかったです。推敲を意識してみようと思いました。
展示を見ながら本歌取り
会場に展示してある岡野大嗣さんの短歌から1首選んで本歌取りをしました。「本歌取りは替え歌みたいなもの」という説明が分かりやすかったです。(次から本歌取りを説明するときはそう言おうと思いました。)
他にも人に短歌について説明するときはこんな風に話せばよいのか、という分かりやすい表現が多かったです。
メモ帳片手に展示会場へ移動しました。歌の原料を求めて人の作品を見るのは不思議な気持ちでした。
上記の短歌を本歌取りして以下の短歌を詠みました。
一面の虹色音を告げていて右も左もまぶしいたんか / 神乃
壁いっぱいに短歌が展示されていて圧巻だった中に「分離帯の」の歌があったので、この光景をメタ的に詠みたくて「まぶしいたんか」としてみました。(今見ると「音を」のところがしっくりこない感じがありますが、当時は情報量の多さと溢れてくる感じを表したかった気がします)
57577のゲームの時も本歌取りの発表の時も、自分がどんな意図で作ったどんな意味の歌なのかを合わせて発表しました。歌会では解題の時に少し話すことがあっても他者の評を聞く前に言うことはないので新鮮でした。人狼ゲームで自分が人狼役の時に「俺が人狼です」と名乗り出ている気分でした。
「この会に参加できてうれしいです」みたいなことを詠み込んだ短歌を「挨拶歌」ということを知りました。
その他の本歌取り
ワークショップで発表はしませんでしたが、展示を見ながら作った歌です。せっかくなので掲載します。
ぽやしみ、はインターネットのおやすみで「寝ます(ほんとはまだ寝ない)」の意 / 神乃
終末にちなんだことをしましょうよ図書館の床おふとんにして / 神乃
いつもの10倍くらい字余りに気をつけていました(「インターネットの」が8音だぞ……)
ワークショップを終えて
天野慶さんのおっしゃっていた良い短歌の話は身につまされる部分がありました。今後の創作活動に生かしていきたいです。
「めったにない機会だから天野慶さんに何かお話や質問してくれば」と言われてテンパって質問できませんでした。タイムスリップしたら、良い短歌のお話と関連して、歌会で伝わらなかった自作の歌を例に他者にどういう風にみせたいかみたいな話をするかもしれない(この時点でまとまらないので多分できない)
短歌になじみのない友人も楽しかったらしいです。「短歌、面白いですね」と言っていました。短歌、面白いですよ!
参加できて良かったです。
展示を見ました
後日談
町田市民文学館ことばらんどで57577を購入して、後日遊びました。
友人各位、やりましょう。