応えられない想いとは

期待も恋心も、世の中の見返りを求めるものは総じてすべて、報われないことがあったりする。

向けられた大きな想いに、なぜ僕たちは応えることが出来ないのだろうか。

想いがすべて叶って、幸せが一つでも二つでも増えればいいのにと思うのに、それがどうしても出来ないのは何故なのだろうか。

矢印はお互いを同時に指すことはなく、まるで伝言ゲームのように想いを次々に受け渡している。

受け取った感情は、それに応えられないとき、消えるわけでもなく、自分の中に経験として残る。そして、経験を重ねた心は新しい想いを作り出し、誰かに向けようとするだろう。

経験が生まれる度、同時に、悲しみも生まれている。想いを向けた方にも、向けられた方にも。深く、鋭い傷が、刻まれる。それでも想いを絶やすことのできない我ら、美しき物語を。

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