※本稿はGoogleマップに投稿した文章を再構成したものである。Googleマップのものはこちら(https://g.co/kgs/gfNZvv) 1.はじめに──「未開の地」の「原住民」として 茨城県神栖市下幡木(しもはたき)にある弥勒院、ここが、大正の中期から昭和の初期にかけて活動していた大衆文学・児童文学作家・俳人の淡路呼潮(本名は芳太郎、法名は興澄)の終焉の地である。 桜井均『奈落の作者』(文治堂書店、1978年)所収の「呼潮へんろ塚」によると、この弥勒院
青山真治監督の初期作品に『チンピラ』(1996)がある。 これは『竜二』で知られる金子正次の遺稿をもとに映画化されたもので、同じ遺稿に基づいた映画として川島透監督による『チ・ン・ピ・ラ』があるが、青山監督のものの方がよりオリジナルに近いとのことである。主演は大沢たかおとダンカン、他に片岡礼子、青山知可子、石橋凌、寺島進などが出演している。 1,波崎 さて、ここに書き留めておきたいのは本作の感想ではなく、ロケ地についてである。結論から先に言えば、この映画に出てくる海は
※本記事で取り上げているコトバスタの記事は全て7月末に閉鎖するまでのものです。8月に復活してからのものはここでは冒頭でわずかに触れているのみです。 一見普通の辞書サイトだが、大部分はAIで生成されていると言われており、「無い日本語」(たまに英語、中国語、韓国語もある)も少なからず載っているとしてひそかに話題の「コトバスタ」(https://kotobasta.com/)。文章やレイアウトが破綻していたり、漢字の読みに無理があったり、外国人の方やAI等をはじめとする日本語学習