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【ZINEプロジェクト『Clo-ZINEing』】

はじめに

 こんにちは、はじめまして。ト金(うらがね)と申します。
今回、紙ではなく衣服(布)でZINEを作る、『Clo-ZINEing』(タイトル変更の可能性あり)プロジェクトの立ち上げを考えており、それにあたって共同作業メンバーを募集したいと思います。とても長い説明となっていますが(プロジェクト自体に関係のない話も含みます)、飛ばし飛ばしで構いません。ぜひ最後まで見てもらえると幸いです。


コンセプト

 このプロジェクトのコンセプトについて説明します。まず例えば、即売会で一冊何か売れたとします。ですが大抵の場合(図鑑レベルに分厚いものなどを除き)、それらは本棚の隅で眠ってしまう事でしょう。そこで考えたのが布(ハンカチ)でZINEを作り上げる事でした。

 プロジェクト名の『Clo-ZINEing』は衣服の「Clothing」と「ZINE」を掛け合わせた造語です。ハンカチ以外にも、これからのラインナップ展開を踏まえたネーミングでもあります。
 第一弾として、ハンカチを製作しようと考えています。第二弾はハンカチ編の続きになるかもしれないし、Tシャツを作り出したりするかもしれません。その時の気分、プロジェクトの調子・結果などで決めます。

なぜハンカチを作るのか

 なぜ自分がハンカチを作ろうとしているのか。

 僕は旅行などで遠出する際、基本的に食品のお土産はあまり買いません。それらを棚に入れて腐らせる・しけさせることが多々あったためです。また当然ですが、食品なので形に残ることはありません。

 そこで毎回お土産屋で探すのが、ハンカチ類です。
ハンカチはTシャツや帽子(キャップなど)とは違い、ポケットにいつもはしまう為、どんなに奇抜なデザインでも使いやすいアイテムです。
キーホルダーはいつどこにつけるか分からず不明な棚にしまってしまい、忘れた頃に出てくる、なんてこともあるでしょう。

 ですが、ハンカチは手をふく・汚れを拭く・涙を拭く、など「何かを拭く」、
ただそれだけが目的のものです。箪笥の奥底に眠ることも少ないでしょう。
また、嵩張りタンスがキツくなることもそうそう無く、旅先からでも持ち帰りやすいアイテムです。

 ハンカチでZINEを作ることは、紙面で特に表現したいことがない、以前は頻繁に書いていた絵を描くモチベーションもない、そんな自分にぴったりの初めて作るZINE(正直好きではない言い方ですが、便利なので使います)だと思いました。

 ですが、現代の人々はペーパータオルやジェットタオルの普及によって、ハンカチを持ち歩く習慣はあまりないように思えます。
僕がハンカチを日々持ち歩くきっかけとなった、アン・ハサウェイ、ロバート・デニーロ主演の「マイ・インターン」という映画中、こんな言葉があります。

「ハンカチは貸すためにある」

映画「マイ・インターン」より

 これを聞いた時ただ単純に自分は、「かっこいい!」と思いました。

 友達や恋人が怪我をした時、涙をこぼした時、座りたい公衆ベンチの椅子が汚れている時、ハンカチがあれば拭いてしまって問題解決(問題払拭)です。

 このような状況になって、パッと自分が持っているハンカチが自分の大切な人の役に立ったら、なんと良いことでしょうか!そして貸してくれたハンカチに謎の文言などがプリントされていたら、気になりますよね。話のネタにもなります。

 現代はティッシュや除菌シートなどもあるため、人にハンカチを貸す状況にはなかなか出逢いませんが、ロバート・デニーロのかっこよさもあってか、この映画を見てからいつも、自分のズボンの右ポケットにハンカチがないと全ての調子が狂うようになってしまいました。

プロジェクトの大まかな内容

 第一弾で僕が考えているのは、ハンカチにそこまで長くない単語やテキスト、俳句、短歌、詩、歌詞の一節、イラスト、QRコード(読み取ると音声が流れる、デジタルアートが現れるなど)などをシルクスクリーンで印刷する、というものです。表紙をつけたり、ページをつけたり、折りたたむと実際の紙の本のようになる仕様にする、のもいいかもしれません。(設計が滅茶苦茶に大変になりそうですが)
今考えているイメージは、一つのテーマに沿って(例:季節など)皆からアイデアを募集し、形にまとめるというものです。最後の方に、イメージの元ネタ、インスパイア元のグラフィック表現を紹介します。

(グラフィックの話に加え、プロジェクトには関係のない音楽の話も続く為、時間の無い方は読まなくても大丈夫です。)

本プロジェクトで重視するポイント

 現状、この『Clo-ZINEing』を制作するにあたって僕が重視しているポイントを挙げます。

・肌触りが良い

 大前提です。これが悪いと全てがダメです。「かっこいいけど生地が悪い」ではなく、「生地も良い、しかもかっこいい」を目指すつもりです。勿論予算は有限なので限度はありますが、最も重要視します。

・毎日使えて、へたらない

 このプロジェクトは芸術品(アート)を作るものではありません。実用品(ギア)を作るプロジェクトです。アート要素・書籍的要素は二の次です。汚さないように気を遣わなければいけないアイテムではなく、毎日ガシガシ使えるものを目指します。

・かっこいい
・買った瞬間に深く読まれる・考えられる必要はない

 パッとわかりやすいようなものである必要はないと思います。キャッチーなものを記すのも勿論良いと思うのですが、難解と思われても、とりあえずカッコ良い・肌触りが良いと思ってもらい、買ってもらえれば良いです。
 購入者が『Clo-ZINEing』を意味もわからず使い込んでいったある日、書かれていた文言に「私はこう思うなあ」、とでもふと思ってもらえればそれで十分です。

・予算をかけ過ぎない

 どれだけ凝った内容でも予算はかけ過ぎないようにしたいです(そもそも予算は潤沢にありません)。アイデアで予算節約を目指します。おそらく共同作業メンバーが予算を出し合う形となると思いますが、負担は極力減らしたいと思っています。制作数も第一弾である今回は抑え、利益が発生しても全てメンバーで分け合う、もしくは次回の制作費に回すことを考えています。第一弾をハンカチとしている理由の一つに、低予算で製作しやすいことがあります。

考えている制作工程について

 また、考えている制作工程(予定)はこのようなものです。

文言を募集する→ベースの布を決める→その大きさに合わせてデザインする
→布を買う→入稿・シルクスクリーン版を作る→刷る→売る


 現時点は極少数生産(予定)のため、今考えているのは手刷りです。Suzuriなどデザインを投げたら発送までやってくれるサービスもありますが、コスト面・製品のクオリティが一定(ボディ位が選べない)などの点も考えできる限りハンドメイド、DIY精神でやろうと思います。

さいごに

前置きが長くなりましたが、この計画を共に進めてくれる・力を貸してくれるメンバーを探しています。ファッションに興味がある人、アートが好きな人、他とは違うZINEを作りたい人、デザイン系ソフトなどを使える人、コンセプト面での参加、社会人・学生問わずどなたでも、どのような理由でも大歓迎です。

(今回募集するのは”共同作業メンバー”であり、『Clo-ZINEing』に載せる内容テキストの募集ではありません。内容テキストの募集はのちに行います。)

 もし協力してくれる方がいらっしゃいましたら、企画者である僕のInstagramのDM(@uymself)など、直接ご連絡ください。ご不明な点がありましたら、質問も大歓迎です。

共に”いいもの”を作りましょう。どうぞよろしくお願いします。

ト金 プロフィール

 都内の某大学に通う学生。スニーカー、洋服、音楽(かなりアングラ、そして激しい、叫んでいる)、アート(自分で描いたりもする)、ランニングなど深く狭く(意外と広い?)日々さまざまなものを掘り下げ中。

Instagram: @uymself


本プロジェクトのイメージ元について(読まなくても全く問題ありません)

例1 代代代

 代代代という日本のアイドルグループのオフィシャルTシャツです。今思い浮かべている『Clo-ZINEing』のイメージの大元です。グループが活動した約7年間で発表した、ほぼ全ての楽曲の歌詞の一節をTシャツ一枚に詰め込んでいます。一節一節、文字の大きさ、向き、フォントも異なります。難解でありナンセンス、そして扇情的な歌詞がキャッチーなTシャツとなっています。

 他にも代代代自主企画ライブのフライヤーなども同様に、非常に印象深いグラフィックの数々となっています。

 またグラフィック面だけではなく、音楽性もアイドルらしからぬ変拍子、ノイズが詰め、印象的な歌詞を詰め込んだハードコアテクノを基調とするグループという特異な存在です。2023年8月にグループ自体の活動は終了してしまいましたが、激しくうるさい音楽好きにはとてもハマりやすい音楽だと思うので、ぜひ聞いてみて下さい。

2020年の作品。13分超の6/4→7/4拍子という怪曲。

例2 Number Girl/ZAZEN BOYSのアートディレクション担当の三栖一明氏


 日本のロックバンド、Number Girlのアルバム、『シブヤROCKTRANSFORMED状態』のジャケット写真です。このアルバムはライブ版であり、今作に収録されているライブの実際現地で体感したレポート記事(新聞)がそのまま切り抜かれ使われています。
 このアルバムデザインを担当した、向井秀徳氏率いるバンド、Number Girl/ZAZEN BOYSのアートディレクションを担当している三栖一明氏の作品群、デザイン手法、加えて「繰り返される諸行無常」と「自問自答」の向井秀徳氏の歌詞観・繰り返される鋭利なギターリフが特徴的な音楽性には、本プロジェクトのイメージへ大きな影響を与えられています。

ポテトサラダをつまみにお酒をただ飲みたい衝動を歌う曲

例3 ロシア構成主義 / KRAFTWERK

 先程までは情報量の海のようなイメージ元でしたが、ロシア構成主義のグラフィックも本プロジェクトに影響を与えていると思います。
扇情的で大きく示されたメッセージ、共産圏のグラフィックならではの色使い、直線を多用したデザインが、グサリと響きました。

 ロシア構成主義をグラフィックの一部に取り入れているイメージが強いのは、やはりドイツの大御所テクノグループ、クラフトワーク(KRAFTWERK)ではないでしょうか。(実は去年のフジロック来日公演へ観に行くほどのファンです)
 「これはロボットが演奏しているのではないか。」とつい思ってしまう無機質さ、シンプルさ、代表曲「The Robots」では”We Are the Robots"と繰り返す、やはり本プロジェクトに(というより僕の趣味嗜好に)大きな影響を及ぼしています。

「WE ARE THE ROBOTS」

ライブの定番曲。元は英/独詞だったが、今では日本語詞版が圧倒的な人気(のように感じる)。

※これらの例は僕が今なんとなく思い浮かべるもの(というより僕の趣味嗜好)であり、今後方針が変更される可能性も大いにあります。

追記

最後に僕自身が描いた絵を何点か載せようと思います。ちゃんとしたのを描いたのはもう1年以上前ですが、また描きたいとは思っています。おまけ程度にご覧ください。


おわり

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