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島と諧和
シチュエーションを生み出すのは様々な要因がある。気温、空気、光、音。これらの複数の要因が合わさることで、シチュエーションは生成される。そして大事なのはそれを見極める観察眼だ。最近、シチュエーションミュージックについて考える。メロディはどれだけシチュエーションを生み出すことができるか。なかなか興味深い議題だと思う。
なんの話?
つまり、ルネシティのbgmは僕を幻想へ誘うのだ。
竹芝で船に乗り込み、監獄のような部屋で10時間寝ていると八丈島に辿り着く。他の客の脱いだ靴が臭すぎたり、通路で酒盛りをする謎の集団がいたり、船旅は高揚感がすごい。深夜、レインボーブリッジの下を通過しながら飲むアサヒスゥパァドラァァィイは格別だった。暗黒の海と東京の明かりの対比は綺麗でもあり、なんだか解脱を連想させた。
八丈島といえば「むかしのとみじろう」である。パッションフルーツのかき氷&ソフトクリームを注文。正直、ドラゴンフルーツとかパパイヤとか南国系の果実ってあんまり違いがわからない。マンゴーかそれ以外か、くらいの認識だ。
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うますぎて涅槃。
濃厚な果実の甘味。パッションフルーツの評価を改める必要がありそうだ。あまり期待せずに見たAVが妙にストーリーが凝っていて監督の自我に圧倒されてしまった時のような感覚。それパッション菅谷な。
ん?
一日目の夜、どこのレストランも満席だった。予約はしていなかったから路頭に迷うことになった。異様な空腹。何件かレストランを回った後、スーパーで適当に総菜を買うことにした。
ところが、驚くことに総菜も殆ど売り切れてしまっていた。結果、カップ麺(ラ王)を購入。
まぁ島の郷土料理とかだるいと思ってたわ笑、観光地に来ていつもと変わらないもの食べる自分がかっけえわ笑、実際のところカップ麺が一番うまいわ笑、、、
八丈島にはいろいろな名産品があり、そのうちの一つが明日葉だ。何故こんなものが名産品になっているのか。もっと他にいい野菜はないのか。疑問は尽きない。島を自転車でぐるぐるしていると、明日葉の畑らしきものを時々見かけた。明日葉を育てる人生こそが田舎スローライフの到達点なのかもしれない。
あと、ヤシの木の畑?も何度か見かけた。等間隔にヤシの木が植わっている光景は不気味であった。ヤシの木はいくらで売れるのだろうか。
最終日、明日葉ビールと邂逅した。奇天烈なメニューに対しては礼儀として正面から闘わなくてはならない。
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青汁のような見た目。無臭。
一口。
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きっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
想像を絶するテイスティ!
草のえぐみを濃縮したエキスで殴られるような衝撃。衝撃であり笑劇である。地方のサービスエリアでたまに見かける破天荒ジュースに似た味覚的訴求がある。カレーコーラとか。
絶望的な味を浴びることで人は生を実感することができる。そういう教訓が八丈島にはあった。
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