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新デッキは同じものを2つ買うべし!!

いよいよ残りの新商品も限られてきたポケカの年末。

今月は新しいスタートデッキ、「Generations」
登場する予定になっています。

前回の「exスタートデッキ」より少し高い代わりに、
2つの異なるタイプのexポケモンを収録している、
「スターターセットex」の安価版のような作りです。

こちらは金額感は近く、構成は単タイプの1トップ
こちらは同じ2タイプ構成で、各種アクセサリー付きのセット

「exスタートデッキ」も発売から1年以上が経過しており、
最安デッキ商品は今後「Generations」になると思います。
(もっとも、まだ残っている所には普通にありますが)

ともあれ、この新デッキを安価で手軽な入口として、
ポケカに触れたいという方も現れてくるでしょう。

そういった層に筆者が強くオススメしたいのが掲題の
「同じ商品を2つ買うこと」なのです。

いつぞやも「exスタートデッキ」に対して同じことを
言ったこともありました、しかしながら
今回についてはより強い意味合いが込められています。


▷現段階で予想される商品内容

執筆時点ではまだデッキ内容はほとんど未公開のため、
今回の内容は推測を元にした部分がある、ということは
あらかじめ述べておかなくてはなりません。

そのため、後に発表される内容の差を許容できるように
いつもより少しばかり余裕を持たせた表現を使用します。

さて、先例があるとはいえ、公式のデッキ商品において
2つのタイプが組み合わさったものは特殊な部類で、
かつデッキのエースとなるポケモン自体が2体いる今回は
どちらかが主役で一方は脇役、とはならないものです。

紹介したものより更に前に遡れば、当時の人気商品、
ソード&シールドシリーズの「スタートデッキ100」
よりこの商品に対しては近い構成だと予想されます。

文字通り100ある中の1つをピックアップ

当時におけるex枠、Vのポケモンが基本2枚入っており、
それぞれのタイプの普通のポケモン達とエネルギーが
バランスよく入っているという傾向の内容でした。

恐らく、今回の「Generations」も雰囲気としては
これに近いものが出てくるのではないかと思います。

ただ、このリストもそうですが特にポケモン達については
進化の関係もあり完全に均等な配分にはなりにくく、
若干枚数の偏りは出るものと予想しています。

当時とは違い、現在では主役のexポケモン自体が
1~2進化を必要としているケースがある点も大きいです。

ひとまずこれを参考にしつつ、多少違ってもいいように
一般論的に話題を広げた上で続けていきます。

▷2タイプデッキは初心者向けとは……

これもあらかじめ言っておきますが、公式が用意した
商品設計そのものに異議を唱えたい訳ではありません。

何か誤魔化したいつもりはなく、考え方の1つとして
1つの商品でより多彩な遊び方を体感してほしい、など
ある程度意図は想定できるので実際文句はありません。

という前置きはした上で、それでも実態として考えると
やはり2つのタイプが混在するデッキは難しいものです。

もちろんそこを考慮した工夫は内容から感じられます。
既にポケカに慣れている我々が使う分には
そこまで大げさに困るということは少ないでしょう。

それでも少なからず、初心者にとっての扱いづらさ、
実際の対戦上での複雑さを生む原因なのは確実です。

例としては、先程の「リーフィアV&ライコウV」であれば
どちらかのタイプのポケモンのみを引いていて、
かつもう一方のタイプエネルギーしか引けていない時

というシーンが想像できるでしょうか。

リーフィアVはいる、けど雷のエネルギーしかない、
というような状況ということです。

これが起こりにくいよう作られているとはいえ、
絶対安全ということはありませんし、最初は良くても
対戦が進む中で気付いたらそうなっていた、という事も。

そうなると、攻撃を行うことが急激に難しくなるのが
ポケカというカードゲームです。

一々2種類のエネルギーを、どっちを今使うのか、
欲しい方を引いて戦うためにはどうしたらいいのか、
後になって片方が欲しくなったら困ったりしないか、
この難しさは不慣れな初心者には凄まじい難問です。

1つのタイプだけで作られたデッキですら、
まずはエネルギーの使い方を考えることが初心者にとって
最初の壁になると言うほどの問題、その応用編なのです。

真剣に考えるのであれば、これを考え無しに
「安いから初心者向け!」と手放しには言えません。

もしこの複雑さがゆえに負けてしまうようでは、
本来よりポケカが異様に難しく感じてしまうかも……。

そのため、前提条件として筆者としては正直なところ、
この「Generations」デッキを買ってそのまま使うこと自体
そこまでオススメはしづらい、と思っています。

例外はあるとした上で、一番苦労しそうだと感じるのは
本当にあの中から1つだけを買って始めた人がいて、
その他のカード資産が一切ないというケース
ですね。
デッキを変える余裕すらないと逃げ場がありません。

パックを買いやすい今はあまり無さそうではありますが、
ともかく、そうした最悪の事態は回避して欲しいという
気持ちがこの記事には含まれています。

以前「exスタートデッキ」について2個買いを勧めたのは、
そうするだけで簡単にデッキレベルが上がるからでした。

今回はそれ以前の問題として、始まりのデッキへ
「真の初心者向け」の調整という意味が含まれるのです。

▷2つ買ったとしてどうするのか

アドバイス通り2つ同じものを買っていただけたとして、
実際何をしてもらいたいのかという話をしましょう。

これは非常にシンプルで、2つのデッキからそれぞれ
タイプで分けて組み直せばいいのです。

9つある内の最新世代、パルデア地方をピックアップ

実際の内容がどうなっているかは今は分かりませんが、
例えば「コライドンex」をエースにした闘タイプデッキ、
「パルデアドオーex」をエースにした悪タイプデッキの
2つが作れるように中身を仕分けてしまいましょう。

他のデッキも同様です、が、中には片方が無色、
そもそも特定のタイプを持っていないというケースもあり
それについては恐らくエネルギー的にも単色と思われ、
この中では例外にあたる商品もあります。

カントー地方の「ピカチュウex&カビゴンex」などが
そうしたデッキになると思われます。
(この場合エネルギーは雷だけが入っているでしょう)

こうした例外の存在や、元々の想定としても
綺麗に中身が半々に分かれている訳ではないだろう、
としていますので、この作業をやり終えた時点で
いきなりピッタリ60枚のデッキ2つに分け直せるとは
残念ながら想定しておりません。

そのため、大抵はこの後もう一工夫必要になります。

これは仕方ないのですが、1つ完成でいいのであれば
むしろ多めな方は余るくらいのカードがあるはずなので
とりあえずどちらか片方は形になっているでしょう。

いっそ1人用ならタイプに関係なく使えるカードである
トレーナーズのカードを存分に片方で利用してしまえば、
単なる半々状態よりもかなり充実した1つを作ることも。

本当に2つのデッキに分け直そうとすると先の一工夫、
つまり手持ちのカードを上手く混ぜる、という工程が
出るはずですが、必要であれば頑張ってみましょう。

この場合は、ポケモンのタイプが偏った分の差なので、
ごく数枚の空白を埋めるだけなのか、結構な偏り方で
一方はやたらと少なかった……という可能性もありますが
様子を見て様々なカードを活用してみてください。

反対に多い方もあると思うので、そちらは
何が必要ないカードなのかを考える楽しみ方で。

デッキ構築の楽しみ方も体験していただいたところで、
これもやり終えてついに2つのデッキが再構成された時、
そこにはより綺麗にまとまった状態の単色デッキ
それぞれ完成しているはずです。

筆者の想像では、このパルデア地方版を例にするなら
エースの内の片方、進化が必要な「パルデアドオーex」
特に影響が大きく出ているはずです。

過去の傾向から、元々の商品1つの状態では
進化前の「ウパー」は「2枚」、「ドオーex」は「1枚」、
くらいの配分だろうと思われます。

これを2つ分集めて固めることで、再構成後では
「ウパー」は「4枚」、「ドオーex」は「2枚」になりそうです。

この違いは対戦をする上では決定的なものがあります。

過去記事でも度々同じことを書いてきていますが、
同じカードがより多く入っていることにより、
手札にそのカードが来やすくなることによる安定感、
一度倒されても「次がいる」という安心感

ワンランク上のデッキを目指すための条件が
たったこれだけで簡単に進めることが叶っています。

そして当初の問題であったタイプの違いによる複雑さも
片方ずつに的を絞ることであっさり解消済みのため、
シンプルなデッキとして最初の練習にも適しています。

この恩恵を一際強く得られるのが家族2人で使う場合で、
もしも違う種類のデッキを買ってそのままの状態だと、
2人の間での条件自体は対等と言えば対等なのですが、
両方が少し扱いにくいデッキで遊んでいる状況です。

しかしこの遊び方を上手く実践していただけた場合なら
お互いが元より少し強くなったデッキを使えており、
より上質なプレイ体験を出来ている可能性が高いです。

※ただし注意事項として、デッキによっては
その2つの間に弱点関係が発生してしまうことで、
片側が一方的に有利になってしまう可能性はあります。
(ちょうどパルデア地方版はその一例です)
家族間でやる時にはここを気にして選ぶのも手です。

改めて見ると弱点関係は結構あるのでそこは難しいところ

とはいえ相性的な問題を言うのであれば、元より
あるデッキはあるデッキに弱点を付ける、という関係は
別々に選んだとしてもそもそもよくある組み合わせ
なので
十分メリットと天秤にかけられるものだとは思います。

遊んでいて別のデッキが使いたくなってきた時にも、
最初に使わなかったもう片方が候補にすぐ挙がるため、
スムーズに遊び方を広げやすいメリットもあります。

▷終わりに

少々気が早いですが、新たな初心者の入口の1つになる
新デッキ「Generations」について話してきました。

もちろんこれらは、「最も安価なデッキ商品」という
金銭的な価値を誇る物ではあります。

一方で、安かろう悪かろうという程では無いにせよ、
これだけを元にした最低限の遊び方は後々になって
高い満足度に届かないことがあることも事実です。

2つ買ったら最早スターターセットレベルの金額では?
……という話はあるのですが、差別化点はありますし
購入を検討する際の参考にしていただければ幸いです。

個人的にはこの手のデッキ商品が入門時の役目の後、
弱くて出番のない存在になるのは少しもったいない
という点もあり活躍を広げたい気持ちもあります。

正式にリストが発表されたら改めて話すかもしれません。

これからの時期は普段から新規流入の時期でもあるので
目を光らせていく所存です。

それでは、また。

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