「トーナメント」と「スイスドロー」(前編)
今回はTwitter(X)では前フリをしておいた、特にポケカイベントでは多く採用される2種類の方式
「トーナメント」と「スイスドロー」の違いについて
前編はその基礎的な確認となります。
ちなみに
「違いは分かってる」
「なんでスイスドローにしないの?」
そっちが気になっている人はいきなり後編からで大丈夫です。
「競技性」と「待ち時間」
説明がやたらと長くなるのでかなり省略させてもらいます。
まず、「トーナメント」と「スイスドロー」はそれぞれ
「勝ち残り式」と「点数式」だと認識していれば大丈夫です、特に
「トーナメント」は負けたら終わり
「スイスドロー」は全員最後まで対戦
ここを押さえていれば参加者側の知識としては十分でしょう。
では、実際にそれぞれの形で大会を行った時に何が違うと感じやすいのか。
それが「競技性」と「待ち時間」です。
「競技性」、運?実力?
ここでの話は全ていわゆる「大会」についてのことなので、当然そこでは「優勝者」を決めることになります。
その日集まった人達の中の「1番」を決めるわけですね。
でも、それって本当に「1番」でしょうか?
もちろん「不正」はない前提ですが、気になるのはその「説得力」です。
というのもトーナメントの場合、最初に決まった組み合わせの中に「偏り」があった場合が問題で
「すごく強い人が反対側にいるから安心」
「苦手なデッキの人が他で負けてくれた」
こういうことが色んな形で起こります。
そして「負けたら終わり」なのでその人達とは対戦する心配自体が無くなったりします。
そうなると、ラッキーな人が決勝まで勝ち上がれるなんて事も。
ちなみにこれ、反対側でも似たことが起こっていたらどうでしょう?
いわゆる「番狂わせ」が重なった結果、決勝の組み合わせが誰も予想していなかった形になったりするんですね。
スポーツのトーナメントなどで似た話を聞いたことがある人もいるのでは。
もちろん、全員が真剣に勝負した結果です。
優勝は優勝ですし、その人やチームの強さを変に疑う人は少ないでしょう。
一方で「運」の存在をハッキリ否定してしまうのも違うような気がしてしまいます。
ではスイスドローなんですが、こちらも途中の組み合わせの1つ1つに「運」はあります。
特徴的なのは後半からで、そうは言ってもたくさん勝つのはだいたい強い人ですし、トーナメントよりは「あの人と当たるかも」という可能性も残りやすいです。
一般に4〜5回程度の対戦を行うケースが多いのですが、振り返ってみれば
「最初に負けた人が後は全部勝った」
「最初こそ勝ったけど後は全員負けた」
というように、ある程度は「それらしい成績」に落ち着きます。
自分にとって都合のいい対戦ばかりではなくなるからです。
そんな中で全勝した人なら、それだけ強かったんだ、と思いやすいでしょう。
途中の組み合わせも後になるほど実力が並びやすく、「成績上位」らしい空気感というものが感じやすくなります。
これが「競技性」から見る大きな違いです。
「待ち時間」、居続ける?席を外す?
もう1つが「待ち時間」、こちらは短く説明できます。
トーナメントは「負けたら終わり」、後はひたすら「結果を待つ」時間になります。
一旦その場を離れてしまう人もいれば、イベントによってはこの時点で帰ってしまう人もいるくらいです。
景品などが貰えるわけでもないのなら、本当にただ見届けるだけになりますからね。
スイスドローはそうはいかず、あくまで決まった回数対戦するまでは、ずっと参加者であり続けます。
どう見ても優勝はないと分かった後でも対戦が続くわけですね。
そのため、「帰る=棄権」のような形になります。
最終成績がハッキリしないので、順位を付けられなくなってしまうからです。
この辺りの対応はイベントにもよりますが、トーナメントに比べると「良くない終え方」になることは認識しましょう。
ともあれ、最後の結果発表の手前まで対戦を続ける形で迎えることになります。
実はこれでも…
すっかり長くなってしまうので説明としてはこの程度とします。
が、より正確にというともちろんまだまだ違いはあるので……、後編では必要に感じる要素だけ付け加えておこうと思います。
ざっくりとしては
「スイスドロー」の方がイベントとしてしっかりしてるのかな?
という印象になったのではないでしょうか。
しかし実際筆者が普段採用しているのは
「トーナメント」です。
「ジムバトル」などをそちらで運営する理由を後編で、どうぞ。