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【シティリーグS3ベスト4】未来バレット(?)

遅めのシティS3参戦、終わりました!
いつものカードボックス福山店さん、関係者の皆さん
今回もありがとうございました!

正直自分が一番驚いていて、途中の棋譜もあやふやですが
せっかく環境外を放り込んで駆け抜けたからには
出来る範囲でぼちぼち書いておこうと思います。

もちろんいつも通り全文無料です。


▶使用リスト

比較的直前まで悩んだリスト、環境への割り切りも込み

デッキ名は「アクセルピーク」初動であったり、
繋がる流れを見る限りは【未来バレット】でいいような。

しかしストレートな構築とも言い難い雰囲気なので
【ブジンバレット】とか【アクセルバレット】……?
とはいえ伝わりやすさ優先ならまあ【未来】かなと。

ほぼ全てのポケモンが攻撃に参加出来る可能性を持ち、
バレット系の中では【テラスタルバレット】なんかが
概念としてはやや近いのかもしれません。

今回は引きが強い試合から入っていて比較的素直な試合が
想定より多く、実戦での小ネタの引き出しは程々でした。

▶簡易戦績

ミロカロス○先ワンキル
リザ○後6-2
ゾロ○後6-2
ボムドラパ○先6-1
ボムドラパ○先6-4
未来(カイナ)○後6-4

トナメ
ブリジュラス○後6-5
ピカチュウミライドン×後4-6

記憶違いがあったらすみません

細かい展開は興奮の中薄れてしまったので、
触れられそうな所だけ抜粋しておくのに留めます。

初戦のワンキルはヒンバス単騎でした、奇跡。
後ほどリキキリン2投が判明したので最大の分岐点かも。

一応「ミライドン」などで抗う手はある構築なので、
長引くと時間切れも見える本来なら難しい対面でした。

リザ戦は相手にやや余裕が無い展開で、
システム枠のノコッチを立てつつヒトカゲを並べるのに
頭数の配分が難しかったようです。

ヒトカゲが2面止まりだったところを、
「タキオンビット」の調整+「ツインショーテル」で
合計4体狩り尽くしました。

リザ不在なら後は最後のガチグマを取り返せばOK。

ゾロアーク戦はややゆっくりな立ち上がりの中で、
「アクセル」で削れたままのゾロアを「タキオンビット」で
狩って2面取りをして相手の反抗力を削げました。

元々「テツノブジンex」が鋼弱点なので、噛み合いよく
ワンパンを続ける事が出来れば【ゾロアーク】側の
要求はやや苦しいものが続きます。

ドラパ戦2つは、ドロンチを狩るなどしつつ、
中々手札を太くされないように立ち回れた事があり
純粋なマウントを取って押し切りました。

「リーリエのピッピex」で弱点化を出来たのも想定内。

まさかの未来マッチでは軸の違いが結果に出ました。

速度差が物を言う際どい試合でしたが、
「ヘビーバトン」をやけど調整で無力化したりして
可能な限りリソースを与えなかったのが届きました。

お守りもビットで削って貫通出来たのもよかったです。

ブリジュラス戦はさすがに開幕で気が引き締まりました。

果たしてパワーが足りるかヒヤヒヤしながら回しましたが
こちらの事故初動に対して相手側が初見対応に悩み、
戦略の選択を狂わせるなど盤外での強さがありました。

なんとかサイドレースに食らいつきつつ、
最後はギリギリの火力を捻り出して時間切れ直後の終戦。

疲れたという意味では一番の試合でした、GG。

そして最後に負けてしまったのはピカ軸ミライドン。

ここでトナメに入ってから手札がかなり事故ってきており
苦しいところを粘っていましたが、全てのしわ寄せを受け
最後まであと一歩を巻き返せないまま惜しくも敗北。

どこかで「ボスの指令」が吸い付けば勝ち目はありました、
むしろそこまで粘ってくれたデッキに感謝です。

イキリンコサイド落ちの絶望から全力のリスタートで
綱渡りを演じてくれました、皆活躍しましたね。

最後の最後まで熱い一日でした、GG!!

▶各採用カードについて

リストからすると順不同、個人的な思い入れなどで
ある程度ピックアップして並べていきます。

①ボルケニオンex

実は主役と言ってもいい、これぞ運命の出会い

最初に挙げるなら自分はこのカードしかありえません。

このデッキを作るに至った、ビルダーとしての天啓、
今回全ての始まりとなったイチオシカードです。

このデッキでは特性でのやけどのみでの運用です。

「ポケモンチェックでの気絶は「さかて」を封じる」

これを起点に様々なピースが繋がることになりました。

結果20の削りはビットと似ていますが、返しの前出しで
開幕からポンと起動出来る部分も明確な違いで、
「ブジンexは入れ替え回数が命」と言える部分に対しても
その節約などに一役かっています。

他にも安易な後手スボミースタートに対して、
もし倒すには至らなくとも焼いておけば50%の確率で
そのままむずむずすると倒れる形を作れます。
これもビットには出来ない挙動です。

そして後述する「ミライドン」と綺麗に噛み合います。
今回この軸にしたのはその点を評価した点があります。

ちなみに「アラブルタケ」などの毒と比較すると、
乗せるダメカンの数の他に、ポケモン自身以外に
余計な要求がない点などが強いと思っています。

「アラブルタケ」+「ブースト古代」は構築上も大変です。

②ミライドン(アクセルピーク)

デッキを確定させた鍵その2

昔ながらの【未来】における初動担当のアタッカー。
(「昔」の「未来」とは)

未来特有のバフの概念があり、この初動において
40~80、100などの打点すら見込めるのが特徴でした。

しかし、現在のカードプールにおいては当初とは異なり
下手に倒してしまうと「さかてにとる」などのカモにされ、
より強いアクションでカウンターされてズタボロに……、

という課題が浮上しています。

でもどうせなら倒したい時だってあるし……、
そこで「やけど」です。

あと10~20足りない位置にアクセル打点を調整して、
最後にやけどで倒れるように動かせるとベストです。

ピンのボルケニオンではややご都合寄りにも見えますが、
後引きでも「ジェットエネルギー」などを噛むことで
ある程度の再現性を取っています。

無理するほどではないが出来たら美味しい、という位置。

基本的にはここからブジンに繋ぐ訳ですが、
実戦でやったように「テツノカシラex」に繋ぐパターンも。

ゆっくりな立ち上がりの2進化デッキなどには
後1からなら間に合う事もあって油断を許しません。

2進化と撃ち合って勝てる対面なのか、残エネは何枚か、
どう繋ぐのかの見極めが上手くいったのが今回でした。

下技も狙えるように構築を調整しており、
「ミミッキュ」などが硬くなってきても、無理やり
ミライドンがぶち抜いてくれるようになっています。

デッキの器用さを生んでくれてもいる良い非ルールです。

③テツノブジンex

テラフェスのSARイラストでは最推しレベル

何よりめちゃくちゃ絵が好きです、使いたかった!

愛的な採用理由もありますが、もちろん真面目です。

構築の起点となる時期が「バトルパートナーズ」な訳で、
そこで登場したのは「ゾロアーク」や「ハラバリー」という
ある程度のHPを持った進化ex達でした。

他にも硬くなりうるたねex、そして2進化ex。

【未来】が擁するアタッカーの範囲において、
ある程度の身軽さに落ち着けつつも火力を狙うのは
多少難しいポイントでした。

また、愚直に高いだけの打点はむしろ問題であり、
過剰火力はやけどを添える意味が無くなってしまいます。

どうせなら臨機応変に調整を繰り返せるスタイルの方が
構築全体で目指す方向として美しいと感じました。

基礎点は200と大抵のexに対してはあえて届かず、
一方その気になれば自力でも実質220にはすぐに化ける。

更には「ファントムダイブ」を彷彿とさせるような
前殴り+裏へのビット削りも選択でき、
唯我独尊のエースではなく、全ての打点に関与できる
バッファー兼アタッカー、小テクの量産機でした。

自分以外の攻撃、どころか攻撃の前段階ですら削れるため
入れ替えの本数も含めて「ガチグマを凄まじく強く使える」
などの様々なデッキの特色も与えてくれています。

やけどにビット×2もあればガチグマで合計300!!

「ヒンバス」や「スボミー」など、振り切った低体力なら
まさかの先攻ワンキルも引き続き起こりうるので、
「とりあえずね」と安易な考えの相手は泣きをみます。

特化するわけではないこれくらいがいい塩梅なのでは。

④オーガポン(いどのめん)

テラス枠を分割して水まで挿して……

盤面がどうしても窮屈に感じて空洞型にすることを決め、
やはりアタッカーとしての「テラパゴスex」が上がる中で
「それだけじゃダメだ!」と採用したスナイパー。

そもそもパゴスは少し軽く殴れるチャンスがある、
HP230が絶妙に高いという利点はあっていいのですが、
打点自体の見れる範囲は特に広げる要因にはならず、
必ずしも「最優のテラスタル枠」ではありませんでした。

そんな中で辿り着いたテラス枠の隠し球でした。

入れ替えの本数がやや減少傾向にあり、逃げロックを
解消する手段が減ってきていると感じたところから
「削るすすりなく」の有用性はこのデッキにピッタリでは?

と思い至りました。

自身が「げきりゅうポンプ」で詰めを担う点も当然ながら、
隙があればビットを挟んで盤面の削りを攻撃以外で
進めることが出来るデッキの性質と合わせて、
「もう逃げられない=詰み」の図式をより強固なものに。

時間こそかかりますが、最終手段としては
ロック対象Aを20以下ギリギリまで削ったあとに
ロック対象Bに乗り換えながらビットでトドメを刺す。

などの強引な詰め筋すら持っているキラーカードです。

相手のリストを読み切れないと崩れるルートですが、
まだサイドに余裕がある間に詰めに入ることで
相手のなけなしの解法を台無しに出来る事があります。

「もうプラキャやフトゥーは使いましたよね」

⑤ガチグマ(あかつき)

やっぱり強いんだこのポケモン

そこまで長々語るようなカードではありませんが、
たねとしては破格のスペックに付いたデメリット。

「技を連発出来ない」などという僅かな弱みは
入れ替え手段のオンパレードであるこのデッキにおいては
もはや無いも同然でしょう。
グッズロック下ですら安心はさせません。

万が一初手に出てしまっても特段もたつく事もほぼなく、
ほとんどリスクなくこの力を振るえるのは爽快です。

終盤で空のリソースから打点を捻り出すのが難しいという
【未来】の弱みに対してもジャストフィット。

絶妙に平均HPが伸び悩むリストの中での260の耐久も
非常に沁みます、耐えてくれてありがとう。

最後の負け試合でもワンチャンを繋いでくれていました、
現代ポケカにおける鍵の1つだなあと再認識しましたね。

⑥リーリエのピッピex

ここは割と最後まで悩んでいた枠でした

ある程度の火力なら理論上は狙えるこのデッキ、
それでも2進化exともなるとやはり難しい対面です。

特に「ドラパルトex」はやはり意識しないと勝率が落ち、
枠を取らざるをえない相手として結論しました。

最悪自分でも殴れますが、ブジンが超なのが助かります。

一度弱点ワンパンをしながら、裏のドラパラインを見て
育成の偏り、すなわち次に来そうな方が分かるのであれば
そこにビットしておけば次はピッピ抜きでも通ったりも。

さすがに入れておいてよかったですね、
無かったら予選で黒星が増えていたと思います。

後は大空洞デッキでもあるので、場面によっては
理論上の最大火力でもあります、未体験ですが。

⑦スクランブルスイッチ

ここからはトレーナーズ

限界まで裏呼びを突き詰めるなら「プライム」ですが、
ボスの現物を4まで振り切った上で、構築上出てくる
不可能を可能に出来る枠としてこちらを選びました。

あくまでエネ加速の対象は未来のみのデッキであり、
その他のアタッカーを絡めたりする際には
どうしてもエネ移動を絡めたくなる場面があります。

単に後出しになってしまったアタッカーも含めて。

そこに対する最強クラスのエネ移動の手段でありつつ、
出来るだけ担保したい入れ替え札の数にも数えられる。

更には特殊エネすら付け替えられる対象のため、
パッと見ジェットが含まれていて付け替え込みでも
まだ足りないんじゃないか?という盤面からでも
3個などのエネ要求を満たしに行くことが可能です。

またこのカードを使えるという可能性込みで考えるなら、
アクセルによる山からの加速内容を駆使することで
事実上最終的なアタッカーに対する加速を選べます。

ブジンなどが1つは無色枠のため、そこに水を挿しておき
スイッチ「げきりゅうポンプ」……という可能性も。

最適解とまでは言いきれないまでも、唯一無二の手として
エーススペックの択に名乗りを上げました。

対面によってはこれによるガチグマの早期起動など
柔軟な発想で使えると光るタイプのカードでしょう。

⑧ボタン

唯一のピン挿しサポート

振り切った2種のサポートの他で、採用するなら
主に対応力向上に働くものを、と検討して選びました。

ドラパルトなどの削りプランからの退避、
ビットの実行や入れ替え回数を増やす奥の手、
大空洞を瞬間的に解除する盤面整理の一手。

フル投のボスでもなお引けなかった時などに、
それならばと5枚目のサブプランなどに働きます。

この構築では更に手札を整えるタイプのサポートよりは、
それ自体に強い役割を持たせる方向でいいと思います。

いわば個性を出すための枠でしょうか、
人によって変えてみても楽しめるとは思います。

▶不採用カードからピックアップ

①テツノカイナex

ごっつぁんは近代ポケカで言いたい技宣言上位ですが……!

未来デッキとして考えている中で、やはりと言うべきか
最後まで悩まされたカードの1枚でした。

最終的に抜けた理由としては、結局エネの重さや
それを通してまで使いたい対面が限られそうなこと、
ここで動きが詰まった時に取り返しが付きそうにない、
などがありました。

使うならもっと加速手段に振りたいですね、
それこそ予想外の対戦が行われたカイナ軸未来のように。

他の未来と並べて使うには贅肉が付きすぎていました、
機械風であってもダイエットはして欲しいですね。

決め手は「結局まともに殴らせた事ないな?」でした。

②ルチアのアピール

ん?

急に変なカードが出てきたと思われるかもですが、
ボスは既に4枚、カウキャを使うには先殴り気質過ぎる、
別にポケギアとかでもいいけどグッズロックの件もある。

どうせ裏呼びは大抵たねexを選びがちなので、
もっと、更に裏呼びを追求したい……!!
という衝動に駆られる場合は割とアリだと思います。

ポケギアは使って確実にボスになる訳ではないですし。

運ゲーを許容出来る人なら混乱+逃げロックなどという
とんでも状態を押し付けるのもいいと思います。

必ずしも殴れないロック対象ばかりとも限りませんし、
「キチキギス」が苦し紛れのアローを放とうとするのを
50%の確率で無駄に出来ますね、もう滅茶苦茶だ。

さすがに今回はシティですし自重しましたが、
おふざけと侮れない可能性の塊説はあります。

実践した人がいましたら最高です、握手しましょう。

③ポケモン回収サイクロン

まあ「ボタン」ですしね

このデッキでは書いてある事はグッズ版「ボタン」、
プラキャとも違うエーススペックの択としてはアリです。

使いたいサポートが押し寄せてしまったりもする中で
出来れば盤面の不安要素は整理したいんだよな……!
という時にはやっぱりありがたいカードですね。

これくらい手軽に回収出来ればビットのリーチも
更に伸ばしやすくなりますし、当初よりの
【テツノブジンex】の特化デッキでも実際使われたりした
経歴のある相性のいいカードです。

システムポケモンの枠が細く、リスタートレベルが
貴重なドローソースになっているデッキでもあるため、
魂をかけたリスタート二度打ちも出来たりしますし
やっぱり場からの回収って悪いんだなと思います。

回収ネットってなんだったんでしょうね。

こういう小手先のカスタム性の違いがあるので
このリストもあくまで筆者の選択でしかないのです。

▶終わりに

記事の長さを気にするタイプでもあるので
個々の項目については相変わらず程々に留めていますが、
我ながらシンプルなのにプレイ選択が楽しめる
面白いデッキとして仕上がってくれたと思います。

相手がキチキギスを腐らせてトラッシュしたり、
挙句出したら出したで負け筋になるんだよなあ……!
と渋い反応をしてくれていると笑顔になります。

こっちはもう残りサイド2ですよというタイミングで
やっとさかてが解禁されてもそれは相手も困りますよね。

ボルケニオンは色んな構築で擦りたいカードですね、
単体でも語れると思います、仮想状況は無数にありそう。

今期はCLも大阪でコケてポイントに至っては0、
これはもう消化試合か……と思い始めていたところに
モチベを保てる出会いがあって正直助かりました。

これが無かったら何を使うことになっていたか……、
適当にそれなりの環境デッキから選んでモヤモヤとした
戦績を抱えていただけだったかもしれません。

勝つも負けるもさることながら、何を使うのかが
悔いに関わるというのを今年はずっと感じています。

好成績以外は悔しい思いをするという当たり前の事実、
会場の中で大多数の人はその悔しい側に振られる現実、
ともすれば当然の帰結と言えるのかもしれません。

久しぶりにビルダー風の遊び方をしていてよかったと、
気持ちのいい一日でした、負けても気分がいいです。

もう一声運が付いてきてくれていればと夢もありました、
混沌とした分布の会場とマッチしたかもしれませんね。

すっかり古代の方ばかりに気を取られていた人達には
未来の事を思い出させる強烈な刺激剤になったのでは。

会場の方達からもいい反応を多数いただけました、
順位以上に嬉しい限りです。

こういう佳作のようなデッキはたまにでも生まれると
自分で感動しますね、これだからカードゲームは楽しい。

改めて楽しい一日でした、初の予選トップに驚愕。

それでは皆さんもよい競技シーンを、お疲れ様でした!!

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