おそらく教わることはないが,みんなが使っている Web 業界の表現
こんにちは.株式会社カミナシで EM をしている Keeth こと桑原です.
自分が歳を重ねるごとに「言葉」に関する興味関心が強くなっていき,どんどん重箱を突きたい今日このごろ.これが歳を取るということか…!
ということは置いておいて,実は他の方や企業さんでは教わるのかもしれないが,自分が所属した企業4社では一度も教わることがなく,たまに先輩に聞いてから覚えたものをまとめてみる.もし各表現の背景をご存知の方々いらっしゃいましたら教えていただけると嬉しいです!
※以下全て裏取りをしていない個人の感想です
切る
のように使う.まぁこちらは昔の「切符を切る」から来てるのだろうから自然だなーと
叩く
のように使う.コマンドについては「実行する」が正しそうだが,叩くもちょいちょい聞く
API については「アクセスする」「問い合わせる」「投げる」「送る・送信する」など他にもたくさんの言葉が使われており,これらはまだしっくり来るが,「叩く」はちょっと違和感ある
おそらく「門を叩く」のニュアンスで,この業界にはゲートやポートという言葉が存在するのでそっからだと予想していて,API に外からアクセスするには,エンドポイントに対して行うため「門を叩いているのと同じ」ということなんだろうと
その意味では先人は上手い表現をされているなぁと
噛ませる
のように使う.噛ませるというよりも「挟む」の方が個人的にはしっくり来るが,今では噛ませるでももう慣れ親しんだ
噛ます・噛ませるという言葉から,何となく自分は犬などの動物を想像したのだが,文脈的に関連が思いつかず,なぜこの表現になったのかは気になるところ
落とす・落ちる
のように使う.こちらはパソコンに慣れた方なら聞いたことある方も多いだろう.要はシャットダウンや停止を意味する表現.
"shutdown" という英単語に "down" の字があるので日本語でもそうなったんだろう.そうなると,なぜ "down" を用いたのかが気になるところ
コケる
のように使う.これはプログラムを「実行する」の別の言い方で「走らせる」というものがあり(この言い方は良く有りそうなので,今回のラインナップからは外した),それが失敗したのでコケたという言い方になったのだろうと.
掘る
のように使う.最近は?聞かなくなったがように感じているが,今でもちょいちょい使う場面も耳にすることもある.個人的な経験では,ベテランの先輩エンジニアが使っている記憶.
何かを探す的な意味なんだろうが,それを宝物にかけたのかなーと.宝物ならそりゃ掘って探すよなとw
剥がす・引っ剥がす
のように使う.まぁ要は取り除く事をいう.自分も使い慣れてしまい今はでは何も違和感ないが,今クリアな頭で見たらこの言葉を選んだのは何でなのかは気になる.
引っ張る・引っ張ってくる
のように使う.これもまぁ要は欲しいものを取ってくるんだが,なぜか「取得する」じゃなく,「引っ張る」という表現を使っている.Git でも pull だし,海外では取得は get ではなく pull という感覚なのだろうか.
以上,ざっと思いつくものだけを書いてみたが,他にもたくさんあるはず.僕らも当たり前のように使っていて疑問にも持たない(僕だけかもしれない)ものが多いが,客観的に見たら「ん?」と思うものばかりで,このあたりの背景を調べたら面白い歴史やエピソードが見つかるかもしれないなぁと.
ではでは(=゚ω゚)ノ
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日々感じていること・思っていること・考えていること
Keeth Kuwahara が日々の業務・生活の中で, twitter でも facebook でもつぶやかない思っていること, 感じて…
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