人の話を聞きなさい
体験乗馬を始めるとき安全面と乗り方動かし方を実演も交えて説明します。でも子どもが話を聞いていないことが多い。上の空でどこかを見ているときも。
僕が「ちゃんと聞いているかい?」と少し注意をすると。
親御さんは「ほら、ちゃんと聞いていないとお馬さんに嫌われちゃうよ」と。
???お馬さんに……?
子どもには難しくて分からないのだろうと、あわてて通訳する親御さんもいらっしゃいます。
???その寄り添い方、ちがいます、ちがいます。
こんなとき、そんな子どもに教えるべきことはただ一つ。
「人のお話はきちんと聞きなさい」です。
『この時間を楽しめるように、なおかつ安全に体験できるように。
そのためにきちんと説明をしてくれる人がいる。
そんな人の気持ちを分からなければいけない。
人の心を知りなさい』
大げさに、でも、きちんと叱るならこんな感じです(怒るんじゃないですよ)。
子どもの心に寄り添う。
子どもの想いや考えを聞き出し、引き出し尊重する。
それも良いでしょう。
でも、それだけに偏りすぎてばかりも困りものです。
人の目を見て、話を聞くことも教えましょう。
他者の話を聞くこと、それは心をその人に向けることです。
そうして他者の心を感じ知るための想像力が働くようになる。
応じて自らの心も動くようになってくる。
感性が働く。育つ。
人と人とのコミュニケーション。
人は人と人との間で育って人間になるものです。
人が話をしてくれている、コミュニケーションしてくれている、応じるべきときにスルーしていく体験を繰り返していかぬよう、ご注意ください。
そんな経験を積み重ね、スルーする姿勢が身についてしまいます。
フォローしすぎたり、代弁しすぎたり、弁護しすぎぬよう気をつけましょう。
心の教育をする絶好の機会なのですから!
動画を見続ける時間。
ゲームをやり続ける時間。
ひたすら勉強に向かう時間。
いっぱいだと聞きます。
人との関わり薄く自分だけに没頭する時間がいっぱい?
人との関わり、人心に鈍感になりすぎぬよう……。
自戒を込めて我々大人もですね。
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